金曜日, 4月 26, 2024

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活発な林業活動は、森林による炭素隔離量を増加させる

.css-b4hc9m{font-size:15px;font-weight:700;line-height:22px;color:var(--color-gray-600);}.css-b4hc9m a{color:#358cda;display:inline-block;}.css-b4hc9m a:hover{-webkit-text-decoration:underline;text-decoration:underline;}静岡大学農学部の江草智弘 助教は、東京大学農学生命科学研究科、University of Natural Resources and Life Sciences Viennaとの共同研究で、主要な人工林樹種に対して、林齢増加に伴う成長をモデル化しました。 そして、それを用いて、日本の森林における未来の炭素隔離量を定量的に評価しました。 その結果、林業を活発に行うことにより、炭素隔離量が大幅に高まることを明らかにしました。【研究のポイント】 ・日本の主要四大人工林樹種、スギ・ヒノキ・マツ属・カラマツを対象に、日本全国スケールで最新の「林齢-炭素蓄積量関数(注1)」を作成しました。 ・この林齢-炭素蓄積量関数を用いて、過去から未来に渡る日本全域の森林による炭素隔離量(注2)を推定しました。 ・林業活動を行わなければ、森林炭素蓄積量は、近い将来、飽和することが分かりました。 ・活発な林業活動は、日本の森林における炭素隔離量を大幅に高めることが分かりました。 なお、本研究成果は2024年4月17 日にScience of the Total Environment誌に掲載されました。 【研究者コメント】 静岡大学農学部助教 江草 智弘(えぐさ ともひろ)  将来の森林の在り方については、様々な意見があり、議論を積み重ねる必要があります。本研究で得られた結果は、そのような議論を行う上で、有益な情報を提示するものだと考えています。 【研究概要】 森林造成や森林成長による炭素隔離は、地球温暖化抑制のための有力な手段として期待が高まっています。そのため、樹種ごと・地域ごとの森林成長特性と広域の土地利用変化に関する正確な情報が必要不可欠であり、この情報に基づいた森林炭素蓄積の未来予測が重大な意味を持つでしょう。さらには、予測計算結果から、木材を含めた森林による炭素隔離を最大化するような森林施業戦略を探索することもできるでしょう。 現場での樹木サイズ計測に基づく森林炭素蓄積量推定は、最も正確であると考えられます。国家森林資源調査(NFI)は我が国の総森林面積を対象に林分材積を提供し、この中でも、直接現地観測からの見積(森林生態系多様性基礎調査(注3):m-NFI)は最も信頼できるものです。 そこで、私たちは、日本の代表的人工林樹木であるスギ・ヒノキ・マツ属・カラマツの4タイプを対象として、2009~2013年に行われたm-NFIを用いて林齢-炭素蓄積量関数を作成しました。そして、この林齢-炭素蓄積量関数を用いて、過去の林齢別森林面積変化から過去の森林炭素蓄積量の経年変化を推定し、さらに、伐採・植林シナリオによる木材生産を含めた森林の炭素隔離能力の違いを検討しました。結果として、4タイプ全てにおいて、これまで考えられてきた成長速度、過去の森林炭素蓄積よりも、本研究におけるm-NFIを用いた新規推定値が大きくなりました。2060年時点の炭素隔離量予測値は、炭素貯留機能に関する樹木生産物の歩留まり率を100%とした上では、現状の2倍の伐採率と伐採に対して100%の植林率を仮定した場合が、伐採も植林もしないと仮定した場合の3~4倍となりました。また、この大きな伐採率・植林率条件の炭素隔離量は、現況の伐採率・植林率条件の2~3倍にも達しました。日本の人工林は、積極的な伐採と植林により、樹木生産物による炭素貯蔵の長寿命化を図るという前提の下で極めて高い炭素隔離能力を発揮することが示唆されました。森林が地球温暖化を抑制する新たな、そして、驚くべき能力を見出すことができたとも考えています。   【用語解説】 注1 林齢-炭素蓄積量関数 森林の年齢から面積当たり森林炭素蓄積量を算出する関数。 注2 炭素隔離  大気中への二酸化炭素の放出を防ぐために、炭素を生物学的、もしくは地質学的な方法で安定的に貯留すること。 注3 森林生態系多様性基礎調査  日本全域で4 km間隔の格子点を考え、その交点が森林に位置する場合、そこを現地調査対象地とする標本調査。5年間隔で調査が行われており、各調査期で約1万5千点の調査点を持つ。調査項目は多岐に渡るが、最重要項目は材積推定のための毎木調査である。   【論文情報】 掲載誌名: Science of the Total Environment誌   論文タイトル: Carbon...

