土曜日, 4月 20, 2024
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アーモンドが16年連続で、革新的な新製品開発に欠かせないナッツの首位に

トレンドを先取りした形状と食感で、製造加工業者と消費者から引き続き最もニーズが高い食材となる

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※本プレスリリースは、2022年7月11日に米国カリフォルニア州で発表された資料の抄訳版です。

世界最大のアーモンド生産地である米国カリフォルニア州の約7,600のアーモンド生産農家ならびに100を超える製造加工業者で組織される「カリフォルニア・アーモンド協会」(本拠地:米国カリフォルニア州モデスト)は、Innova Market Insights社が発表した「グローバル新製品レポート(Global New Products)」のデータによると、2021年に世界で発売されたナッツ製品の中でアーモンドを使用した製品が最も多く発売され、2006年以来、16年連続でトップとなったことを発表しました。アーモンドは、他のどのナッツよりも多くの形状があり、その多彩な味わいや食感、健康上のベネフィットにより、常に変化する消費者の味の好みや、ライフスタイル、嗜好を満たすことができます。

今年の「グローバル新製品レポート」によると、2021年のアーモンドを使用した新製品数は12,000以上に達し、ナッツ類を使用した新製品全体の40%を占めました。アーモンドを使った製品数は、世界の食品の上位6つ のカテゴリー(1)のうち、「ベーカリー」、「バー類」、「乳製品」、「シリアル類」の4つのカテゴリーでトップとなりました。注目すべきは、「ベーカリー」カテゴリーでアーモンドを使用した製品が15%成長したことで、「世界の食品数」、「ナッツを使用した製品数」、「アーモンドを使用した製品数」すべてにおいて、最も高い伸び率を記録しました。

また、本レポートによると、アーモンドを使用した製品の5つに1つ以上で、パッケージに「グルテンフリー」の健康強調表示が記載されており、アーモンドを使用した製品では、より高い確率で健康強調表示が記載されていることが明らかになりました。アーモンドに関連する健康強調表示のトップは、「無添加/保存料不使用」、「豊富な食物繊維」、「オーガニック」、「高タンパク質」となりました。消費者の間で健康やライフスタイルに対するニーズが高まり、植物由来の食品が主流となりつつある中、アーモンドを使用した製品においては、「植物由来」、「ヴィーガン」、「ベジタリアン」の健康強調表示が、あらゆるナッツの中で、2位に大差をつけて、最も多く記載していました。

 カリフォルニア・アーモンド協会のトレード・マーケティング&スチュワードシップ担当アソシエイト・ディレクターのハービンダー・マーン(Harbinder Maan)は、次のように述べています。
「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の中においても、世界中の製造加工業者が常に消費者のニーズ、トレンド、嗜好を把握し、アーモンドを使用して革新的な製品を開発していることに感銘を受けています。アーモンドの食材としての多用途性は実にユニークであり、製品カテゴリー全般に渡り、これまでの常識を超えるような革新的な新製品が、アーモンドを使用して開発されています。」

また、本レポートによると、アーモンドは北米だけでなく、欧州とアジア太平洋でもNo. 1のナッツとして認知されています。欧州では、アジア太平洋地域がリードする「シリアル類」を除き、アーモンド関連のすべてのトップカテゴリーにおいて、アーモンドを使用した製品がトップとなりました。世界的に見ても、アーモンドに関連する上位6つのカテゴリーが、アーモンドを使用した製品の82%を占めている一方、これらのカテゴリーは食品全体の43%しか占めていません。

 アーモンドを使用した製品の主要カテゴリーは、欧州および中東・アフリカでは「菓子(コンフェクショナリー)類」となっており、北米では「バー類」、アジア太平洋では「ベーカリー」が「スナック類」に僅差で勝り、主要カテゴリーとなりました。アーモンドを使用した製品数が最も成長している地域に関しては、中東・アフリカが15%の成長率でトップ、次いで中南米が8%、アジア太平洋が3%となっています。

 アーモンドが製品カテゴリーを問わず重要な食材として成功を収めているのは、その多様な食感によるところがあります。アーモンドバターのクリーミーさとなめらかさは、世界中で12%の成長を示している「スプレッド(バターやジャム)」カテゴリーに適している一方、スライスまたは刻みアーモンドは成長する「デザートおよびアイスクリーム」カテゴリーに歯ごたえを加える食材として人気があります。最も注目すべきは、健康的なグルテンフリーの嗜好品に対するニーズを満たすために、アーモンドパウダーが、「調理済み食品/総菜」カテゴリーにおいて、特に冷凍ピザなどの製品の主要原料として頻繁に利用されていることです。

 Innova Market Insightsのグローバル・インサイト・ディレクターであるルー・アン・ウイリアムズ(Lu Ann Williams)氏は、次のように述べています。
「コロナ禍により大きな変化を強いられた未曾有の2年を経て、消費者が、何をどのように食べるのかということに関心を寄せ、健康的なライフスタイルを志向するようになってきたことを確認でき、とても心強く思います。アーモンドが、様々な食感、風味、健康強調表示により、16年以上にわたってNo.1の地位を維持していることは、驚くことではありません。」

 アーモンドは栄養豊富で心臓にやさしい食材です。アーモンドは、ナッツ類で比較すると、ビタミンEとリボフラビン(2) を最も多く含み、1オンス(約28g)のアーモンドで6gのたんぱく質と4gの食物繊維、13gの不飽和脂肪(3)を摂取でき、飽和脂肪はわずか1gしか含みません。

 本レポートの主要データをまとめたインフォグラフィックは、Almonds.com(英語)をご覧ください。

(1)アーモンドの主要カテゴリーは、「菓子(コンフェクショナリー)類(22%)、「ベーカリー(19%)」、「スナック類(19%)」、「バー類(10%)」、「シリアル類(9%)」、「乳製品(7%)」の6つで、アーモンドを使用した製品の82%を占めています。

(2) ブラジルナッツ、ヘーゼルナッツ、ピーカンナッツ、松の実、クルミ、カシューナッツ、マカダミア、ピスタチオとの比較。

(3)アーモンドと心臓の健康に関する朗報です。飽和脂肪とコレステロールが少ない食事として、アーモンドなどのナッツ類を1日1.5オンス食べることで、心臓病のリスクを低減できることが、科学的な証拠により示唆されました(証明はされていません)。手のひら一杯のアーモンド(28g)には、不飽和脂肪が13g、飽和脂肪はわずか1gしか含まれていません。

参考文献
「2021年グローバル新製品レポート(Global New Product Introductions Report, 2021)」、Innova Market Insights社、2022年5月発行

カリフォルニア・アーモンド協会について

高品質なカリフォルニア・アーモンドは、品種や栽培技術の改良のもと生産されています。数世代にわたる家族経営が多数を占めるアーモンド農家約7,600と約100の加工業者を代表するカリフォルニア・アーモンド協会は、戦略的な市場開発におけるリーダーシップや革新的な研究を通して、業界のベストプラクティスの導入を促進することにより、自然で健全な品質のアーモンドを推進しています。1950年に設立され、カリフォルニア州モデストに本拠を置く当協会は、米国農務省の監督下で、生産者により制定されたマーケティング・オーダーを管理する非営利組織です。協会の活動およびアーモンドに関する詳細は、公式WEBサイトおよび、Twitter、Instagramをご覧ください。

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