土曜日, 11月 23, 2024
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11月は世界糖尿病予防月間!アーモンドの摂取は、糖尿病予備軍を含む若年層の血糖コントロールに役立つことが、最新の研究で示唆される

※このプレスリリースは2021年9月に米国カリフォルニア州で発表された資料の抄訳版です。
 

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世界最大のアーモンド生産地である米国カリフォルニア州の約7,600のアーモンド生産農家ならびに100を超える製造加工業者で組織される「カリフォルニア・アーモンド協会」(本拠地:米国カリフォルニア州モデスト)は、アーモンドの健康効果に関する様々な研究に出資しています。現在、糖尿病の発症率および糖尿病予備軍が世界中で増加しており、11月14日は「世界糖尿病デー」、そして11月は「世界糖尿病予防月間」として制定されています。11月は、正常な血糖値を維持するためには、健康的な食生活が不可欠であることを人々に啓蒙する絶好の機会です。

 糖尿病予備軍とは、空腹時血糖値が100〜125mg/dl、または糖負荷試験結果が140〜199mg/dlの人を指します。血糖値が126mg/dl以上、または糖負荷試験結果が200mg/dl以上の場合は糖尿病と診断されます。血糖値を上手くコントロールすることで、糖尿病予備軍が糖尿病へと進行することを防げる可能性があります。

 カリフォルニア・アーモンド協会がインドの糖尿病予備軍の青年および若年成人を対象に実施した最新の研究1によると、アーモンドを間食として摂取することが糖代謝の改善に役立つことが示唆されました。この研究は、インドのムンバイに住む糖尿病予備軍の参加者(16〜25歳)を対象に、アーモンドの摂取が代謝機能障害の要因に与える影響を調べたもので、糖尿病予備軍に対するアーモンドの効果を調査した初めての研究となります。本研究では、糖代謝異常(糖尿病予備軍)のある275名の参加者(男性59名、女性216名)を対象とした無作為化並行試験を実施しました。調査開始時に、参加者の体重、身長、胴囲、腰囲を測定し、空腹時の血液を採取しました。また、ブドウ糖負荷試験を行い、脂質プロファイルを評価しました。

 アーモンドを摂取した介入群(n=107)は、3カ月間、毎日56g(約340カロリー)の生アーモンドを摂取し、対照群(n=112)は、摂取されるアーモンドと同量のカロリーの塩味スナックを摂取しました。介入群はアーモンドを間食として摂取し、対照群はインドでこの年齢層がよく食べている塩味スナックを摂取しました。どちらの参加者も、1日に必要とされる推定エネルギー量の20%に相当するアーモンドまたは対照スナックを摂取しました。

 調査期間中、参加者がアーモンドまたは対照スナックを適切に摂取しているかをモニターしました。調査終了時には、各参加者の食事摂取量を評価し、調査前に行ったのと同じ測定と血液検査を再度実施しました。結果は以下の通りでした。

  • アーモンドを摂取した介入群のHbA1c(糖尿病予備軍や糖尿病の診断基準にもなる、長期的な血糖コントロールの指標)が塩味スナックを摂取した対照群に比べて有意に減少しました。糖尿病予備軍の段階で血糖値を改善することは、糖尿病の発症を予防または遅らせることにつながると考えられています。
  • 介入群では、対照群と比較して、HDL(善玉)コレステロール値を維持しながら、総コレステロール値とLDL(悪玉)コレステロール値が有意に低下しました。
  • 対照群では、調査後の空腹時血糖値が介入群に比べて有意に低下しました。FG:FI比(空腹時血糖値:空腹時インスリン値)は介入群では減少した一方、対照群では増加しました。しかし、統計的に有意な結果ではありませんでした。
  • 炎症マーカー(TNF-αおよびIL-6)は、介入群で減少し、対照群で増加しましたが、統計的に有意な結果ではありませんでした。
  • 体重、身長、胴囲、腰囲、生化学マーカーの測定値、および多量栄養素の摂取量に関しては、介入開始時から介入後まで、介入群と対照群において変化は見られませんでした。

本研究の代表者で、SNDT女子大学、ムンバイのSir Vithaldis Thackersey College of Home Scienceの校長兼教授ジャグメート・マダン(Jagmeet Madan)博士は、次のように述べています。
「栄養改善や運動など、ライフスタイルを変化させることで、10代および若年層の糖尿病予備軍は2型糖尿病への進行を食い止めることができる可能性があります。今回の研究結果は、ライフスタイルに大きな変化を起こさなくても、1日2回アーモンドを間食として摂取するだけで、効果があることが示されました。アーモンドをわずか12週間摂取するだけで、総コレステロール値とLDLコレステロール値が改善し、HbA1c値が低下したという研究結果は非常に有望なものです。」

