日曜日, 5月 5, 2024
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アクポニとアグリ王、アクアポニックスによるイチゴ栽培の共同実証実験を開始

無農薬・無化学肥料・無除草剤で、高品質なイチゴの生産技術確立を目指す

株式会社アクポニ(所在地:神奈川県横浜市、代表取締役:濱田健吾、URL:https://aquaponics.co.jp/)と株式会社アグリ王(所在地:神奈川県横浜市、代表取締役:徳丸義洋)は、循環型農業「アクアポニックス」によるイチゴ栽培の共同実証実験を2023年3月より開始しました。
当実験は横浜市港北区に新設した完全閉鎖型の試験農場にて実施し、アクアポニックス産の高品質なイチゴの安定生産を目指して行います。完全閉鎖型のアクアポニックス農場でのイチゴ生産は世界でも例がなく、高単価のイチゴを安定生産する技術を確立することで、将来的に大規模農場の展開および生産者の増加を目指します。

アクポニとアグリ王、アクアポニックスによるイチゴ栽培の共同実証実験を開始のサブ画像1

  • 実証実験の内容/高品質なアクアポニックス産イチゴの周年栽培を実証

水耕栽培と魚の養殖をかけあわせた循環型農業「アクアポニックス」は、高い生産性と環境配慮の両立ができる農業として国内外から注目が集まっています。本実験では、神奈川県横浜市港北区に新設したアグリ王の試験農場内において、LEDライトを用いた完全閉鎖型のアクアポニックスを用いてイチゴの周年栽培を実証します。人工的に生育環境を整えた室内でイチゴを栽培することで、どのような気候、地域においても安定して無農薬・無化学肥料・無除草剤の安全安心なイチゴを生産する技術の確立を目的としています。

試験農場では、イチゴは四季なりの「よつぼし」を、魚は錦鯉の育成を予定しています。アクポニの特許技術【特許第6739709号】を活用し、フィルター内に溜まった魚のフンや残餌の塊などの汚泥から植物の栄養素を回収する装置を付けることで、農場からの排水を一切無くし、魚のフンに含まれるミネラル分を最大限植物の肥料へ転換します。

アクポニとアグリ王、アクアポニックスによるイチゴ栽培の共同実証実験を開始のサブ画像2_完全閉鎖型の試験農場完全閉鎖型の試験農場

<実証実験施設概要>

所在地:神奈川県横浜市港北区
栽培面積:約5m2
水槽:約500L
生産できるイチゴの量:4〜6kg/月

<今後のスケジュール(予定)>

2023年3月:アクアポニックスのシステム完成、魚の投入、水槽の立ち上げ
2023年4月:第1回イチゴ苗植付
2023年5月:第2回イチゴ苗植付
2023年7月:第1回イチゴ収穫開始
2023年8月:第2回イチゴ収穫開始

アクポニとアグリ王、アクアポニックスによるイチゴ栽培の共同実証実験を開始のサブ画像3_アクアポニックスで栽培したイチゴアクアポニックスで栽培したイチゴ

  • 本実証実験に至った背景

日本のイチゴは生食に適した大粒・高糖度であることが特徴で、世界でも高く評価されています。近年、そのニーズの高さから日本ではイチゴの養液栽培が拡大傾向にありますが、養液(化学肥料)の原料は世界情勢によって輸入量や価格が安定せず、製造過程で多くのエネルギーを要するため、コストと環境負荷の高さが課題となっています。環境負荷の低い栽培方法で高品質なイチゴの安定生産が可能になれば、生産者の収入増につながる可能性も高いことから、弊社ではアクアポニックス産イチゴの試験栽培に以前より取り組んできました。

弊社は全国で約35件のアクアポニックス農場の施工実績があり、太陽光型栽培施設でのイチゴ栽培には成功していますが、2023年2月現在、完全閉鎖型施設ではまだ実証できておりません。アグリ王は障害者就労支援施設向けに完全閉鎖型の養液栽培によるイチゴのLED型植物工場を設計・施工しており、近年アクアポニックスに関する問い合わせが増加していたことから、両者のニーズが合致し、今回の共同実証実験の実施につながりました。