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活発な林業活動は、森林による炭素隔離量を増加させる

.css-b4hc9m{font-size:15px;font-weight:700;line-height:22px;color:var(--color-gray-600);}.css-b4hc9m a{color:#358cda;display:inline-block;}.css-b4hc9m a:hover{-webkit-text-decoration:underline;text-decoration:underline;}静岡大学農学部の江草智弘 助教は、東京大学農学生命科学研究科、University of Natural Resources and Life Sciences Viennaとの共同研究で、主要な人工林樹種に対して、林齢増加に伴う成長をモデル化しました。 そして、それを用いて、日本の森林における未来の炭素隔離量を定量的に評価しました。 その結果、林業を活発に行うことにより、炭素隔離量が大幅に高まることを明らかにしました。【研究のポイント】 ・日本の主要四大人工林樹種、スギ・ヒノキ・マツ属・カラマツを対象に、日本全国スケールで最新の「林齢-炭素蓄積量関数(注1)」を作成しました。 ・この林齢-炭素蓄積量関数を用いて、過去から未来に渡る日本全域の森林による炭素隔離量(注2)を推定しました。 ・林業活動を行わなければ、森林炭素蓄積量は、近い将来、飽和することが分かりました。 ・活発な林業活動は、日本の森林における炭素隔離量を大幅に高めることが分かりました。 なお、本研究成果は2024年4月17 日にScience of the Total Environment誌に掲載されました。 【研究者コメント】 静岡大学農学部助教 江草 智弘(えぐさ ともひろ)  将来の森林の在り方については、様々な意見があり、議論を積み重ねる必要があります。本研究で得られた結果は、そのような議論を行う上で、有益な情報を提示するものだと考えています。 【研究概要】 森林造成や森林成長による炭素隔離は、地球温暖化抑制のための有力な手段として期待が高まっています。そのため、樹種ごと・地域ごとの森林成長特性と広域の土地利用変化に関する正確な情報が必要不可欠であり、この情報に基づいた森林炭素蓄積の未来予測が重大な意味を持つでしょう。さらには、予測計算結果から、木材を含めた森林による炭素隔離を最大化するような森林施業戦略を探索することもできるでしょう。 現場での樹木サイズ計測に基づく森林炭素蓄積量推定は、最も正確であると考えられます。国家森林資源調査(NFI)は我が国の総森林面積を対象に林分材積を提供し、この中でも、直接現地観測からの見積(森林生態系多様性基礎調査(注3):m-NFI)は最も信頼できるものです。 そこで、私たちは、日本の代表的人工林樹木であるスギ・ヒノキ・マツ属・カラマツの4タイプを対象として、2009~2013年に行われたm-NFIを用いて林齢-炭素蓄積量関数を作成しました。そして、この林齢-炭素蓄積量関数を用いて、過去の林齢別森林面積変化から過去の森林炭素蓄積量の経年変化を推定し、さらに、伐採・植林シナリオによる木材生産を含めた森林の炭素隔離能力の違いを検討しました。結果として、4タイプ全てにおいて、これまで考えられてきた成長速度、過去の森林炭素蓄積よりも、本研究におけるm-NFIを用いた新規推定値が大きくなりました。2060年時点の炭素隔離量予測値は、炭素貯留機能に関する樹木生産物の歩留まり率を100%とした上では、現状の2倍の伐採率と伐採に対して100%の植林率を仮定した場合が、伐採も植林もしないと仮定した場合の3~4倍となりました。また、この大きな伐採率・植林率条件の炭素隔離量は、現況の伐採率・植林率条件の2~3倍にも達しました。日本の人工林は、積極的な伐採と植林により、樹木生産物による炭素貯蔵の長寿命化を図るという前提の下で極めて高い炭素隔離能力を発揮することが示唆されました。森林が地球温暖化を抑制する新たな、そして、驚くべき能力を見出すことができたとも考えています。   【用語解説】 注1 林齢-炭素蓄積量関数 森林の年齢から面積当たり森林炭素蓄積量を算出する関数。 注2 炭素隔離  大気中への二酸化炭素の放出を防ぐために、炭素を生物学的、もしくは地質学的な方法で安定的に貯留すること。 注3 森林生態系多様性基礎調査  日本全域で4 km間隔の格子点を考え、その交点が森林に位置する場合、そこを現地調査対象地とする標本調査。5年間隔で調査が行われており、各調査期で約1万5千点の調査点を持つ。調査項目は多岐に渡るが、最重要項目は材積推定のための毎木調査である。   【論文情報】 掲載誌名: Science of the Total Environment誌   論文タイトル: Carbon...

