農業のDX化を推進するため、スマート(ロボティクス・ICT・省力化・効率化)×グリーン減農薬・減化学肥料・環境配慮型)農業分野において業務提携をおこない、実証実験をスタートしました。
令和4年8月に無人ロボット(UAV・UGV・USV)の開発及び販売を手掛ける 株式会社イーエムアイ・ラボ(本社:長野県富士見町、代表取締役:西教生)は植物のNANO分解技術(未利用野菜などを活性化した純水で植物を分子レベルまで分解)の開発及び販売を手掛ける長野精工金属株式会社(本社:長野県茅野市、代表取締役会長 :矢島哲男)と業務提携契約を締結したことを発表しました。
これまでの農業は、重い労働負荷や収入の低さが農業後継者の阻害要因となり、農業従事者の高齢化と共に遊休耕作地が急増し、食料の自給自足率の低下が日本に於ける大きな課題となっています。
一方、最新のロボットやAI・IoTを駆使したスマート技術、再生エネルギーの活用や農薬や化学肥料の削減をもたらす有機農業、バイオスティミュラント(Bio Stimulants)【生物刺激剤】の新しい農業資材の活用によるグリーン技術は、農業の新たな革新をもたらすものとして注目されています。
現在、イーエムアイ・ラボでは、NAGANOイノベーションフィールド(長野県長野市)で取り組んでいる圃場のICTデータ管理、自動操縦液体噴霧機、自動操縦運搬機、自動草刈り機などのスマート農業技術の社会実装に向けた取り組みを進めております。その中で、今年の8月より、長野精工金属株式会社が開発したNANO分解技術(未利用野菜などを活性化した純水で植物を分子レベルまで分解)を活用し、自動操縦液体噴霧機にてりんご及びぶどうに散布テストを開始しました。このNANO分解技術は農薬及び化学肥料の代替えとしての可能性を秘めており、テストフィールドにて慣行区・実証区での病害虫の発生状況や生育状況、土壌成分の変化などのデータ化・比較、及び実用化に向けての検証といった研究開発を進めて参ります。
また、今年度新たに創設される「信州発・先端スマート・グリーン技術による革新的農産業の創出」のコンソーシアムに長野精工金属と共に参画し、本研究開発を通して、より楽しく、魅力的で高付加価値な産業としての農業の普及に貢献して参ります。
◆会社概要
●株式会社イーエムアイ・ラボ(代表:西教生)
HP:https://emi-lab.jp
中山間地域等の社会課題(傾斜地・狭窄地等)をロボティクス・IT・IoTを用いて解決を目指し、ロボットの開発・制御を中心に農業分野をはじめ、福祉、防災、交通、環境等、幅広い分野での活用を目指して取り組んでいる。長野県長野市に実証実験場としてNAGANOイノベーションフィールド(農園や自動走行エリア等)&開発拠点となるLABを併設し、さまざまな企業・団体と連携しプロジェクトを進めております。
●長野精工金属株式会社(代表:矢島哲男)
HP:http://seikokinzoku.jp/index.html
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