浜松の冬の名物といえば、静岡県三ヶ日町が誇る「三ヶ日みかん」!「王様のブランチ」のブランチレポーターがみかん畑での収穫体験や、日本ではじめてAIを実践導入した選果場など紹介します!
<出演概要>
放送局:TBSテレビ系列
番組名:王様のブランチ
放送予定日:2024年12月7日(土)9:30~14:00
※生放送のため、放送内容が変更になる場合があります。
番組公式サイト:https://www.tbs.co.jp/brunch/
<番組概要>
国内・海外の最新スポットやグルメなどのレジャー情報を紹介する「ブランチ週末トラベル」のコーナー
番組内では、ブランチレポーターのみなさんに三ヶ日みかんの産地である静岡県浜松市浜名区三ヶ日町にお越しいただき、みかん畑での収穫体験を通して三ヶ日みかんについて学んだり、国内最大規模を誇る選果場を見学したりと存分に三ヶ日みかんをご紹介いただいています。
今が旬の「青島みかん」の視聴者プレゼントもご用意しましたので、ぜひお楽しみに!
■JAみっかび「三ヶ日みかん(みっかびみかん)」とは?
三ヶ日みかん(みっかびみかん)は、静岡県浜松市北部の三ヶ日町で栽培される、特に甘みと風味が特徴的なみかんです。三ヶ日町の温暖な気候と豊かな自然環境が、みかんの栽培に理想的な条件を提供しており、その品質の高さは国内外で高く評価されています。
特に、注目すべきはその「甘さ」。日本でもトップクラスの日照量を誇り、この太陽の日差しが、みかんを甘くしてくれます。甘さである糖は、葉の「光合成」の働きで作られ、日照量が多いほど糖度が向上します。こうした、豊富な日照量の恩恵を最大限活かすため、町内では日当たりの良い南側斜面にみかん園が広がっています。
■生鮮食品としては日本初「Wの機能性表示食品」として販売されています!
三ヶ日みかんには、「GABA」と「β-クリプトキサンチン」が含まれており、2015年に「機能性表示食品」として届出されました。(届出番号:A79)
生鮮食品としては日本で初めて届出をし、また、「GABA」と「β-クリプトキサンチン」のW表記も生鮮食品で初となります。
「GABA」には血圧が高めな方の血圧を下げる機能が、「β-クリプトキサンチン」には骨代謝の働きを助けることにより、骨の健康に役立つことが報告されています。
■三ヶ日が誇る東洋最大級規模の「AI選果場」とは?
三ヶ日みかんは、農家の手間ひまかけた栽培によって生まれます。果実が十分に熟したタイミングで収穫され、選果場で厳しい選別を経て市場に出荷されます。選果場では、果実の品質を見極めるために、色合いやサイズ、形状などがチェックされます。これにより、消費者に届けられる三ヶ日みかんは、常に高品質なものとなっています。
■2021年に「AI選果場」をオープン
2021年にJAみっかびは、本格的な人工知能(AI)でみかんを選別する「柑橘選果場」を新しくオープンしました。通称「AI選果場」。JAみっかびがこのような施設を建設した背景には、消費者の方々に確かな品質のみかんをお届けしたいという想い、生産者の労働環境を改善したいという想いがありました。柑橘(かんきつ)選果場としては、1時間の処理能力は66.9トンにも上り、日本三大ミカン産地の1つ、三ヶ日みかんの出荷を支えます。
< 三ヶ日みかんの選別プロセス >
三ヶ日高校の跡地3.3haに立てられた、JAみっかびの新選果場。国内最大規模の柑橘選果施設には、荷受けから選果、箱詰めまでを一気通貫でスピーディーにおこなうシステムが整っています。その各工程を詳しくご紹介します。
STEP1:搬入
畑で収穫されたみかんは、各農家の倉庫や貯蔵庫で管理され、出荷の前日に選別を行ってから、選果場へ運び込まれます。こうした運搬は専用のパレットで行われ、効率的に大量のみかんを素早く仕分けることができます。
トラックから降ろされたみかんは、パレット式自動倉庫に一時的に保管されます。この際、どこの園地でとれた誰のみかんかが分かるように、IDボールの電子チップに記録され、ボールはみかんと一緒に投入されます。複数の生産者が同時に出荷するため、生産情報の追跡が難しいのですが、高度な管理体制がそれを可能にしています。選果結果のデータは園地と紐づけており、後の栽培管理に活用されます。
STEP2:一次選別
パレット式自動倉庫から出庫されたコンテナは、まず「一次選別」をおこないます。一次選別では、人の目でみかんを観察し、商品として出荷できないものを取り除きます。