「クリーンラーチの森造成事業に関する協定」について

森林整備による資源循環型の地球温暖化の防止に向けて 釧路市(市長 蝦名大也)と北海道釧路総合振興局(振興局長 木村英也)は、ゼロカーボン北海道及び釧路管内の自然環境に配慮した森林づくりに資するため、森林整備による地球温暖化の防止に貢献するとともに、日本最大の湿原である釧路湿原等の自然環境保全に貢献することを目的とした協定を令和6年3月19日に締結しました。  温室効果ガスの削減に高い効果を発揮する品種であるクリーンラーチを釧路市有林に令和6年度から毎年5.0haずつ植栽し、10年間で概ね50haの「クリーンラーチの森」を造成します。  クリーンラーチは炭素固定能力が高く、初期の成長も速い上、野ねずみ食害への耐性にも優れており、クリーンラーチを植栽することで釧路市有林が早期に豊かな森林となり、釧路地域の素晴らしい自然環境の維持に貢献することが期待されます。さらに、2030年度を目標とした「ゼロカーボン北海道」の達成に貢献することも期待されます。  なお、クリーンラーチ苗木の集団的な植栽は、全国初の取組となります。  この協定の締結を記念し、令和6年5月21日(火) 10:00より標茶町塘路の釧路市有林において植樹祭を開催いたします。当日は協定を締結している釧路市長、釧路総合振興局長のほか、標茶町長、北海道議会議員、釧路市議会議員、クリーンラーチ苗木生産者などの関係者が出席し、クリーンラーチの苗木200本の植樹を実施する予定となっています。   クリーンラーチについて  クリーンラーチは、道立林業試験場と林産試験場が共同で開発した品種で、優良な形質をもつカラマツとグイマツをかけあわせて選抜したグイマツ雑種F1です。  炭素固定能力が高く(カラマツの最大1.2倍、トドマツの2倍以上)、初期の成長も速い上、野ねずみ食害への耐性にも優れています。

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活発な林業活動は、森林による炭素隔離量を増加させる

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「クリーンラーチの森造成事業に関する協定」について

森林整備による資源循環型の地球温暖化の防止に向けて 釧路市(市長 蝦名大也)と北海道釧路総合振興局(振興局長 木村英也)は、ゼロカーボン北海道及び釧路管内の自然環境に配慮した森林づくりに資するため、森林整備による地球温暖化の防止に貢献するとともに、日本最大の湿原である釧路湿原等の自然環境保全に貢献することを目的とした協定を令和6年3月19日に締結しました。  温室効果ガスの削減に高い効果を発揮する品種であるクリーンラーチを釧路市有林に令和6年度から毎年5.0haずつ植栽し、10年間で概ね50haの「クリーンラーチの森」を造成します。  クリーンラーチは炭素固定能力が高く、初期の成長も速い上、野ねずみ食害への耐性にも優れており、クリーンラーチを植栽することで釧路市有林が早期に豊かな森林となり、釧路地域の素晴らしい自然環境の維持に貢献することが期待されます。さらに、2030年度を目標とした「ゼロカーボン北海道」の達成に貢献することも期待されます。  なお、クリーンラーチ苗木の集団的な植栽は、全国初の取組となります。  この協定の締結を記念し、令和6年5月21日(火) 10:00より標茶町塘路の釧路市有林において植樹祭を開催いたします。当日は協定を締結している釧路市長、釧路総合振興局長のほか、標茶町長、北海道議会議員、釧路市議会議員、クリーンラーチ苗木生産者などの関係者が出席し、クリーンラーチの苗木200本の植樹を実施する予定となっています。   クリーンラーチについて  クリーンラーチは、道立林業試験場と林産試験場が共同で開発した品種で、優良な形質をもつカラマツとグイマツをかけあわせて選抜したグイマツ雑種F1です。  炭素固定能力が高く(カラマツの最大1.2倍、トドマツの2倍以上)、初期の成長も速い上、野ねずみ食害への耐性にも優れています。