アクポニとアグリ王、アクアポニックスによるイチゴ栽培の共同実証実験を開始のサブ画像4_アクアポニックスによるイチゴ栽培の様子アクアポニックスによるイチゴ栽培の様子

<株式会社アクポニ 代表取締役 濱田健吾のコメント>

高単価が見込めるイチゴのニーズは高く、国内における障がい者就労支援やインバウンド、また海外では、乾燥地・熱帯地における日本産イチゴの周年栽培に旺盛な需要が見込めます。
今回の実証実験では、アグリ王が培ってきた完全閉鎖型の周年イチゴ栽培にアクアポニックス技術を付加し、資源・エネルギーの利用効率を高めた完全閉鎖型かつ循環型のイチゴ栽培システムの構築を進め、世界へ展開していきたいと思います。将来的に子供から大人まで多くの方に愛されるイチゴを届け、アクアポニックスの魅力を知っていただきたいです。

<株式会社アグリ王 代表取締役社長 徳丸義洋様のコメント>

アグリ王は、農福連携と呼ばれる、障害者等が農業分野で活躍することを通じ自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取組に賛同しています。弊社が提案する完全閉鎖型植物工場は障害者就労支援施設を中心に、障害者の方に活躍していただく場として全国各地で導入が進んでいます。
今回の実証実験では、弊社の強みである閉鎖型植物工場でのイチゴ栽培に循環型農業であるアクアポニックス技術を融合させることで、障害者等の就労や生きがいづくりを生み出すだけでなく、担い手不足や高齢化が進む農業分野における新たな働き手の確保も目指しています。
 

  • 循環型農業「アクアポニックス」について

アクアポニックスとは、水耕栽培と水産養殖を掛け合わせた無農薬・無化学肥料・無除草剤の循環型農業です。魚・微生物・植物の三者が生態系をつくりバランスよく循環する、生産性と環境配慮の両立ができる農業として、その可能性に世界が注目しています。土耕農法と比較して同面積で約7倍の収量となる高い生産性と、約80%以上の節水、ライフサイクルアセスメントによる環境負荷の低さが特徴です。アクアポニックスの生産物にはUSDA(アメリカの有機認証)取得が認められており、少ない手間で安心・安全な野菜と魚を育成することができます。

 

アクポニとアグリ王、アクアポニックスによるイチゴ栽培の共同実証実験を開始のサブ画像5

  • 会社概要

<株式会社アクポニについて>

「アクアポニックスで人と地球をHAPPYに。」をビジョンに掲げる、日本初のアクアポニックス専門企業です。よりよい形で資源が循環する社会を目指し、生産者とともに食の生産流通を変革するための製品開発を行っています。

所在地:〒231-0012 神奈川県横浜市中区相生町3-61 泰生ビル2F
設立:2014年4月2日
代表取締役:濱田健吾
事業概要:
・教育事業(アクアポニックスの学校を運営)
・農園事業 (農園の開発)
・生産事業 (農園の運営、生産管理システムの開発)
・流通事業 (生産物、資機材の販売)
URL :https://aquaponics.co.jp

<株式会社アグリ王について>

「食の安心安全・未来を創造する。」人口増加や異常気象による食糧不足、農業の高齢化や担い手不足が問題となる中、食の安心安全や誰もが働きやすい環境の提供のため、植物工場事業に取り組んでいます。

所在地:〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜1-13-3 奈良建設本社ビル1F
設立:2010年10月20日
代表取締役社長:徳丸義洋
事業概要
・植物栽培装置の開発・製造・販売
・植物・加工品の生産・製造・販売
URL:https://agri-oh.co.jp/
 

  • お問い合わせ

株式会社アクポニ
TEL:050-5539-1923
E-mail:info@aquponi.com

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