甘くておいしい秋の特産物を皆さんのもとへ
川西市内で千年以上前から栽培されている北摂栗。
9月上旬から10月中旬にかけてその収穫が行われています。
中でも栗の王様といわれる「銀寄」(ぎんよせ)は栗の最高品種と位置付けられ、上品な甘さで人気があります。
北摂栗は、古くは千年以上前から栽培が行われています。
朝廷や幕府の将軍もこの地区の栗を口にしたという伝統ある栗です。
また、大正時代には、日本で初めて海外へ輸出を行うなど、その名を世界へと響かせていました。
その大きさや形、味の良さといった点から、生産者の多くは「銀寄」をその主力品種として栽培しています。
市内の若宮地区で栗を生産している河野 峰司(こうの たかし、49歳)さんが栽培する主な品種は、「銀寄」「ポロタン」「筑波(つくば)」「美玖里(みくり)」の4種類。
年間の生産量の約4割を「銀寄」で占めます。
今年は例年に比べ猛暑で雨が少なく、量が少ないです。
また、木が自らの身を守るために収穫前の栗を落下させる「生理落果」の影響で、生産量が3割ほど減少しています。
河野さんが収穫作業を行う自宅から少し離れた圃場では、約300本の栗の木を栽培。
栽培面積は100㌃ほどで、例年9月上旬から10月中旬にかけて収穫しています。
河野さんは「今年は例年にない暑さと雨不足の影響で、実は例年並の大きさですが収穫量が少なくなっています。味は例年通りのおいしい栗になっています」などと話していました。
秋の味覚「北摂栗」は、「道の駅いながわ」(猪名川町万善字竹添70-1)で購入が可能です。