昨年開始した特定技能外国人の農業人材育成プロジェクト「酪農ガール」1期生が4月19日前後に来日、1週間の防疫期間を経て、北海道佐呂間町の牧場への入職は4月26日を予定
株式会社リノキノ(千葉県松戸市 代表取締役:赤沼暢)が発起人となり開始した「酪農ガールプロジェクト」が開始から1年を経て、第一陣が北海道佐呂間町へと入職予定。人手不足解消を目指す北海道の酪農と、酪農の近代化と若者の雇用獲得を目指すネパールのドゥリケル市が協力し、双方の地域課題を解決する繋ぐ架け橋プロジェクトです。
2023年4月にスタートした、特定技能外国人養成プロジェクト「酪農ガール」が1年を経て、来日予定。両市の企業や自治体が協力し、1年をかけて日本語から技能試験対策、日本文化理解などの教育を行ってきました。
人口4000人の佐呂間町は北海道の中でも人口の減少するオホーツク地域に位置し、農業や働き手の確保だけでなく人口の減少問題を抱えています。
一方ドゥリケル市は、若者が就労できる職業が少なく、海外への出稼ぎが多い土地ですが、ブローカーから多額の費用を取られたり、海外で危険な目にあったりと、若者の安全が担保されていません。今回のプロジェクトでは、2つの自治体の連携を図ることで、安心して渡航・就労・生活できる環境づくりを目指します。
1年かけて教育を受け在留資格を取得した酪農ガール10名は、今年の4月を皮切りに北海道佐呂間市のトップファームグループと櫛部牧場、JA佐呂間へと順次、入職をいたします。
そして、2024年4月から始まる2期生は、2025年春に20名の道内酪農事業への就労を目指します。
(参考:前回のプレスリリース「酪農人材不足解消に向けて「酪農ガール」プロジェクト始動」URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000088067.html)
《関係者コメント》
「酪農ガール」
ラミタさん「北海道で桜が見たいです。」
クマリさん「1年長かったので、早く日本へ行きたいです」
「ネパール 日本語学校」
この一年、いろいろな問題がありました。初めての試みだったので、学生たちも本当に日本へ行けるのか、不安を抱えながらのプロジェクトでした。
やっと在留許可証が発行され、本当にうれしいです。
《今後》
酪農ガールのプロジェクトは、現在第二期目を開校準備中です。二期目は20名の育成を予定しています。また、農業以外を目指したい若者の声も多く、今後複数職種の育成も、ドゥリケル市とともに検討してゆきたいと思います。さらに、他市からも問い合わせが増えており、「ネパールの地域ではぐくみ、日本の地域でしっかりと受け取る」、外国の方が一人の住人として日本で安心して働ける仕組みを作ってゆくことを目指します。
円安で海外からは賃金が目減りして感じられる今、お金だけでなく働きやすさや、人生の一時期の時間を過ごすに値する魅力ある職場・町づくりを自治体、地元企業と共に行うことにより、外国人に選ばれ、多くの方が働き暮らしてくれるような仕組みづくりを行ってゆきます。
《株式会社リノキノ》
2010年に通所介護施設運営事業者として設立。現在は市場調査部門や不動産関連事業、障がい者支援施設運営などを幅広い分野で事業を展開。人材紹介業は2018年に開始し、2020年に登録支援機関の認可を取得。現在は介護、農業、食品加工など様々な業種にわたり約190名の支援を行っています。