藻場再生活動の実施や五島市独自のクレジット認証制度の創設などの取り組みを進めていくため、五島市ブルーカーボン促進協議会を設立しました
海藻藻場によるCO2の吸収、炭素の固定は「ブルーカーボン」と呼ばれ2009年に国連環境計画(UNEP)が報告書を発表したことにより「2050年カーボンニュートラル」の目的達成に向けた吸収源対策として期待されています。
近年では全国的に「磯焼け」と呼ばれる海藻藻場の消失減少が続いており、五島市では2019年に「磯焼け対策アクションプラン」を策定し、長期的に藻場回復事業に取り組んでいます。
海のCO2の吸収量(ブルーカーボン)を活用した温暖化対策の取り組みや、磯焼け対策のさらなる促進に向け、組織体制の構築、藻場再生活動の実施及び五島市独自のクレジット認証制度の創設などに取り組みます。
- 事業内容
・ブルーカーボン促進組織の調査研究
五島市の藻場の状況について研究を行い、CO2削減を促進するうえでの課題の抽出や調査研究活動を行う
・ブルーカーボンオフセット制度の創設
企業努力ではどうしても削減することができないCO2排出量を、藻場再生活動への出資により相殺するクレジット認証制度についての調査研究を行い創設する
・藻場再生活動の他地区への横展開
藻食性生物の駆除活動や母藻の供給活動など実績のある「五島モデル」を他地区へ横展開するとともに、「磯焼けバスターズ」を形成し、地区を越えた磯焼け対策に取組む体制を構築
- 会員
・国立研究開発法人水産研究・教育機構 水産技術研究所
・ジャパンブルーエコノミー技術研究組合
・一般社団法人磯根研究所
・五島漁業協同組合
・五島ふくえ漁業協同組合
。奈留町漁業協同組合
・五島市内漁業者グループ
・福江商工会議所
・五島市
- R3年度事業
・計48.6tのCO2吸収・固定を目指します
1.既藻場による炭素固定:5.0ha(ガラモ場)×2.7t/年=13.5t
2.増加面積による炭素固定:3.0ha(ガラモ場)×2.7t/年=8.1t
3.会場養殖による炭素固定:10.0ha(ガラモ場)×2.7t/年=27.0t