金曜日, 11月 22, 2024
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第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード ファイナリスト決定!

〜 2023年10月17日(火)に授賞式開催 〜

ジャパン・サステナブルシーフード・アワード実行委員会は、第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワードのファイナリストを10月5日(木)に発表しました。

本アワードは、サステナブル・シーフード(持続可能な水産物)の普及や、日本の持続可能な水産業の推進に貢献したプロジェクトを表彰するものです。新しい取り組みで業界を牽引するプロジェクトを対象とするリーダーシップ部門、複数の企業、組織、もしくは個人が協働することで業界により大きな影響を与えたプロジェクトを対象とするコラボレーション部門、学生を含む30歳未満の方を主体としたプロジェクトを対象とするU-30部門より構成されています。

2023年10月17日(火)11:30-12:50に、東京サステナブルシーフード・サミット(於:ベルサール新宿グランド)にて、各部門のファイナリストによる取り組み紹介と、ファイナリストの中から選出される今年のチャンピオンを発表いたしますので、ぜひご参加・取材ください。
東京サステナブルシーフード・サミット2023公式サイト:https://sustainableseafoodnow.com/2023/

<リーダーシップ部門ファイナリスト>

「あなたの専属漁師」完全受注漁による持続可能な漁業

邦美丸(くにみまる)

第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード ファイナリスト決定!のサブ画像1_「あなたの専属漁師」完全受注漁による持続可能な漁業「あなたの専属漁師」完全受注漁による持続可能な漁業

岡山県玉野市で、“あなたの専属漁師” をコンセプトにした国内初の「完全受注漁」を始めました。ECサイトやSNSを活用して消費者から事前に注文を受けた魚だけを獲り、注文以上に獲れた場合はリリースします。これにより、水産資源の乱獲や価格の不安定性などの課題解決が見込まれます。

『世界初 ASC-MSC 海藻(藻類)認証取得』で切り拓く、沖縄サステナブルシーフード推進プロジェクト

(株)ユーグレナ、八重山殖産(株)、農業生産法人 (有)伊盛牧場、琉球黒糖(株)、トキなりフーズ、彩友美リゾート(株)、那覇ベーカリー 、(株)イチバノチカラ、(株)芭蕉堂、THIRD 石垣島、琉球アスティーダスポーツクラブ、VANILLA・DELI(バニラ・デリ)、石垣島SUNファームあざみ屋cafe54ever

第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード ファイナリスト決定!のサブ画像2_『世界初 ASC-MSC 海藻(藻類)認証取得』で切り拓く、沖縄サステナブルシーフード推進プロジェクト『世界初 ASC-MSC 海藻(藻類)認証取得』で切り拓く、沖縄サステナブルシーフード推進プロジェクト

(株)ユーグレナは、2019年に世界初のユーグレナ・クロレラでのASC-MSC 海藻(藻類)認証を取得しました。2020年3月には沖縄県石垣島の地域発展を目指し、島の特産品としてユーグレナ・クロレラを使った新メニューや食品を島内の企業と共同開発する「ユーグレナ石垣ぬちぐすいプロジェクト」を立ち上げました。現在、沖縄全土にも活動が広がっています。

日本初の約90社、200拠点が加盟するMSC・ASC グループCoC認証の統括・管理

(株)and BLUE、パナソニックホールディングス(株)、(株)ブルーアライアンス

第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード ファイナリスト決定!のサブ画像3_日本初の約90社、200拠点が加盟するMSC・ASC グループCoC認証の統括・管理日本初の約90社、200拠点が加盟するMSC・ASC グループCoC認証の統括・管理

MSC、ASC認証水産物の流通に関わるCoC認証のグループでの取得(グループCoC認証)の統括・管理を、2019年に開始しました。現在は90企業・団体、200 拠点が加盟しています。グループでの認証取得は、認証にかかるコストや取得期間の短縮など、大企業だけでなく、リソースが十分に確保できない中小企業にとってもメリットがあります。