【新発売】名鉄電車×ICHI-GO-CAN®の日本酒が新登場!愛知が誇る日本酒と、名鉄の4列車の鉄道缶をお楽しみください。

~2024年5月1日より名鉄商店にて発売開始!~日本酒ブランド「ICHI-GO-CAN®」を展開する株式会社Agnavi(代表取締役:玄 成秀、所在地:神奈川県茅ケ崎市)は、株式会社名鉄生活創研(代表取締役社長:足立 洋平、所在地:愛知県名古屋市)が運営する「名鉄商店」にて名古屋鉄道株式会社が保有する車両1200系・2200系・6000系・9500/9100系をモチーフにした日本酒一合缶®を発売致します。 発売概要 ■発売日:2024年5月1日(水) ■商品名:「特別純米酒 名鉄 1200系 一合缶」、「特別純米酒 名鉄 2200系 一合缶」、      「本醸造 名鉄 6000系 一合缶」、「純米吟醸 名鉄 9500/9100系 一合缶」 ■デザイン:1200系、2200系、6000系、9500/9100系 ■生産蔵元:関谷醸造株式会社、澤田酒造株式会社、相生ユニビオ株式会社、鶴見酒造株式会社 ■販売場所:名鉄商店 ■住所:愛知県名古屋市中村区名駅1-2-4 名鉄百貨店本店 メンズ館1F ■営業時間:10:00~20:00 ■GoogleMAP:https://maps.app.goo.gl/Yh82HV7NScbRVVm19 商品説明 ■特別純米酒 名鉄 1200系 一合缶 ■蔵元:関谷醸造株式会社(愛知県北設楽群設楽町) ■精米歩合:55% ■アルコール度数:18度 ■説明:酸味が少なく、あっさりした口当たりと含み香が特色のすっきりとした特別純米酒です。蔵元ならではの味わいを楽しんでいただける純米原酒。冷蔵庫で軽く冷やして。ぬる燗でもおいしく召し上がれます。 ■特別純米原酒 名鉄 2200系 一合缶 ■蔵元:澤田酒造株式会社(愛知県常滑市) ■精米歩合:60% ■アルコール度数:17度 ■説明:地元常滑市にて減農薬栽培をしてつくった愛知の酒米「若水」を100%使用した特別純米酒。米の味を活かした醸造王国愛知の酒らしく濃醇でやさしい味わいです。 ■本醸造 名鉄 6000系 一合缶 ■蔵元:相生ユニビオ株式会社 (愛知県碧南市) ■精米歩合:麹米65%、掛米70% ■アルコール度数:16度 ■説明:手造りの麹造りにこだわり、丹精込めて作り上げた本醸造酒です。さっぱりとした味わいが特徴で、冷やしてもお燗をしても美味しく召し上がれます。 ■純米吟醸 名鉄 9500/9100系 一合缶 ■蔵元:鶴見酒造株式会社(愛知県津島市) ■精米歩合:60% ■アルコール度数:15度 ■説明:酒造好適米五百万石を100%使用。木曽川の伏流水を汲み、じっくりと時間をかけて醸造した、お米の旨味と芳醇な香りの純米吟醸です。                                          ※名古屋鉄道許諾済み 名鉄商店について 「うれしいを、アゲる。」をコンセプトに、名鉄商店は、沿線地域の魅力や価値に目を向けて発信し、お客さまがこのエリアの生活文化や街自体を楽しむ“きっかけ”を提供する新たなスタイルの「お土産屋さん」です。 名鉄商店×ICHIーGOーCAN® 列車缶新発売に合わせて、クラフトビールをモチーフにした銘柄缶の発売も行います。 愛知県内の各地域の名産品をラベルに施し、各地域の蔵元様の日本酒を一合缶®にしました。 ■特別純米原酒 白老 一合缶 ■蔵元:澤田酒造株式会社(愛知県常滑市) ■名産品:招き猫 ■純米吟醸 神鶴 一合缶 ■蔵元:鶴見酒造株式会社(愛知県津島市) ■名産品:天王祭り ■本醸造 あいおい 一合缶 ■蔵元:相生ユニビオ株式会社(愛知県碧南市) ■名産品:うなぎ ■特別純米酒 蓬莱泉 一合缶 ■蔵元:関谷醸造株式会社(愛知県設楽群設楽町) ■名産品:オシドリ  ICHI-GO-CAN®について  株式会社Agnavi(本社:神奈川県茅ケ崎市)が展開する“適量・オシャレ・持ち運びベンリ”を実現させた1合180mLの日本酒ブランドです。全国170種類以上の地酒を取りまとめて販売しており、蔵の大小に依存しない地方の魅力を発信することで、日本酒の消費拡大を目指しています。地方の歴史ある酒蔵が存続安定できるようにするためのゲームチェンジャーとなり、ライフスタイルを革新する様々な日本酒をワンストップで入手できる充填から販売までの商流構築を通じた新たな市場の創出のための挑戦を続けています。 事業開始3年で全国100蔵元様との協業にその輪は広がり、展開する銘柄は170種類以上に達しました。北米・南米・東南アジア・ヨーロッパなど海外への輸出を行っています。 各会社概要 Agnavi ■会社名:株式会社Agnavi ■所在地:神奈川県茅ケ崎市本村2丁目2番地18号 ■代表者:代表取締役 玄成秀 ■設立:2020年2月27日 ■事業内容:日本酒ブランド「ICHI-GO-CAN®」「CANPAI®」の展開 ■URL:https://agnavi.co.jp/ ■株主:東洋製罐グループホールディングス株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、JR東日本スタートアップ株式会社 名鉄生活創研 ■会社名:株式会社名鉄生活創研 ■所在地:名古屋市中村区名駅一丁目2番4号 名鉄バスターミナルビル10階 ■代表者:代表取締役社長 足立 洋平 ■設立:1995年7月21日 ■事業内容:小売物品販売業 ■URL:https://www.meitetsu-souken.co.jp/ ■株主:名古屋鉄道株式会社 ※画像等はすべてイメージです。

