~政府が掲げる2025年農産物輸出目標2兆円の達成に向け、日本農産物輸出をDXで支援、輸出国別の農薬管理に対応~

概要
株式会社Agrihub(本社:東京都調布市、代表取締役:伊藤彰一)は、農家向け栽培管理アプリ「Agrihub」に海外輸出対応農薬管理機能を実装し、全国の生産者に無償提供を開始したことをお知らせいたします。本機能により、生産者やJA等の出荷管理者は輸出先国ごとの農薬使用基準を設定することで、日本と輸出先国それぞれの基準への適合性を自動チェックし、生産者の海外輸出参入を支援いたします。政府が掲げる2025年農産物輸出目標2兆円の達成に向け、農薬管理のデジタル化により日本農業の国際競争力強化を実現してまいります。
簡単には海外輸出できない日本の農産物
日本の農産物輸出額は2024年に1兆5,081億円を記録し、12年連続で過去最高を更新しました。一方で、人口減少により国内農業市場は縮小が続いており、日本農業の持続的成長には海外市場開拓が不可欠な状況です。 しかし現実には、輸出先国ごとに異なる残留農薬基準が大きな参入障壁となっています。特に台湾向け輸出では、2023年の残留農薬基準超過件数が60件と他国と比べても突出して多く、日本産農産物への信頼性に影響を与えています(農林水産省調 園芸作物の輸出の現状 より)。
この問題は、日本の農薬使用基準と輸出先国の基準が異なるため、生産者は国内基準に加えて、輸出先国のルールごとに対応する必要があり、従来の手作業による管理では対応できず、日本の農産物をそのまま海外に出荷していたことが原因です。
Agrihubが実現した海外輸出に対応した農薬管理機能
本機能は、生産現場と出荷管理の両面から海外輸出を支援しています。生産者向けの機能と、JA・出荷管理事業者向けの機能を組み合わせることで、地域全体の輸出体制をより強化することが可能です。
■生産者向け機能
アグリハブの農薬管理機能は、無償で利用できる上に、革新的システムを実現しており、生産者は画面上の整理された情報(対象病害虫、RACコード、使用可能回数など)を元に、画面から農薬を選択するだけで、輸出先国の基準や国内の基準、特別栽培の基準など、複雑な農薬基準に総合的に対応が可能です。生産者からは農業コンサルタントが支援しているようだと好評です。
■JAや出荷管理事業者向け管理機能
JAや出荷管理事業者は、有料のアグリハブクラウドを導入することで、基準設定を生産者へ共有でき、生産者の設定の手間を解消します。さらに、栽培データをリアルタイムに収集できるようになり、生産履歴帳票の自動化や、出荷管理も自動化され、輸出検査や農薬検閲に関わる事務作業を大幅に削減し地域全体の農薬管理を効率化します。

株式会社Agrihub 代表者コメント
「農薬管理という最も煩雑で重要な作業をDXすることで、生産者は本来の仕事である『現場で良い作物を作る』ことに集中できるようになります。私たちは2030年には日本の生産者の半数以上が当たり前のように海外に農産物を輸出している未来を描いています。高品質で、安全に農薬管理された日本産農産物が、世界中の食卓に届けられるようになり、日本の農業は価値を高め、より魅力的な産業に成長できると考えています。今回の無償提供は、テクノロジーの力ですべての生産者に輸出という新たな可能性を届け、日本農業が世界で評価される未来を実現したいと考えています。」
■AGRIHUBアグリハブとは
アグリハブは、エンジニアで農家でもある弊社代表が、農作業中に感じた現場の課題を解決すべく開発した農家向けアプリケーションです。スマートフォンとPCで利用でき、快適な操作性とわかりやすい画面構成がユーザーから高評価を得て、利用者数4.7万人超まで成長しています。
なかでも散布管理機能は、これまでにない機能と操作性を実現しています。この機能は全ての利用者に無償で提供しています。生産者だけでなく、全国のJA職員や普及指導員の皆様にも幅広くご活用いただいており、農業現場における深刻な人手不足の解消に大きく貢献しています。
URL: https://www.agrihub-solution.com/agrihub
■AGRIHUBクラウドとは
JA・直売所などの農産物取扱事業者向けの営農管理業務に特化した営農管理システムです。生産者にスマートフォンアプリ「AGRIHUBアグリハブ」・JAに「AGRIHUBクラウド」を導入することで、栽培データや出荷データなどをリアルタイムで共有でき、農薬検査業務時間の大幅削減や、農薬誤使用の防止、出荷管理業務の効率化を実現し、あらゆる営農業務を支援しています。
URL: https://www.agrihub-solution.com/agrihubcloud
【会社概要】
会社名: 株式会社Agrihub (アグリハブ)
所在地: 東京都調布市仙川町3丁目11番地8
代表者: 伊藤 彰一
設立: 2020年1月
URL: https://www.agrihub-solution.com