金曜日, 3月 28, 2025
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テラドローン子会社「Terra Drone Agri」、ドローンパイロットの雇用創出に向けてマレーシアの技能研修施設と覚書を締結

Terra Drone株式会社(本社:東京都渋谷区、代表:徳重 徹、以下 テラドローン)は、子会社でマレーシアに拠点を置くTerra Drone Agri Sdn Bhd(以下、テラドローン・アグリ)が、マレーシアの技能研修施設Kumpulan Inovasi dan Sumber Manusia untuk Pendidikan(以下、KISMEC)と、農業分野におけるドローンパイロットの雇用創出に関する覚書(Memorandum of Understanding、以下 MOU)を締結したことを報告いたします。本MOUの締結により、テラドローン・アグリは、KISMECのドローンパイロット認定プログラムを修了し、Remote Pilot Certificate of Competency-Basic(RCoC-B)認定(※1)を取得した有資格者の紹介を受けることが可能となり、即戦力となる人材の確保が容易になります。テラドローンは、技能研修施設と産業界の連携の強化を図り、マレーシアのドローン産業における人材育成の発展に貢献してまいります。

※1マレーシア民間航空局(CAAM)が定めるドローン操縦者向けの基本的な資格証明書。商業目的でドローンを操縦する際に必須とされている。

テラドローン・アグリとKISMECのMOU締結式の様子

MOU締結の背景と目的

2000年代、マレーシアは製造業中心の経済からハイテク・サービス業への移行を目指していました。一方で技術不足による若年層の失業率上昇や、低賃金の外国人労働者への依存といった労働市場の課題が深刻化していました。こうした課題を解決するため、2006年に第9次マレーシア計画(※2)が策定され、政府は教育・技術訓練の強化と人材育成を通じた雇用創出を推進しました。その一環として、KISMECのような職業訓練センターの整備が進められています。

KISMECのドローンパイロット認定プログラムは、業界で求められるスキルを提供し、即戦力となる人材の育成を支援します。テラドローン・アグリは、ドローンパイロットを必要とする一方で、自社での人材育成コストの改善を検討していました。今回のMOU締結により、テラドローン・アグリは、KISMECのプログラムを修了しRCoC-B認定を受けた有資格者に直接アクセスできるようになり、人材育成コストを抑えつつ、ドローン操縦技術を持つ人材を確保することが可能になります。

※2 マレーシア政府が2006年から2010年にかけて実施した国家開発計画。マレーシアの経済成長、社会発展、インフラ整備を推進するための5か年計画の一環であり、政府の長期ビジョンである「Vision 2020」の達成を目指して策定された。

MOU締結の内容

本MOUは、マレーシア国内における人材の就業能力向上とスムーズな雇用支援の促進、ならびにテラドローン・アグリの採用基準に適した人材の確保を目的に、マレーシア・クダ州において、テラドローン・アグリとKISMECにより締結されました。両社は、KISMECで研修を受けた人材に対し、即戦力として活躍できるスキルと機会を提供することを共通のビジョンとしています。

テラドローン・アグリとKISMECのメンバー

MOU締結により期待すること

KISMECは、業界理解や就業体験など研修生に対して就業に必要なスキル習得の機会を提供し、テラドローン・アグリへの円滑な就職支援を担います。また、テラドローン・アグリの採用戦略の強化を図り、変化する労働市場に適応した即戦力となる人材の育成と適切な人材確保の強化を促進します。これにより、テラドローンは、テラドローン・アグリにおける、RCoC-B認定を受けたドローンパイロットの確保が容易になり、適応力と競争力に優れた人材の継続的な採用が可能となります。

今後の展望

本MOUは、テラドローン・アグリとKISMECの連携を強化し、マレーシアのハイテク・サービス業における人材育成を促進する重要な一歩となります。今後テラドローンは、マレーシアの経済成長への貢献を視野に、まずはドローン産業における競争力のある即戦力人材の採用を強化し、柔軟かつ持続可能な労働市場の形成を目指します。

KISMECについて

KISMECは、マレーシア企業の従業員のスキルと知識向上を目的として、1993年3月に設立されました。マレーシア政府が出資し、本社および技能研修施設をクダ州に置いています。設立以来、18,245人以上の熟練労働者と2,642人の高校・大学卒業生に職業訓練プログラムを提供してきました。マレーシア国内の主要な技能開発センターの一つとして、州政府、連邦政府、民間企業と連携し、人材開発を支援しています。詳しくは:https://www.kismec.org.my/website/

Terra Drone株式会社

Terra Drone株式会社(テラドローン)は、「Unlock “X” Dimensions(異なる次元を融合し、豊かな未来を創造する)」というミッションを掲げ、ドローンの開発及びソリューションを提供しています。また安全かつ効率的なドローンの運航を支援するための運航管理システム(UTM)の開発・提供や、国外を対象にした空飛ぶクルマ向け運航管理システムの開発にも注力し、幅広い産業に貢献しています。

テラドローンは、測量、点検、農業、運航管理の分野で累計3000件以上の実績を誇っています。また、当社グループを通じて提供されるUTMは、世界10カ国での導入実績があります。こうした成果により、Drone Industry Insightsが発表する『ドローンサービス企業 世界ランキング』で、産業用ドローンサービス企業として2020年以降連続でトップ2にランクインし、2024年は世界1位を獲得しました。

テラドローンは、ドローンや空飛ぶクルマの普及を見据え、“低空域経済圏のグローバルプラットフォーマー”として社会課題の解決を目指します。

詳しくは http://www.terra-drone.net

Terra Drone Agri(テラドローン・アグリ)

Terra Drone Agriは、Terra Drone株式会社の子会社で、主に東南アジアにおける農薬散布やマッピングといった農業向けドローンサービス「Terra Agri(テラアグリ)」を提供しています。世界初となる高精度の農薬散布を可能にする技術を有しており、ドローン農薬散布事業のリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。これまでに累計200,000ヘクタール以上の面積で、1日あたり最大4,000回の飛行を実施。高精度の農薬散布により、最大30%のコスト削減を実現し、150機以上のドローン普及の実績があります。詳しくはhttps://terra-droneagri.com/

本件に関する問い合わせ

Terra Drone株式会社

メール: pr@terra-drone.co.jp

HP : http://www.terra-drone.net

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