「北三陸から、世界の海を豊かにする」プラットフォームの構築

(株)北三陸ファクトリー、(一社)moova

第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード ファイナリスト決定!のサブ画像4_「北三陸から、世界の海を豊かにする」プラットフォームの構築「北三陸から、世界の海を豊かにする」プラットフォームの構築

地球温暖化などにより増えすぎたウニの食害によって藻場が減る磯焼けは、ウニの餌を減らすことにもなります。そこで、痩せたウニを廃棄せず、身入りを良く美味しくする「ウニ再生養殖」とウニ殻でつくられた堆肥ブロックを用いた藻場再生に取り組んでいます。さらに、取り組み強化のために水産業界以外の人たちも巻き込んだプラットフォームを設立しました。

<コラボレーション部門ファイナリスト>

地元横浜の昆布を使って「かずのこ昆布」をつくろう

(株)マーケティングイン谷屋、幸海ヒーローズ、合同会社ELMA

第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード ファイナリスト決定!のサブ画像5_地元横浜の昆布を使って「かずのこ昆布」をつくろう地元横浜の昆布を使って「かずのこ昆布」をつくろう

マーケティングイン谷屋は、神奈川県・横浜市で子持ち昆布や数の子などの加工を行っています。カナダ産やアラスカ産の原材料の漁獲量が減少したため、環境問題・温暖化対策のため、横浜の海でCO2を吸収する昆布の養殖・利活用をしている幸海ヒーローズと協働し、「かずのこ昆布」を開発しました。今後は全国に販売を展開する予定です。

生命(いのち)の海プロジェクト

(株)ニチレイフレッシュ、(株)福岡魚市場、天草漁業協同組合

第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード ファイナリスト決定!のサブ画像6_生命(いのち)の海プロジェクト生命(いのち)の海プロジェクト

アマモ場は、多くの生物が育ち、海中の二酸化炭素を吸収して酸素を供給する、海洋生態系にとって重要な役割を果たしていますが、近年世界的に減少しています。そこで熊本県上天草市で漁獲される芝えびの販売収益の一部を資金として、2022年からアマモ場再生活動を行っています。2023年には、上天草市役所、いわらぼ(維和島振興協議会)も参加しています。

<U-30部門ファイナリスト>

未利用資源活用による担い手育成の研究

愛知県立三谷水産高等学校、ヤマサちくわ(株)、愛知県淡水養殖組合

第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード ファイナリスト決定!のサブ画像7_未利用資源活用による担い手育成の研究未利用資源活用による担い手育成の研究

同校は10年ほど前から未利用資源の6次産業化に着目し、近年はSDGsを取り入れた学習活動を行っています。昨年と今年は、殻むきが困難で廃棄されてしまう「ジンケンエビ」を用いたさつまあげをヤマサちくわと、地産地消を目的に、アマゴと無斑点ニジマスを掛け合わせた3倍体種(絹姫サーモン)の商品を愛知県淡水養殖組合と共同開発しました。

銀座ETHICA

銀座ETHICA

第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード ファイナリスト決定!のサブ画像8_銀座ETHICA銀座ETHICA

「伝統メキシカン」を日本最先端のエシカル食材と組み合わせることで、エシカルさと美味しさを両立したメニューを提供しています。水産物は稚魚や産卵前の親魚に配慮し、成魚を扱っています。2023年11月にミシュラン一つ星獲得とグリーンスター獲得を目指しています。

四方(生物、人、自然、社会)よしの幸せな未来を創るプロジェクト

NGOうおゑん、(一社)すさみの美術大学/理事、(一社)すさみ町観光協会/事務局、木下ガーデン

第5回ジャパン・サステナブルシーフード・アワード ファイナリスト決定!のサブ画像9_四方(生物、人、自然、社会)よしの幸せな未来を創るプロジェクト四方(生物、人、自然、社会)よしの幸せな未来を創るプロジェクト