お茶の可能性は無限!「お茶×(かける)キャンペーン」スタート

~日本茶の魅力、可能性を発信~農林水産省は、今年の新茶シーズンの本格化にあわせて、茶産地や事業者の方々と連携して、「お茶の可能性は無限!~お茶×(かける)キャンペーン~」を令和6年4月から開始します。 本キャンペーンを通じて、茶産地や茶関係事業者、さらには茶業関係者以外の事業者と連携し、日本茶に関する多様な取組「お茶×○○」について情報発信を行います。多くの消費者に日本茶の良さを知ってもらうことで、一層の消費拡大に取り組みます。 趣旨 お茶は日本人の生活と文化になくてはならないものですが、長期的に消費量・ 産出額ともに減少傾向にあります。一方で、令和5年の輸出額が292億円と過去最高を更新するなど、海外からの注目度は高まっており、今後も 暮らしの中での日本茶の可能性が広がっていくことが考えられます。これから新茶シーズンを迎える中、日本茶がおいしいこの時期に、お茶に関係するイベントや様々な取組を通して、お茶のもつ多様な魅力を知ってもらい、さらには、毎日の暮らしの中で一層お茶を楽しんでいただけるよう取組を進めます。具体的には、公益社団法人日本茶業中央会等の関係機関と連携し、茶業界と一体となって日本茶の情報発信を行う「お茶の可能性は無限!~お茶×(かける)キャンペーン~」を開始します。日本茶を活用し、時代にあったお茶の多様な楽しみ方やお茶の可能性を感じてもらえる取組を行う茶産地や茶関係事業者、さらには、日本茶とは一見遠い関係にある茶業関係者以外の事業者とも幅広く連携して、情報発信します。特に、日本茶に触れる機会の少ない若い世代に対して日本茶の良さを知ってもらい、毎日の生活の中でお茶を楽しむ時間を増やしてもらうことで、より一層の消費拡大を推進してまいります。 取組 本キャンペーンでは、以下の内容に取り組んでまいります。(1) 本キャンペーンにご賛同いただける茶産地や茶関係事業者、茶業関係者以外の事業者の皆様から、以下の情報(「お茶×○○」に関するメッセージ等)をお寄せいただきます。 (ア) 日本茶の多様な楽しみ方を提案する内容 (イ) 日本茶の可能性を綴った記事(文章や動画)(2) 農林水産省は、キャンペーンの特設ウェブサイトやSNSにおいて、お寄せいただいたメッセージ等を、産地または事業者名、事業者のウェブサイトへのリンクと合わせて情報発信します。(3) ウェブサイトへの掲載は随時予定しています。(4) さらに、本キャンペーンで茶産地や事業者の皆様から提案のあった「新たなお茶の楽しみ方」について、農林水産省の職員が農林水産省公式YouTubeチャンネル「BUZZ MAFF」や省公式SNSで発信します。 募集方法 以下の宛先にメールにてメッセージ、記事等をお寄せください。農林水産省 農産局 果樹・茶グループメールアドレス:nihoncha_kurashi★maff.go.jp電話:03-6744-2194(直通)画像などが約5メガバイトを超える場合は圧縮などしてお送りください。メール送信の際は★を@に置き換えて送信してください。応募に当たっては、以下の情報をお寄せください。(ア)社名・店舗名など(ロゴ画像がある場合は併せてお願いします。)(イ)メッセージ、記事、画像(ウ)自社・店舗のウェブサイトのリンク上記のほか、掲載に向けての事前の調整のため、当省担当者から連絡を取ることができる「部署・ご担当者名」、「電話番号」、「メールアドレス」を併せてお送りください。応募は随時受け付けております。 添付資料 「 お茶の可能性は無限!~お茶× かける キャンペーン~」チラシ(PDF : 795KB): https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/tokusan/attach/pdf/240426-1.pdf 「 お茶の可能性は無限!~お茶× かける キャンペーン~」実施要領(PDF : 174KB): https://www.maff.go.jp/j/press/nousan/tokusan/attach/pdf/240426-2.pdf 「 お茶の可能性は無限!~お茶× かける...

