月曜日, 4月 29, 2024
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かつお一本釣漁業株式会社がカツオ・ビンナガマグロ一本釣り漁業でMSC漁業認証を取得

株式会社カネシメイチ(宮城県)、旭漁業株式会社(鹿児島県)、枕崎市漁業協同組合(鹿児島県)の共同出資によって設立されたかつお一本釣漁業株式会社が、持続可能な漁業の世界的基準であるMSC漁業認証規格を満たしているとして、MSC漁業認証を取得しました。日本でMSC漁業認証を取得している漁業はこれで16件となります(※)。

今回の認証の対象となるのは、かつお一本釣漁業株式会社の遠洋一本釣り船5隻によって漁獲されるカツオとビンナガマグロです。これらの漁船による2022年のカツオとビンナガマグロの漁獲量は合計6,259トンでした。

審査は2022年7月に開始され、第三者審査機関であるControl Union社によって、規定の審査プロセスに則り、複数回にわたるステークホルダーからのコメントや報告書の外部査読結果も踏まえて認証の決定がなされました。

世界ではマグロ・カツオ類を対象とする漁業のMSC漁業認証取得が加速しており、MSC認証のマグロ・カツオ類の総漁獲量は、2017年度には100万トン未満であったのに対し、2021年度にはほぼ200万トンという記録的な水準に達しました。この背景には小売大手や水産大手企業が持続可能なマグロ・カツオ類に限定した調達を公約に掲げる動きがあります。

申請者のコメント

かつお一本釣漁業株式会社 共同代表 市田恵八朗氏
「我々一本釣り漁業者ならびに船員は、マンパワーのみを頼みとするその漁法が、海洋資源の持続可能性に寄与するものと自負し操業してまいりました。今回の認証を機に、次世代への貴重な海洋資源を継承すべく、さらに決意を新たに致す所存です」
 
※MSC漁業認証を取得した漁業数は、申請漁業ごとの魚種数(系群ごと)で数えています。
現在、日本国内でMSC漁業認証を取得したのは以下の16件です。
北海道漁連 ホタテガイ漁業
明豊漁業 カツオ、ビンナガマグロ一本釣り漁業
石原水産 カツオ、ビンナガマグロ一本釣り漁業
マルト水産 カキ漁
臼福本店 タイセイヨウクロマグロはえ縄漁業
尾鷲物産 ビンナガマグロ、キハダマグロ、メバチマグロはえ縄漁業
近海かつお一本釣り漁業国際認証取得準備協議会 カツオ、ビンナガマグロ一本釣り漁業
伊藤忠商事 カツオ、キハダマグロまき網漁業
かつお一本釣漁業 カツオ、ビンナガマグロ一本釣り漁業

MSC(海洋管理協議会)について

将来の世代まで水産資源を残していくために、認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際的な非営利団体です。本部をロンドンとし1997年に設立され、現在は約20カ国に事務所をおき世界中で活動しています。MSCジャパンは2007年に設立。MSC「海のエコラベル」の付いた水産品は、2021年度には世界62カ国で20,000品目以上、日本では500品目以上が販売されました。国内ではイオングループ、生協・コープ、セブン&アイグループ、ライフ、マクドナルドなどで購入できます。
持続可能で適切に管理された漁業のためのMSC漁業認証規格は、世界で広く認知されており、最新かつ確実な科学的根拠に基づき策定されたものです。FAO(国連食糧農業機関)とISEAL(国際社会環境認定表示連合)双方の要求事項を満たした世界で唯一の漁業認証プログラムでもあります。漁業がこの規格を満たすためには、(1)水産資源が持続可能なレベルにあり、(2)漁業による環境への負荷が抑えられており、(3)長期的な持続可能性を確実なものにする管理システムが機能していることを、第三者審査機関による審査を通じて実証することが求められます。

詳しくはMSCウェブサイトをご覧ください:https://www.msc.org/jp

MSC「海のエコラベル」について

MSCの厳格な認証規格に適合した持続可能な漁業で獲られた水産物にのみ認められる証、それがMSC「海のエコラベル」です。

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