本研究の限界は、参加者を盲検化できなかったことです。さらに、栄養介入研究では、参加者募集の際にリスクを認識してもらうため、両群に行動変化が生じる可能性があります。他の年齢層や異なる民族に対して、アーモンドの摂取が同じ指標に及ぼす影響については、さらなる研究が必要です。

 本研究は、若年層におけるアーモンド摂取の潜在的な効果について調査した別の研究2に加わるものです。カリフォルニア大学マーセッド校の研究者たちは、カリフォルニア・アーモンド協会が資金提供した研究を通じて、朝食を抜いている大学生にとって、朝にアーモンドを間食として摂取することが賢い選択であることを実証しました。ほぼ毎朝朝食を抜いている大学1年生(18〜19歳の男女73名)を対象に、アーモンドかグラハムクラッカーのどちらかを朝の間食として摂取してもらったところ、どちらも総コレステロール値が低下し、空腹時血糖値が改善しましたが、その効果はアーモンドの方が大きかったことが明らかになりました。アーモンドを摂取した人は、8週間の調査で、HDLコレステロール値と、血糖値調節の指標が改善しました。

 その結果、アーモンドを摂取した介入群は、以下のようないくつかの血糖値調節および心血管の健康指標の測定値が対照群に比べて優れていたことがわかりました。

  • 食前から食後2時間の血糖曲線下面積(AUC)が13%低下しました。
  • インスリン抵抗性指数(IRI)が34%低下しました。
  • 経口ブドウ糖負荷試験時の松田指数(インスリン感受性)が82%上昇しました。アーモンドを摂取した人の松田指数は、クラッカーを摂取した人の約2倍になりました。

 HDLコレステロール値は両群とも減少しましたが、アーモンドを摂取した人は13.5%減少したのに対し、グラハムクラッカーを摂取した人は24.5%減少しました。これらの若年層を対象とした2つの研究結果を総合すると、おいしくて手軽なアーモンドを間食として摂取することで、健康増進につながる可能性があることが示唆されました。アーモンドは、GI(グリセミックインデックス)値が低く、空腹感を抑えるタンパク質(30gあたり6g)、満足感をもたらす食物繊維(30gあたり3.8g)、良質な脂質、ビタミンE(30gあたり7.7mg)、マグネシウム(30gあたり81mg)、カリウム(30gあたり220mg)などの重要なビタミンやミネラルを含む非常に栄養価の高い食品です。また、アーモンドは汎用性が高く、さまざまな形状があるため、2型糖尿病や耐糖能異常(糖尿病予備軍)の人にとって、健康的な食事計画の一端を担う間食として最適です。

1 「アーモンドの摂取がメタボリック・リスク要因(グルコース代謝、高インスリン血症、特定の炎症マーカー)に及ぼす影響。思春期および若年層を対象とした無作為化比較試験。Front」。『Nutrients. 8』668622. doi: 10.3389/fnut.2021.66862。Madan J、Desai S、Moitra P、Salis S、Agashe S、Battalwar R、Mehta A、Kamble R、Kalita S、Phatak AG、Udipi SA、Vaidya RA、Vaidya AB (2021)

2  「8週間、アーモンドとクラッカーを間食として摂取することによる、血糖値調節および心代謝プロファイルへの影響。若年成人を対象とした無作為化比較試験」。『Nutrients 2018』10(8): 960. https://doi.org/10.3390/nu10080960。Dhillon J、Thorwald M、de la Cruz N、Vu E、Asghar SA、Kuse Q、Rios LKD、Ortiz RM。

カリフォルニア・アーモンド協会について
高品質なカリフォルニア・アーモンドは、品種や栽培技術の改良のもと生産されています。数世代にわたる家族経営が多数を占めるアーモンド農家約7,600と約100の加工業者を代表するカリフォルニア・アーモンド協会は、戦略的な市場開発におけるリーダーシップや革新的な研究を通して、業界のベストプラクティスの導入を促進することにより、自然で健全な品質のアーモンドを推進しています。1950年に設立され、カリフォルニア州モデストに本拠を置く当協会は、米国農務省の監督下で、生産者により制定されたマーケティング・オーダーを管理する非営利組織です。協会の活動およびアーモンドに関する詳細は、公式WEBサイトおよび、Twitter、Instagramをご覧ください。

 

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