わさびの海外市場向け戦略的な生産体制構築にむけた取り組み

わさびの自動栽培に取り組むアグリテックベンチャー株式会社NEXTAGE(以下、NEXTAGE:所在地:東京都目黒区、代表取締役:中村 拓也)と三菱ガス化学株式会社(本社:東京都千代田区、社長:伊佐早 禎則、以下「三菱ガス化学」)は、拡大する海外のわさび市場に向けた安定供給を目指し大規模植物工場でのわさび栽培の実用化に向けた技術開発を開始したことをお知らせします。
■大規模栽培技術開発開始の背景
NEXTAGEはわさびの国内生産量の改善に向けた新規就農者の増加を目指し、どこでも、誰でもわさびが栽培できる「わさび栽培モジュール」を提供しておりますが、代表の中村が世界各国に訪問しわさびの現状を調査する過程で、わさびの入手難易度の高さを訴える声や現地事業者による栽培事例を確認する機会が増加してきたことから、当初想定しておりました、わさび栽培モジュールによる現地栽培だけでは市場への供給力が不十分と判断し、栽培規模の拡大の機会を探っておりました。
三菱ガス化学とは、一昨年よりわさびの植物工場栽培に向けた共同研究を行っていた関係もあり、弊社の課題感に共感いただき本取り組みへご参画いただくこととなりました。
■海外市場推計
弊社独自の市場調査よりわさびの年間需要は大きく伸長していると推定しており、現在は10,585tものわさびが世界中で求められている現状があります。

■弊社独自の海外マーケット調査

ヨーロッパの中でもわさび栽培に関心の高いアイルランドで、ミシュラン星獲得シェフ、わさび関連商品製造会社代表、農業法人代表を招き、弊社で栽培した本わさびの試食会を開催しました。
試食会では、寿司・日本食に加え、イタリアン、ヨーロピアン創作料理でのわさびの活用を提案し、非常に高い評価を得ました。アンケート結果では、和食以外、加工品、原材料としても含め、実に85.7%が食材として利用したいと回答し、非常に強い関心があることが分かりました。


ミシュラン星獲得のイタリアンレストランの総料理長の提案で、あんこうのブールブラン・ソースなど温かい料理に合わせる試みもされ、試食会を企画した弊社メンバーも「このようなわさび料理は食べたことが無く、思わず声が出るほど美味しかった」と、海外でのわさびを食材として提供することに大きな可能性を感じました。
■代表取締役 中村拓也のコメント
三菱ガス化学と海外向け大規模栽培プロジェクトを開始できることを心から嬉しく思っています。海外のわさびマーケットは大きい一方で、実際にわさびをグローバルに相応量提供するための環境は、ここ数年を遡ってみても手付かずの状態です。当社は創業当初から国内だけでなく、海外向けにもわさびを供給するための栽培技術を作り上げることを強く意識してきました。一昨年より、三菱ガス化学とスタートしたPoCプロジェクトのゴールもわさびの大規模栽培を想定したものでした。当社と三菱ガス化学の取り組みによって、海外においても、品質が高く美味しいわさびを、現地で待っている方々の手元に届けることが出来ると信じています。
■株式会社NEXTAGE 会社概要
会社名 |
株式会社NEXTAGE |
本社 |
東京都目黒区祐天寺2丁目13-4 POINTLINE YUTENJI 5F |
支社 |
静岡R&Dセンター 静岡県焼津市坂本355 |
研究開発 拠点 |
横浜C&Mセンター 神奈川県横浜市鶴見区小野町75-1 リーディングベンチャープラザ1号館305 |
代表者 |
代表取締役 中村 拓也 |
資本金 |
104,958,000円 |
HP |
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事業概要 |
アグリカルチャー事業 ・わさびの植物工場栽培及び各種植物栽培ソリューションの企画・販売 |
SNS |
【Instagram】 https://www.instagram.com/wasabi_nextage/ 【YouTube】https://www.youtube.com/@wasabi_nextage 【X】https://x.com/wasabi_nextage?s=21&t=BbjeIiaVg3jjtaxiKIw9jQ |
ALL JAPAN MADEの植物栽培技術を世界へ!
NEXTAGEは『ALL JAPAN MADEの植物栽培技術を世界へ』を合言葉に、わさびの自動栽培ソリューションの開発に取り組んでいるアグリテックベンチャー企業です。わさび田の荒廃を目の当たりにし、強い懸念を持つようになったことがきっかけで、最高峰の国産わさびといわれる「真妻種」発祥の地 旧真妻村(現:和歌山県日高郡印南町川又)を訪れ、2019年より真妻種の栽培を開始しました。日本の食だけでなく、文化や技術を伝え、様々な企業の方々と繋がり、日本が誇る「わさび文化」の継承と発展、100年後の未来の子供たちに「本物のわさび」を残していきたいという想いで、屋内環境での人工光による栽培(=植物工場栽培)をスタートし、試験栽培と商品化に取り組んでおります。
また、これまで蓄積してきたわさびの植物栽培工場における栽培技術と知見を活かし、ALL JAPAN MADEの植物栽培ソリューションを世界へと加速していきます。