ネパールの都市並びにNGOと連携して現地に教育機関を設立、環境整備の為にクラウドファンディングを実施中
株式会社リノキノ(本社:千葉県松戸市、代表:赤沼 暢)は、ネパール・ドゥリケル市に、現地女性を対象とした特定技能外国人養成校を設立し、北海道佐呂間町の酪農人材として受け入れを行うプロジェクトを開始いたしました。人材不足の解消が大きな課題である北海道の酪農業と、酪農の近代化並びに雇用先を探すネパール側とを結びつけることが目的です。現在クラウドファンディングサイト「READYFOR」にて現地学校の環境整備の為に募集を開始しております。募集期間は2023年7月20日~9月18日、目標金額は50万円です。
URL:https://readyfor.jp/projects/rakunougirl2023
【募集期間】2023年7月20日~9月18日/クラウドファンディングサイト「READYFOR」にて募集
特定技能外国人の資格取得を目指している酪農ガール達
「酪農ガール」立ち上げの背景と概要
日本における人材不足の解消に向けて始まった「特定技能制度」は創設から4年が経ち、順調に人数が増えている一方で様々な問題も明らかになってきました。まず、在留資格「特定技能1号」を取得するためには日本語の試験を突破する必要があるのですが、その資格だけですと言語や文化の違いから雇用側と外国人従業員の間でコミュニケーションに齟齬が生じるケースが多く見受けられます。特定技能は転職をすることも可能なのですが、それゆえに些細な行き違いから人材を逃してしまったという話も珍しくありません。また、働き手としても日本語学校を受講する為や日本に来るまでの渡航費など様々な面でかかるコストが大きな負担となる方や、来日後に仕事をする環境が分からずに不安感を募らせている方も多いです。
「酪農ガールプロジェクト」では、ネパール・ドゥリケル市と日本の北海道佐呂間町とが直接連携することにより、特定技能候補生の負担を軽減させ、行政機関が間に入ることによって日本語の学習から就職までの過程を安心して進める仕組みを構築しました。また、日本語の学習においても現地日本語学校“うれしい”やNGO“ラブグリーンネパール(LGN)”、そしてリノキノが介入することで、基礎的な日本語の学習に加えて円滑な日本語でのコミュニケーション、そして文化風習についても学習範囲に加えることにより、就職後も円滑なコミュニケーションを労使ともに出来るようにトレーニングをいたします。
この取り組みはまず佐呂間町の酪農業を対象としておりますが、他地域や他業種へと範囲を広げていくことを将来的に計画しております。
クラウドファンディングの目的
ネパールは南アジアで最も貧しい後発発展途上国の一つとされており、ネパールの中で比較的大きい都市であるドゥリケルにおいても、環境が充分に整っているとは言い難い状態です。画像の通りに机は不揃いでがたついており、トイレはボロボロで不衛生、授業に必要なホワイトボードも無い状態です。今回頂いた寄付で購入した備品を、酪農ガール達は大切に使用いたします。そして、また次世代の酪農ガール達にも受け継がれていくでしょう。
【「酪農ガール」クラウドファンディング概要】
プロジェクト名
日本とネパール未来の食のために「酪農ガール」を応援したい
(https://readyfor.jp/projects/rakunougirl2023)
クラウドファンディング実施期間
2023年7月20日~9月18日
受付窓口
クラウドファンディングサイト「READYFOR」
X(旧twitter)アカウント
(https://twitter.com/bxMvTeLdw5juMjN)
目標金額
500,000円
返礼品
ネパール産のコーヒーや紅茶、ベビーヤクの毛皮から作ったショール等
※本プロジェクトの支援金は全て現地日本語学校へと寄付し、学校内での環境整備並びに副教材の購入等に使用いたします。
酪農ガール今後の流れ(予定)
2023年
9月
酪農研修開始
9月5日
リノキノ現地視察
10月
特定技能在留資格SSW取得
12月
日本語能力試験 JLPT受験
北海道佐呂間町へ3名入職
2024年
1月
第2期酪農ガール研修生公募
3月
北海道佐呂間町へ7名入職
「日本とネパール、共に発展していく道を作る」
ネパール・ドゥリケル市 市長 アショーク・クマル・シュレスタ コメント
このプロジェクトはドゥリケル市、及びネパールにおいて重要な意味を持っていると考えております。また、日本の酪農家の方々にとっても。今回、北海道の牧場を視察させていただきました。酪農に関する日本の技術力、また仕事に関する考え方など学ぶべき点が多くありました。日本で学んだ若者たちがネパールの農業や経済を支えていく人材となることを望んでいます。ドゥリケル市は、全力をもって「酪農ガール」のバックアップを行っていきます。
「効率よく学習が出来る環境整備を」
ネパール日本語学校うれしい 校長 ミナ・シャキャ コメント
ナマステナマステ。今、酪農ガール達はネパールで日本語と酪農の勉強を毎日頑張っております。ネパールは現在発展が進みつつあるものの、未だ多くのネパール人は貧困に喘いでいる状態です。この酪農ガールプロジェクトもドゥリケル市の援助を受けておりますが、酪農ガール達に出来る限り負担をかけない為にも予算は限られています。今あるもので酪農ガール達は頑張っていますが、より学習に集中するためにも環境の整備が大切なのです。皆様のご協力をお待ちしております。
「ネパールの女性の地位向上を目指して」
NGO ラブグリーンネパール(LGN)代表 アミーラ・ダリ コメント
ラブグリーンネパールは、1991年にネパールの植林事業を進めるために設立されたNGOです。今は主に同じカブレ県で隣接するパンチカール市を中心に、ネパール人女性の地位向上を目指して活動を行っております。世界では男女平等が謳われ、様々な法整備が進んでいますね。ネパールでも、現状として女性の立場は非常に弱いままです。教育や収入、家庭内の立場など根強い差別があります。特に都市部よりも農村部の方がその傾向が強いです。私は、そんな女性たちの地位を上げるために確固とした収入が必要であると考えます。酪農ガールプロジェクトを通して、ネパールの女性たちが教育を受け日本で学ぶ機会を設けられることはとても素晴らしいです。
「牛の気持ちを考えられる働き手を育てたい」
株式会社リノキノ 人材教育事業部 岸本勇飛 コメント
馬の厩舎で働いていた経験から言えることなのですが、機械化が進み利便性が向上しても、大切なことは家畜を大切に思う心です。そして、人間の為に働いてくれる動物に感謝し、愛情をもって接することです。優れた道具があっても、類い稀な技術があったとしても馬と心を通わせることが出来ない人は良い厩務員にはなれません。ネパールで勉強をしている酪農ガール達も、ただ言語を学ぶだけでなく、その心を理解し、働いてほしいと願います。仕事と動物への愛情が、雇用主さんや働く日本人との言葉や文化の垣根を超えて、心が通じ合うきっかけになると思います。そんな酪農ガール育成のために、自分もまた、企業様と彼女たちをしっかりとサポートしていきます。
株式会社リノキノについて
株式会社リノキノは2010年の設立以来、松戸市を中心に通所介護事業所や障がい者支援施設などの福祉事業所を展開してきました。R&D事業部を立ち上げマーケティングリサーチ業界にも参入。人材紹介業は2018年より活動を開始しました。2020年4月より登録支援機関として1号特定技能外国人の支援を行っております。
【会社概要】
社名:株式会社リノキノ
本社所在地:千葉県松戸市八ヶ崎8‐16‐1
代表取締役社長:赤沼暢
事業内容: 外国人就労支援・特定技能登録支援機関・通所介護・障がい者支援 等
設立: 2010年8月
HP:https://rhinokino.jp/