火曜日, 12月 10, 2024
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農業参入の規制緩和を実施 ~ 都市部の近くで農業ができる環境が神戸に整いました ~

 神戸市は、神戸ネクストファーマーになるための農業研修を行う「認定研修機関」の初認定を2021年12月13日(月)に実施したことをご報告します。

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 全国でも問題になっていますが、神戸の里山においても少子高齢化、耕作放棄地の増加などの課題も見えてきています。コロナ禍により、価値観の多様化が広がり、里山暮らしや農業への関心が高まっている中、農業の担い手を増やし、農村地域の移住促進が急務となっています。
 しかし、これまで農業に新規参入したくても規制が厳しく、簡単に参入できない現状がありました。神戸市では平成27年から「神戸里山暮らし」の実現を目指し、規制緩和策と移住促進支援をパッケージにして、地域活性化に向けた施策を総合的に進めてきました。これまで4回にわたる開発許可の規制緩和によって、100件を超える移住や起業が実現されています。今回更なる取組みとして、農業にポイントを絞り、農業に新規参入しやすい制度を新たに設け、働きながらでも農業を行うことが可能になりました。
 

  • 1.神戸ネクストファーマー制度の創設 ~半農半Xが容易に~

 これまで農業に参入するには、研修機関等で1年以上、計1200時間の農業研修に専念しなければなりませんでした。そのため、農家になるには仕事を辞めて研修を受講する必要があり、農業に興味を持っていてもハードルが高く、なかなか踏み出せないという声があり、市としても何とかできないかと考えてきました。そこで研修を計100時間、12日程度と大幅に短くし、小規模な農地を借りることができる「神戸ネクストファーマー」制度を創設しました。このような取り組みは全国でも珍しく、研修後に農地を取得し、2年間適正に管理すれば本格的な農業に参入できるようになります。

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 希望者は市が認定する農業学校で、農業に必要な知識や技術、農村での取り決めなどを座学と実習で習得し、研修終了後は100平方メートル~1,000平方メートル未満の小規模な農地で農業を始めることができます。農業に親しむ機会を広く設けることで、農村地域への移住を促進し、耕作放棄地の発生を防止し、将来の新規就農にもつなげていきます。

神戸ネクストファーマー制度は新たな農業の担い手「半農半X※」として、兼業でも参画できる程度の研修と農地規模をセットにした点が画期的です。

※半農半Xとは半分農業、半分別の仕事を持つ生き方のことのことを指す。日本の農業政策は戦後専業農家を育てる方針を続けてきていたが、担い手が減り、耕作放棄地が増えてきたことから、国が令和2年制定した基本計画で、初めて「半農半X」が盛り込まれ、規制緩和の促進に取り組むとしている。
 

  • 2.認定研修機関の初認定

 この度、神戸ネクストファーマーになるための農業研修を行う「認定研修機関」を以下のとおり初認定したため、その研修修了生が農業を始めることができるようになりました。それぞれ特色ある研修を実施しており、好きな機関を選んで受講していただくことができます。
1)有限会社Lusie

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神戸市中央区北野坂にてEAT LOCAL KOBE FARMERS MARKETの常設店舗である「FARMSTAND」を運営
〇研修名:マイクロファーマーズスクール
〇研修内容・特徴:
・EAT LOCAL KOBE FARMERS MARKET 出店体験
・FARMSTANDにおける加工品づくり
・里山暮らしの体験(研修拠点の古民家)

2)炭育ち 池上農園

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有機JAS認定農家としてオーガニックコンテストでも受賞歴ありレストランとの契約栽培や、都市住民との交流事業なども手掛ける
〇研修名:循環型オーガニック野菜作り(西区玉津町ほか)
〇研修内容・特徴:
・独自の土壌消毒技術やSDGsについて学習可能
・レストランとの契約栽培・出荷調整を体験可能

3)BIO CREATORS(ビオクリエイターズ)

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CSA(Community Supported Agriculture)、耕作放棄地を活用した交流活動(稲作体験)、都市部での出張販売などを手掛ける有機農業者グループ
〇研修名:有機農業研修(西区玉津町、神出町東ほか)
〇研修内容・特徴:
・CSA(生産者への先払いによる定期お届け便)
・新規就農OBによる身近な立場でのフォロー

  • 3.農村でのお試し住居、始めました ~里山暮らしへの第一歩~

 「農村での暮らしに興味があるが、いきなり移住するのはハードルが高い」との諦めの声をこれまで聞いています。そこで、実際に農村地域での暮らしを体験していただけるよう、「お試し住居」を開始しました。快適に楽しく過ごしていただけるようリノベーションされた「ヌフ松森医院」にて、農村の新鮮な空気を感じ、開放感ある空間で体験暮らしを提供します。里山体験プログラムも多数用意しており、週末体験農業や陶芸、DIY、地産クッキングなども楽しめます。「お試し居住」で里山・農村地域の良さを知っていただき、移住定住につなげていきます。
1.「ヌフ松森医院」の施設概要(神戸市北区淡河町野瀬492、好徳小学校横)
松森医院は明治から地域医療の拠点として、住民の暮らしを支えてきました。閉院後38年間空家となっていた建物を、昭和レトロな素敵な味わいを残しながら関係者が一緒になって大規模改修し、地域の交流拠点施設として再生しました。「お試し住居」の他、珈琲スタンドやレンタルスペース、シェアオフィスが併設されています。

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.利用対象者
下記の(1)(2)のいずれかに該当する方。
(1)市内農村地域への移住を希望する個人、家族
(2)市内農村地域での暮らしやビジネスに関心が高い個人、家族

.利用可能期間
2泊3日~30日
予約は3か月先まで可能。チェックイン13時~15時、チェックアウト10時~12時

.利用料
2泊3日5,000円4日目以降1,000円/日(ともに実費相当の金額)
二人目は半額で、小学生以下は無料です。

.体験プログラム(予約制・有料)
農業体験、サイクリング、里山料理教室、古民家体験、地域住民とのお茶会など

.申込・問合せ先
ヌフ松森医院内
Tel:080(6619)6517Mail:neuf.cassette@gmail.com受付時間10時~15時

.参考
ヌフ松森医院ホームページ※ヌフとは、フランス語で「新しい」という意味です。
http://ogo-neuf-matsumori.com/

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