紀州ほそ川創薬のグループ会社、紀州ほそ川では「農業」×「スポーツ」をとおして地域活性化、耕作放棄地の解消につなげることを目的に、地元のスポーツチーム「和歌山トライアンズ」「南紀オレンジサンライズ」と連携、ムクナ豆の農地を募集しています。近年農家数の減少に伴い、耕作放棄地が大きな問題となっています。その発生は「高齢化・労働力不足」が最も多い原因です※。農地を募集し、初心者・高齢者でも無理なく栽培を行うことが可能な「ムクナ豆」を栽培し、スポーツチームの選手が農作業の労働力になります。
※参照:荒廃農地の現状と対策について(令和2年4月農林水産省)
- 耕作放棄地問題
農家数は年々減少し、それに伴い耕作放棄地の増加は大きな問題となっています。和歌山県では農家数は2000年から20年でおよそ63%に減少し、4,661haもの耕作放棄地が発生しています。
耕作放棄地の問題点
・害虫や雑草が発生し、近隣の農地に悪影響
・災害時の危険性が高まる
・不法投棄の原因要因に
耕作放棄地発生の原因
1. 高齢化・労働力不足
2. 価格の低迷
3. 農地の受手がいない
資料:全国農業会議所「平成14年地域における担い手・農地利用・遊休農地の実態と農地の利用集積等についての農業委員調査結果」
- スポーツチームとの取り組み
紀州ほそ川では、農家の方からお借りした農地で、スポーツチームの選手が栽培・収穫などの農作業を行う取り組みを開始しました。この取り組みは、地域課題である耕作放棄地の労働力不足・農地の受手不足を解消しながら、チーム活動の収益源を確保できるしくみとなっています。
現在、「和歌山トライアンズ」「南紀オレンジサンライズ」と連携し、和歌山地域イノベーション戦略支援プログラム認定作物である「ムクナ豆」の農地を募集しています。
◆南紀オレンジサンライズFC
南紀オレンジサンライズFCは、和歌山県の紀南地方を中心として「サッカークラブ×移住×農業」をテーマに2022年より活動するサッカークラブです。選手・スタッフが和歌山県外から移住し、そこで農業を中心とした仕事に取り組みながら、サッカーだけでなく地域貢献活動も積極的に行うことで、周辺地域の活性化を目指します。
南紀オレンジサンライズFC公式サイト:https://nankifc.com/
◆和歌山トライアンズ
和歌山トライアンズは、労働者不足の一次産業(農業・漁業・林業)に労働力をお届けする活動も行っています。
農業・漁業・林業、どれも自然豊かな和歌山を支えてきた産業です。アスリートの力を和歌山のお役立ちに!
和歌山トライアンズ:https://w-trians.com/
- ムクナ豆
ムクナ豆はインド原産といわれ古代から人々の健康維持に用いられてきました。「L-ドーパ」(エルドーパ、レボドパ)と呼ばれるドーパミンの元となる物質を含んでいるのが特徴です。つる性のマメ科の植物で、栽培の手間が少なく育てやすいことから初心者・高齢者でも無理なく栽培を行うことが可能です。
ムクナ豆栽培の特徴
・ムクナ豆は生育旺盛で動物にも強い(虫にも比較的強い)
・春先に支柱立てと苗の植え付け後は夏場月1〜3回の草刈りとつるの誘引のみで、冬の収穫期までは手間なく育てやすい
・週休2日、1日4時間ほどの作業で栽培可能。
- 紀州ほそ川創薬とは
紀州ほそ川グループは、梅干し、ムクナ豆などの伝統食材を大切に扱い、研究・開発を得意とする会社です。
伝統食材の新たな使い道を創造し続けています。
国産ムクナ豆国内シェアNo.1(※1)
2008年より日本でいち早くムクナ豆の研究・栽培方法の工夫をはじめ、農地拡大に取り組んでいます。取扱量は国内シェアNo.1(※1)です。
「日本在来種」を全国に譲渡
日本の風土に根差した安定した種です。「日本在来種」を復活させ、現在国産ムクナ豆のおよそ9割(※2)がこの「日本在来種」から成り立っています。
「日本在来種」は、国内でも生産効率が良いだけでなく、世界にあるムクナ豆の中で、鞘に含まれるムクナイン(栽培時、肌のかゆみや結膜炎など目の負担がある)という毒素が最も少ない種類の一つで、農家さんの健康に対する負担がほとんどないのも特徴です。その点でも「日本在来種」のムクナ豆が選ばれています。
※1) 2021年国内生産量の71.4%全国の生産者ヒアリング結果 当社調べ
※2) 当社調べ、全国の生産者ヒアリング結果(2022年8月)
紀州ほそ川グループ公式サイト:https://kishu-u.me/
はたらくムクナ豆公式サイト:https://mucuna-ma.me/
―――受賞歴―――
県知事賞
安藤百福賞
地域経済総合研究所 ちいき経済賞
独立行政法人中小機構 地域資源活用事業認定
経済産業省 農商工連携88選
農林水産省 フードアワードニッポンアクション入賞 他