海からの距離が遠い都会にて低利用魚を活用した魚捌き教室を開催することで、海や水産業界の課題や現実を伝えています。農林水産省の補助事業「農村漁村関わり人口創出事業「TUNAGUプロジェクト」にも参加し、プロジェクトにより出来た輪を全国に広げていく予定です。

審査員 (*順不同、敬称略)

足立 直樹(株式会社レスポンスアビリティ 代表取締役)、國田 英紀(株式会社ニチレイフレッシュ 水産第一グループ チームリーダー)、鈴木 彩子(株式会社セブン&アイ・ホールディングス ESG推進本部サステナビリティ推進部 オフィサー)、鈴木 康子(バードライフ・インターナショナル 主席海洋スペシャリスト)、乗藤 紘吏(フィッシュ・アンド・プラネット株式会社代表取締役、銀座大新 7代目)、吉高 まり(東京大学教養学部 客員教授(環境ビジネス)、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 講師(非常勤)、一般社団法人バーチュデザイン 代表理事)

各プロジェクトの詳細は公式サイトをご覧ください。

https://sustainableseafoodnow.com/2023/award/finalist/


ジャパン・サステナブルシーフード・アワード実行委員会プロフィール

■ASC(水産養殖管理協議会)ジャパン 

環境や地域社会と人に配慮した、責任ある養殖により⽣産された⽔産物を対象とする認証制度を運営する 国際非営利団体。2023年9月現在、世界99カ国で27,000品目以上の ASC ロゴの付いた、環境と社会に 配慮して養殖された⽔産品を販売。世界1969養殖場、国内では45養殖場がASC認証を取得しています。またCoC認証件数は、世界で2969件、国内では192件が認証されています。詳細はWebサイトをご覧ください:https://jp.asc-aqua.org/


■一般社団法人 MSC(海洋管理協議会)ジャパン

将来の世代まで水産資源を残していくために、認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際非営利団体です。本部をロンドンとし1997年に設立され、現在は約20カ国に事務所を置き世界中で活動しています。MSCジャパンは2007年に設立。MSC「海のエコラベル」の付いた水産品は、2021年度には世界62カ国で20,000品目以上、日本では500品目以上が販売されました。国内ではイオングループ、生協・コープ、セブン&アイグループ、マクドナルドなどで購入できます。詳しくはMSCウェブサイトをご覧ください:https://www.msc.org/jp

■一般社団法人セイラーズフォーザシー日本支局 

米国ロックフェラー家当主であるディビッド・ロックフェラーJr.が設立した海洋環境保護NGOの日本支局として2011年に発足、その後日本の一般社団法人として独立運営の形をとり、世界最大の海洋環境NGOでワシントンD.C.に本部を置くOceana、モナコのアルベール2世大公財団とアフィリエイト契約を結んでいます。活動は、「ブルーシーフードガイド」の発行を中心に水産資源の持続可能な消費の啓発、クリーンレガッタプログラムの運営による海洋スポーツの環境保全基準値設定とプラスチックゴミの削減、KELPプログラムによる子供達の海洋教育の3つのプログラムを基軸に広範に及びます。詳細はWebサイトをご覧ください: https://sailorsforthesea.jp/

■株式会社シーフードレガシー

シーフードレガシーは、社会・経済・環境におけるサステナビリティを念頭に、海と人をつなぐ象徴としての水産物(シーフード)を豊かな状態で未来世代に継ぐ(レガシー)ことを目指すソーシャル・ベンチャーです。世界を網羅する幅広いネットワークや専門知識を活かし、国内外の水産企業、NGO、政府等と協働して日本の水産業に適した解決策を描きます。詳細はWebサイトをご覧ください:https://www.seafoodlegacy.com

■公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)

WWFは100カ国以上で活動している環境保全団体で、1961年に設立されました。人と自然が調和して生きられる未来を目指して、失われつつある生物多様性の豊かさの回復や、地球温暖化防止などの活動を行なっています。詳細はWebサイトをご覧ください:https://www.wwf.or.jp/

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