土曜日, 4月 27, 2024
ホームその他伊藤忠商事のカツオ・キハダマグロまき網漁業がMSC漁業認証を取得  日本企業が海外の漁業について漁業認証を取得するのは初

伊藤忠商事のカツオ・キハダマグロまき網漁業がMSC漁業認証を取得  日本企業が海外の漁業について漁業認証を取得するのは初

持続可能な漁業の世界的基準であるMSC漁業認証規格を満たしているとして、伊藤忠商事株式会社によって申請されたカツオ・キハダマグロまき網漁業がMSC漁業認証を取得しました。日本でMSC漁業認証を取得している漁業はこれで14件となります(※)。

今回の認証の対象となるのは伊藤忠商事が契約しているまき網漁船6隻によって漁獲される中西部太平洋域のカツオとキハダマグロです。

伊藤忠商事はかねてより、MSC認証水産物を扱うMSC CoC認証を取得しており、主要な水産物であるマグロ・カツオ類について認証製品取扱量の維持・拡大を推進してきました。取扱量の拡大によってさらなる持続可能な水産業への貢献を目指すべく、MSC漁業認証の取得を目指し2021年9月にこの漁業の審査に入りました。

審査は第三者審査機関であるSCS Global Services社により実施され、規定の審査プロセスに則り、複数回にわたるステークホルダーからのコメントや報告書の外部査読結果も踏まえて認証の決定がなされました。

世界ではマグロ・カツオ類を対象とする漁業のMSC漁業認証取得が加速しており、MSC認証マグロ・カツオ類の総漁獲量は、2017年度には100万トン未満であったのに対し、2021年度にはほぼ200万トンという記録的な水準に達しました。2021年度のMSCラベル付きマグロ・カツオ類製品の販売量は過去最高の13万トンに達する見込みで、この背景には小売大手や水産大手企業が持続可能なマグロ・カツオ類に限定した調達を公約に掲げる動きがあります。

※MSC漁業認証を取得した漁業数は、申請漁業ごとの魚種数で数えています。
現在、日本国内でMSC漁業認証を取得したのは以下の14件です。

北海道漁連 ホタテガイ漁業
明豊漁業 カツオ、ビンナガマグロ一本釣り漁業
石原水産 カツオ、ビンナガマグロ一本釣り漁業
マルト水産 カキ漁業
臼福本店 タイセイヨウクロマグロはえ縄漁業
尾鷲物産 ビンナガマグロ、キハダマグロ、メバチマグロはえ縄漁業
近海かつお一本釣り漁業国際認証取得準備協議会 カツオ、ビンナガマグロ一本釣り漁業
伊藤忠商事 カツオ、キハダマグロまき網漁業

MSC(海洋管理協議会)について

将来の世代まで水産資源を残していくために、認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際的な非営利団体です。本部をロンドンとし1997年に設立され、現在は約20カ国に事務所をおき世界中で活動しています。MSCジャパンは2007年に設立。MSC「海のエコラベル」の付いた水産品は世界約100か国で51,000品目以上、日本では1,000品目以上が承認・登録されており、イオングループ、生協・コープ、セブン&アイグループ、西友、ライフ、マクドナルドなどで販売されています。
持続可能で適切に管理された漁業のためのMSC漁業認証規格は、世界で広く認知されており、最新かつ確実な科学的根拠に基づき策定されたものです。漁業がこの規格を満たすためには、(1)水産資源が持続可能なレベルにあり、(2)漁業による環境への負荷が抑えられており、(3)長期的な持続可能性を確実なものにする管理システムが機能していることを、第三者審査機関による審査を通じて実証することが求められます。

詳しくはMSCウェブサイトをご覧ください:https://www.msc.org/jp

MSC「海のエコラベル」について

MSCの厳正な認証規格に適合した漁業で獲られた水産物にのみ認められる証、それが「海のエコラベル」です。

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