土曜日, 4月 20, 2024
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農業担い手の育成・確保に向け株式会社さかうえ、志布志市と連携協定を締結

持続可能な社会のために農業ができること from 鹿児島県 志布志市

株式会社さかうえ(本社:鹿児島県志布志市、代表取締役:坂上隆、以下さかうえ)は、志布志市と農業担い手の育成・確保に関する連携協定を締結いたしました。
本協定では、二者が連携協力し、農業の担い手育成及び確保に向けた具体的な研修制度の構築や受け入れ態勢の整備、農業経営を主軸に置いた研修プランの提供等を行い、農業経営者の輩出を目指します。
当市においては、農業法人と行政による連携協定の締結は初めての試みとなっています。

 

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  • 当連携協定について

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2022年12月20日、志布志市役所において株式会社さかうえと志布志市による連携協定の調印式が執り行われました。当連携協定では、減少の一途を辿る農業者(農業担い手)の育成・確保に向けて、農業法人である株式会社さかうえと志布志市との連携を強化することを目指すものであり、農業の発展には欠かせない行政と民間の連携を形にしたものであります。

・目的  
二者が連携協力し、農業担い手の育成・確保に取り組むことによって、志布志市の農業振興及び地域活性化に資すること
・連携事項
 1. 志布志市で農業を志すものに対する研修受入に関する事項
 2. 農業技術に加え優れた経営感覚を有する若手農業リーダーの育成に関する事項
 3. 情報発信に関する事項
 4. その他、本協定の目的を達成するために必要な事項

【志布志市長コメント】

志布志市は、新規就農者の確保・育成対策として、平成8年より開始した農業公社研修制度により年々面積を増やし、新規就農者の確保・育成において大きな成果を上げている状況です。
農業人口の減少や耕作放棄地の増加などの社会課題を農業ビジネスで解決することを目指し、経営人材の育成や農業経営者の独立支援に積極的に取り組んでいるさかうえとの、農業担い手育成・確保に関する連携協定により、農業研修機関を拡大し、志布志市農業サポートセンターを核とした連携協力体制を強化することによって、農業における多様な担い手の育成、地域活性化が図れることと期待しているところです。志布志市としましても農業振興を積極的に推進していくことをお約束します。

【株式会社さかうえ 代表取締役 坂上隆 コメント】

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農業には2つの特殊要因があります。1つが命を扱う産業であること、もう1つが地域に密着していること(生活の場が生産の場であること)です。農業が発展する上では地域の方の協力がなくてはならないですし、地域の課題を解決することが事業の発展だと考えています。そのための第一歩が志布志市と連携し、地域との協力体制をつくることです。今後は農家が減少するので、自分たちの地域を自分たちで守るために、地域と連携して新しい農業の形を作っていきたいと考えています。農業は難しいといわれているが、将来的に農業は楽しいといわれる世の中を目指します。

  • 農業界の現状と今後

2015年には130万戸あった農業経営体数は2022年にはとうとう100万戸を割り込みました。今後も農業者は減少の一途を辿り、2030年には50万戸を割り込む予測が立つほどです。一方で、その構成比も大きく変わりつつあります。2020年時点では、約100万戸の農業経営体の内、90%が小規模農家(売上1千万円以下)、8%が中規模農家(売上1~5千万円)、2%が大規模農家(5千万円以上)という構成比となっておりますが、2030年には小規模農家が75%、中規模農家が19%、大規模農家が6%と中・大規模農家の構成比が高まる見通しです。
さらに、2020年の農業算出額の内訳をみてみると、約9兆円の算出額のうち、20%が小規模農家(戸数は全体の90%)、30%が中規模農家、50%強が大規模農家(戸数は全体の2%)による産出となっており、今後の農業構造においては大規模農家の産出額シェアが拡大することが見込まれます。
このような農業界の情勢から、農業者の大規模化は必然の流れであり、今後の農業を支えていく上では、経営力を持った農業者(担い手)の育成が非常に重要なポイントとなります。
参考)大泉一貫(2020)フードバリューチェーンが変える日本農業 日本経済新聞出版社

  • アグリバレー構想

さかうえは農業版シリコンバレーである「アグリバレー」の実現を目指しています。アグリバレーは「農業を中核に人材や企業が集い、課題解決に向けた経済活動をすることにより新たな価値が生まれ、農業が持続的に発展する」という概念です。
アグリバレーが目指すものは、農業の発展の最大化、農業の魅力の最大化、農業の波及効果の最大化です。
多様な人材がやりがいを持ち、地域資源を活用し地域とともに発展していくことを可能にし、それを全国に波及させます。
その中核をなすものは人材です。新規就農者の増加に向けた就農支援施策、異業種を含めた企業間連携やアライアンス、投資、経営人材の育成等々。暗黙知の多い農業界において、ノウハウや知識を形式知化することで、それらが伝達可能なものとなり、農業の持続的な発展を支えます。

  • 株式会社さかうえについて

さかうえは全スタッフの約半数が30代以下、さらにその半数以上が県外出身者で全国から志布志に移住し農業を生業としています。若手スタッフに積極的に仕事を任せて経験と知識を積ませ、成長を促しています。また、社員の育成だけでなく、農業経営者の育成・独立支援を充実させることで、農業における成功確率を上げ、農業自体が持続的に成長する産業になる未来を見据えています。
 

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【会社概要】

社名:株式会社さかうえ
所在地:鹿児島県志布志市志布志町安楽2873-4
代表取締役:坂上隆
事業内容:農畜産物、牧草飼料の生産、販売
設立:1995年
従業員数:116名
会社HP:https://sakaue-farm.co.jp/
里山牛HP:https://satoyama-beef.com/

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