金曜日, 7月 11, 2025
ホームイベント生産者の視点から米生産の現状を報告 「花巻食と農の推進協議会」総会〔神奈川〕

生産者の視点から米生産の現状を報告 「花巻食と農の推進協議会」総会〔神奈川〕

食の未来つくる生産者と消費者のつながり

生活協同組合パルシステム神奈川(本部:横浜市港北区新横浜、理事長:藤田順子)とパルシステム生活協同組合連合会(本部:新宿区大久保、理事長:渋澤温之)、花巻農業協同組合(本店:岩手県花巻市、髙橋利光代表理事組合長)、花巻市(上田東一市長)で構成する「花巻食と農の推進協議会」は7月9日(水)、パルシステム神奈川新横浜本部で第17回通常総会を開催しました。

地域の魅力伝える2025年に

総会では2024年度、田植えや稲刈りなどの農業体験会を核とし、生産者と消費者お互いが理解し合える交流を目指し、活動したことが報告されました。地域の魅力や農業の大切さ、米の味わいを伝えることをテーマとし、産地と消費地の相互理解を深めていく2025年度事業計画など、提案された5議案すべてが全会一致で承認されました。

▲議案採決のようす

持続可能な米生産に向け連携強化

総会開催に当たり、花巻農業協同組合の髙橋組合長は「米の報道が連日あるなか、私たちは日本の食を支える重要な役割を担っています。皆さんとのつながりを大切にし、力を合わせて食の安全を守り、持続可能な農業を目指します」とあいさつしました。

続いて、花巻市農林部の菊池正彦部長は「米の価格安定には需給バランスが大切です。生産者にとって、米の輸入拡大は受け入れ難いと市からも国に伝えています。今後も消費者に安全・安心で豊かな農産物を提供するため、農業経営の安定化に向け支援します」とあいさつしました。

▲花巻農業協同組合の髙橋組合長
▲花巻市農林部の菊池部長

生産圧迫する温暖化や経費高騰

総会後は生産者の視点から、米の在庫不足や価格上昇に関する報告がありました。

「長年安価だった米がようやく継続して生産していける価格に近付いてきましたが、引き続き人手不足と経費高騰の課題に直面しています。消費者の理解と生産者への支援が不可欠です」「近年の高温障害は、米の収量にも影響しています。多様な対策をしていますが、地球温暖化は産地の努力だけでなく、総力を挙げ解決すべき課題です」など、生産の苦労が語られました。

▲総会参加者一同

4者で構築する持続可能な生産と消費

協議会は2008年、花巻農業協同組合、花巻市、パルシステム神奈川、パルシステム連合会の4者により設立されました。生産者と消費者が一体となり、資源循環型・環境保全社会の構築を目指し、心豊かな生活空間を創造することを目的としています。

地域活性と持続可能な食と農を目指すため、年間を通し花巻農業協同組合の生産者の田んぼで体験会を開き交流しています。利用者は産地との交流に加え、化学肥料や化学合成農薬に頼らず生産される米「エコ・岩手ひとめぼれ」の消費を通じ、産地の農業を応援します。安全・安心な農産物を介し、産地と消費者が直接結びついた事業や交流活動を推進しています。

パルシステム神奈川はこれからも、協議会に参加する生産者や利用者とともに、花巻の地域づくりを応援していきます。

生活協同組合パルシステム神奈川

生活協同組合パルシステム神奈川

所在地:横浜市港北区新横浜3-18-16 新横浜交通ビル、理事長:藤田順子
出資金:119.8億円、組合員数:36.8万人、総事業高:570.2億円(2025年3月末現在)
HP:https://www.palsystem-kanagawa.coop/

パルシステム生活協同組合連合会
所在地:東京都新宿区大久保2-2-6 、理事長:渋澤温之
13会員・統一事業システム利用会員総事業高2,604.2億円/組合員総数176.2万人(2025年3月末現在)
会員生協:パルシステム東京、パルシステム神奈川、パルシステム千葉、パルシステム埼玉、パルシステム茨城 栃木、パルシステム山梨 長野、パルシステム群馬、パルシステム福島、パルシステム静岡、パルシステム新潟ときめき、パルシステム共済連、埼玉県勤労者生協、あいコープみやぎ
HP:https://www.pal-system.co.jp/

2025年は国際協同組合年です
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