アシストスーツを製造・販売する、東京理科大学発スタートアップの株式会社イノフィス(東京都八王子市、代表取締役社長:乙川 直隆)は、香川西部森林組合に、アシストスーツ「マッスルスーツSoft-Power®」を2025年6月に2台納品しました。

■人手不足と腰痛リスクが迫る、林業の持続可能性への危機
日本の林業は、高齢化と担い手不足が深刻化しています。総務省の国勢調査によれば、林業就業者数は1980年 の約45万人から2020年には約4万人台にまで減少しました(※)。現場では伐採・搬出・草刈りといった作業 が中心で、長時間の前傾姿勢や重量物の取り扱いによって慢性的な腰痛リスクを抱えています。腰痛は労働災害 の主要要因のひとつで、離職や人材の定着率低下を招く大きな要因となっており、業界の人材不足は森林整備の 停滞や山林の管理放棄など、環境・防災面にも影響を及ぼしかねません。こうした状況を打開するためには、新 たな人員確保に加え、作業負担を軽減し幅広い世代が安心して働き続けられる仕組みづくりが不可欠となってい ます。
※総務省「令和2年国勢調査」
■香川西部森林組合様からのコメント
当組合は、植林や保育、病害虫対策、伐採・搬出に至るまで、森林の健全な成長を支える幅広い林業業務を担っています。こうした作業は前傾姿勢や重量があるものを取り扱うことが多く、職員の腰痛は大きな課題でした。
導入のきっかけは、次世代林業ライフ&ビジネス情報メディア『フォレストジャーナル』でマッスルスーツを知ったことです。腰痛に悩む作業員のために無料トライアルに申し込み、実際にマッスルスーツ Soft-Powerとマッスルスーツ Soft-Light 上下セットの二機種を比較しました。その結果、夏の暑い時期でも空調服の上から着用でき、取り扱いが簡単なサポーター型のSoft-Powerを選びました。Zoomで装着方法を丁寧にレクチャーいただき、着脱がわずか1分程度と想定以上に容易だったことも導入の後押しとなりました。
実際に草刈り作業などで使用すると、前傾姿勢が改善され、現場のスタッフからも「腰の負担が軽くなった」という声が多く寄せられています。負担が減ることで作業への意欲や集中力も高まり、現場全体の雰囲気にも良い影響を与えていると感じています。
林業は人手不足が続く中で、いかに職員が安心して長く働き続けられる環境を整えるかが重要です。今回の導入を契機に、アシストスーツの活用が働きやすい職場づくりにつながり、次世代の林業担い手にも魅力を伝えられることを期待しています。
■マッスルスーツ Soft-Power®(ソフトパワー)
電気不要。屋内外問わず、様々な作業シーンで活躍する、サポータータイプのマッスルスーツです。マッスルスーツシリーズで培った人工筋肉のアシスト技術をサポーターの背面部に組み込むことで、サポータータイプでは最強クラス ※1 の補助力を実現。腰の負担を35%※2軽減します。製造・物流倉庫での持ち上げ・持ち運び作業や、介護現場でのつらい姿勢維持、農作業の前傾姿勢など腰に負担のかかる作業で効果を発揮します。
製品名:マッスルスーツSoft-Power®
メーカー希望小売価格:59,400 円(税込)
サイズ:1サイズ(適用身長:150 ㎝~190 ㎝、ウエストサイズ:フリー)
ブランドサイト:https://musclesuit.co.jp/soft_power/
※1 当社比
※2 当社実証実験により
○「マッスルスーツ」は株式会社イノフィスの登録商標です。

<製品ラインナップ>

<アシストスーツ体験ショールーム 体験者募集中>
イノフィスは、「マッスルスーツ」シリーズや他社のアシストスーツ、物流系ソリューションの体験・相談が可能なショールーム「神楽坂ショールーム」を、2025年5月に開設しました。 累計35,000台を超える出荷実績を持つ「マッスルスーツ」は、介護、農 業、製造、物流、建設など多様な現場で導入が進んでいます。導入検討者 や販売代理店候補、報道関係者の皆様に、実際の使用感をご体験いただくことが可能です。また、弊社が今後取り扱いを予定している物流系ソリュ ーションの展示も、順次進めてまいります。

【ショールーム概要】
名称:「神楽坂ショールーム」
所在地:〒102-0072 東京都千代田区飯田橋4丁目10−1 セントラルプラザ 2階 東京理科大学神楽坂キャンパス インキュベーション施設ルーム3
営業時間:平日火曜~金曜 10:00~17:00(完全予約制)
予約方法:下記URLに記載の予約フォームよりお申し込みください。