「ポケマルおやこ地方留学」2024年夏休みプログラムの申し込み受付を開始新たに北三陸・秋田・庄内・長崎を加えた、過去最多の8地域で開催

山・海・畑を舞台に、食べものの裏側に触れられるアクティビティを用意「都市と地方をかきまぜる」をミッションとする株式会社雨風太陽(本社:岩手県花巻市、代表取締役:高橋 博之、証券コード:5616、以下「当社」)は、小学生のお子さんと親御さんが生産者のもとで自然に触れて命の大切さを学ぶ、地方留学プログラム「ポケマルおやこ地方留学」2024年夏休みプログラムの申し込み受付を2024年4月26日より開始します。 「ポケマルおやこ地方留学」2024年夏休みプログラム詳細ページ: https://oyako.travel/2024_summer/ 当社が2022年7月より開始した、小学生のお子さんと親御さんを対象とした地方留学プログラム「ポケマルおやこ地方留学」の2024年夏休みプログラムの申し込み受付を2024年4月26日より開始します。 本プログラムは2024年7月21日(日)〜2023年8月17日(土)の夏休み期間中、6泊7日の4日程で開催します。プログラム中では、ポケットマルシェ登録の生産者をはじめとした自然のエキスパートがアクティビティを提供します。 今回は、過去最多となる青森・岩手、北三陸、岩手、秋田、庄内、和歌山、福岡、長崎の8地域で開催します。また、近日中に開催地のさらなる拡大を発表予定です。 <div class="pr-embed--youtube" data-url="https://www.youtube.com/watch?v=9WIoLHa_vjQ">【プログラムのポイント】 ■ おやこで「たべる」の裏側を知る 海・山・畑・川など様々な自然環境を舞台に、生きものが食べものになる瞬間を体感できます。 ■ 自然のエキスパートがアクティビティを提供 ポケットマルシェに登録の生産者をはじめとした自然のエキスパートが、当日の気象条件も鑑みながら、お子さんを雄大な自然に案内し、食べものが育まれる自然環境を五感で体験できるアクティビティを提供します。 ■ ワーケーション環境を完備 日中、お子さんは農家のもとでアクティビティに参加します。その間、親御さんはWi-Fi環境の整った施設でテレワークをすることが可能です。 【プログラム概要】 <対象> 小学生とその保護者 <開催地> 青森・岩手(青森県八戸市、岩手県洋野町) 北三陸(岩手県普代村・田野畑村・九戸村・岩泉町・久慈市) 岩手(岩手県花巻市・遠野市・大槌町・釜石市) 秋田(秋田県八峰町) 庄内(山形県三川町・鶴岡市) 和歌山(和歌山県太地町・串本町・古座川町・すさみ町) 福岡(福岡県古賀市・福岡市・久留米市・糸島市・朝倉市・筑前町) 長崎(長崎県雲仙市・南島原市・諫早市) <スケジュール> 2024年の夏は、6泊7日の4日程で開催予定です。 第1日程:7月21日(日)〜7月27日(土) 第2日程:7月28日(日)〜8月3日(土) 第3日程:8月4日(日)〜8月10日(土) 第4日程:8月11日(日)〜8月17日(土) <1日の流れ> お子さんと親御さん、それぞれに適した滞在スケジュールを用意しています。 アクティビティの実施日は、運営が9:00〜17:00の間を目安に各地域にお子さんを送迎します。親御さんはお子さんの不在中、滞在先でお仕事が行えます。 なお、希望者の方はお子さんとともにアクティビティ参加も可能です。(別途追加料金が発生します) <アクティビティ> ■ 青森・岩手 海と森の恵みを若手生産者さんと探しに出かけよう! ・若手youtuber漁師さんとかご漁体験 ・牛さんと触れ合う酪農体験 ・森や木の力を体感する林業体験 <div class="pr-embed--youtube" data-url="https://www.youtube.com/watch?v=wAEBHshitQM">■ 北三陸 大自然ど真ん中!野生にかえろう ・命と向き合う鶏の解体体験 ・大草原を酪農家さんと探検 ・穀物マスターになる農業体験 ■ 岩手 山・海・畑を全部楽しめる!生産者さんと仲良くなれる ・猟師さんと鹿猟同行体験 ・猟師さんと漁業体験とマリンアクティビティ ・農家さんと川流れ体験 <div class="pr-embed--youtube" data-url="https://www.youtube.com/watch?v=5tmGANYnZPw">■ 秋田 海に学び、農を尊び、山を愛す。八峰町を漁師さんと遊び尽くそう! ・漁師さんと海で魚を採る体験 (釣り・お魚さばき) ・農家さんと旬の夏野菜収穫と蕎麦打ち体験 ・昔懐かしい茅葺屋根のお家で田舎暮らし体験 ■ 庄内 旬の美味しいの裏側を作ろう、学ぼう ・農家さんと庄内特産のだだちゃ豆収穫体験 ・メロン収穫体験と鴨の屠畜見学 ・在来作物「越沢三角そば」の蕎麦打ち体験とトレッキング <div class="pr-embed--youtube" data-url="https://www.youtube.com/watch?v=hY7ksVZa9qo">■ 和歌山 太平洋の豊かな海の恵みを楽しみ尽くそう! ・漁師さんと一緒にイルカが泳ぐ海でシーカヤック体験 ・漁師さんと養殖マグロのえさやり体験 ・農家さんとポンカンの農作業体験~ジャム作り体験 <div class="pr-embed--youtube" data-url="https://www.youtube.com/watch?v=yg2uKC0ytks">■ 福岡 島に、川に、福岡でしかできないユニーク体験盛りだくさん! ・清流に生きる生き物を探す体験 ・島で暮らす漁師さんと釣り体験 ・塩づくり工程体験とmy 塩作り体験 <div...

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