金曜日, 5月 3, 2024
ホームイベント国内6社の食肉輸入業者が「ワンダフルビーフ2.0キャンペーン」を通してプロヴァクーノ主催の欧州・スペイン産牛肉の現地視察へ。参加者が視察の所感を語る

国内6社の食肉輸入業者が「ワンダフルビーフ2.0キャンペーン」を通してプロヴァクーノ主催の欧州・スペイン産牛肉の現地視察へ。参加者が視察の所感を語る

牛肉の日本市場へのアピールポイントや課題をヒアリング

スペイン産牛肉の専門職間連携団体PROVACUNO(プロヴァクーノ、本社:スペイン・マドリード )は、「Wonderful Beef 2.0キャンペーン」の一環として、3年連続で日本トップクラスの輸入業者をヨーロッパの工場や農場等に案内する視察旅行を開催しました。参加された日本輸入業者はスペインの豊かな景観を巡り、多くの主要な施設を見学しながら、日本市場との関係や欧州・スペイン産牛肉の輸入について意見交換をしました。

国内6社の食肉輸入業者が「ワンダフルビーフ2.0キャンペーン」を通してプロヴァクーノ主催の欧州・スペイン産牛肉の現地視察へ。参加者が視察の所感を語るのサブ画像1

現地ではセミナーと交流会が開催され、欧州・スペイン産牛肉の安全性と品質を国内の輸入業者に理解してもらうため、ヨーロッパ生産モデル(EPM)についてプレゼンしました。参加者はEPMの主な特徴である、抗生物質や成長ホルモンを使わない飼育、トレーサビリティへの高いこだわり、持続可能な動物福祉に配慮した環境維持への取り組みなどを学びました。EPMのプレゼンについて、日本の輸入業者からは以下のような評価を得られました。

  • 屠畜の一貫生産での衛生環境やエンドユーザーに向けてのパッケージングができている

  • 安全性が担保されている

  • アニマルウェルフェアに基づく生産構造がある

  • 家畜を大切に扱っている

  • トレーサビリティーは前提条件と言うくらい当然行われている物と考えられており、何かが起こった際にどこのパッカーでいつ生産されたものか判別できるシステムがある

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参加者はスペイン全土の農場と食肉処理場を見学。サラマンカ州では、自社農場で生まれ育った子牛の生産量が欧州で5本の指に入るトップクラスのの畜産農場を訪問し、バレンシアでは巨大な最先端の屠畜施設を見学しました。日本の食肉処理場(屠殺場)との違いについては以下のような考察と評価を得られました。

  • アメリカなどと違い家畜でも動物愛護を重要視した素晴らしい育て方をしている

  • アニマルウェルフェアや環境保護に力を入れている

  • 成長ホルモンを使用していないことや、家畜を大切に扱っている

  • 日本は人工授精が主だが、欧州では自然交配が主である

  • 屠畜から加工まで行っている会社が多数を占めている

  • 比較的日本と同じで安心感がある

  • 製造施設が機械化されていて清潔感がある

  • 小規模なパッカーに関してはむしろ比較的似ている点が多く感じられる。一方でバレンシアで巨大な屠畜施設程度の規模の処理場は日本で存在しないため、機械化された最新工場は目新しく感じる。

また、欧州・スペイン産牛肉を日本で試してもらうために、以下のようなアピールポイントや課題を提案いただきました。

  • アンガスビーフに近い品種が充実すれば販路が広がる

  • 欧州産グレインフェッドビーフの牛肉は主産地の米国等と比べると、若齢で脂のサシが非常に少ない、赤身が強い、といった懸念点があるため、日本市場でのポジショニングが課題

  • 赤身の欧州・スペイン産牛肉を日本の消費者にうまく売り込むには、国内市場を調査する必要がある。

  • 日本でも短角牛など赤身を売りにしているブランドはあるが、まだまだ成長期だと思われるため、高たんぱく質などをアピールし、赤身肉の良さを前面に出すのが良い。

  • 部位によってはコストパフォーマンスに優れたものもあるため、選定が必要。

  • 赤身のおいしさはサシとは対極にあるものだが、赤身のおいしさを評価してもらうチャンスになる

  • 日本人のヨーロッパに対する印象は良いので、欧州・スペイン産であることは重要なアピールポイントになる

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今回の視察で欧州・スペイン産牛肉の特徴を十分に知っていただくことができ、日本ではなかなか手に入らないさまざまな部位(牛タン、ハラミ、牛ヒレ、内臓、スカート、ハンギングテンダー)に興味を持っていただきました。


EPM、最先端の屠畜場、農場、食肉品質基準、安全性、動物福祉、牛肉のさまざまな部位を取り揃えていること、持続可能性へのコミットメントなど、日本輸入業者と消費者にアピールするポイントが多く、欧州・スペイン産牛肉は日本市場への輸入に理想的な製品といえます。

Provacuno(プロヴァクーノ)について

プロヴァクーノは、1997年12月2日に設立され、スペインの農業・漁業・食品省によって1998年6月30日に農業・漁業・食品の専門家組織として正式に認められました。これは、農業・食品の専門家組織を規制する法律38/1994に基づくものです。また、スペイン牛肉産業の専門家組織であり、生産、流通、業界団体、を代表する企業によって構成されており、生産者と加工者の両方を含む、スペインの牛肉産業の85%以上の企業・関連団体が加入しています。これらの団体が集まり、牛肉の内部規制に関する決定を行う場でもあります。

ワンダフルビーフ2.0キャンペーンについて

ワンダフルビーフのレシピやキャンペーン情報は、ホームページや各SNSページをフォローしてご覧ください。

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日本語公式サイト:https://wonderfulbeef.eu/?lang=ja

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