STEP3:鮮度保持の処理
一次選別の終わった果実を専用の装置で特殊な光を照射します。これによって果実が傷んだり腐敗するリスクを下げ、より鮮度の高い状態でみかんを供給することができます。この光によって、みかんの味や風味が変化することはありません。
STEP4:光センサーによる選別
腐敗の兆候があるみかんを取り除いたら、いよいよAI選果機の出番です。AI選果機は以下、 2種類のセンサーとカメラ、判定システムから成り立っています。
・内部品質センサー
→内部品質センサーは光を照射し、糖度とクエン酸(酸度)を測ります。糖度や外観が良いものほど等級が高いですが、糖度と酸度のバランスが、三ヶ日みかんの美味しさの秘訣。酸度も測定することで、美味しいみかんを選ぶことができるのです。
・腐敗果センサー
→特殊な光を当てることによって、目視では判別が難しい果皮傷を検出します。小さな傷でも腐敗の原因となってしまうため、品質維持のために重要な工程です。
・外部品質カメラ
→外部品質カメラは、超高解像度の外観カメラで果実の全周を撮影し、大きさ、形状、色づき具合、傷の面積を測定します。鮮やかなオレンジ色は、甘く熟したみかんの印です。
・AI(人工知能)判定システム
→そして、こうしたカメラで得た情報をもとに、搭載されている人工知能(AI)が外観の良否を判定します。2018年から膨大な果実サンプルで学習をすすめ、数値化の難しい外観を高精度かつ1果ずつ、判定することができるようになり、結果、これまで検出できなかった傷みつつあるみかんをより高い精度で判別することが可能になりました。
28条あるセンサーが高速に流れる1個1個のみかんを測定し、人の目では見分けづらい腐敗の兆候のあるみかんを省きつつ、味(等級)・サイズが近しいもので箱詰め指示を出していきます。
なお、1条で1秒間に8個の測定を行います。28条あるので、1秒あたり200個以上のみかんを測定できます!
STEP5:みかんを等階級ごとに箱詰め
選果機を通過したみかんは、全長約80mの長いPK式選果コンベアへ流れていきます。コンベアは指定の場所で、ピアノ鍵盤のようにみかんをやさしく降ろし、垂直方向に流れるベルトコンベアで指定の等階級の秤量機に送られます。
JAみっかびでは、4㎏や8㎏の段ボールまたはコンテナの状態でみかんを出荷しています。計量も箱詰め作業も自動でおこなわれ、箱を傾けてセッティングすることでみかんに与える衝撃を軽減するように工夫されています。
STEP6:高速ソーターによる移動
箱詰めされたみかんは、「高速ソーター」と呼ばれる選別ラインに載せられます。高速ソーターは箱のバーコードから等階級を読み取り、1時間に1万ケースを仕分けします。
STEP7:ロボットパレタイザーによる仕分け
パレットへの箱積みはロボットパレタイザーが自動で行います。
新柑橘選果場では、複数の等階級を混載することが可能となり、完全に自動化されました。パレットは11型レンタルパレットに刷新され近年の物流事情に対応しました。
STEP8:製品出荷
その後、自動倉庫で一時保管されたみかんは、市況や注文状況と照らし合わせながら順次出荷され、トラックが各市場へと運んでいきます。1パレットには8キロ入りダンボールで84箱、トラック1台には一度に16パレットを載せることができます。(約10トン)1ケースにはMサイズのみかん、一つ100グラムが約80個ほど入っているので、トラック1台の中には約10万個のみかんが入っていることになります。
こうして、品質の揃った味の良い三ヶ日みかんがお客様の元に届けられています。
■お買い求めの目印は「ミカちゃんマーク」!
令和6年産の三ヶ日みかんも11月上旬から順次出荷が開始しており、12月の今はちょうど「青島」が最盛期を迎え、みかんの出荷は来年4月まで続きます。太陽の光をいっぱい浴びて育った三ヶ日みかん。今年も美味しく育ちましたので、ぜひ味わってください。
お買い求めはお近くのスーパーなどで販売中!
三ヶ日みかんの公式キャラクターの「ミカちゃんマーク」が目印です!
【配信者情報】
三ヶ日町農業協同組合
〒431-1497
静岡県浜松市浜名区三ヶ日町三ヶ日885番地
【本件に関するメディア・報道関係者からのお問合せ先】
053-525-1011 平日8:00~17:00 ※年末年始除く
担当:柑橘販売課 坂口(さかぐち)・河西(かわにし)