
株式会社アクプランタ(本社・東京都文京区、金鐘明代表取締役CEO)はこのほど、新潟市でイチジクを栽培している「農園Home」と、実証実験を開始いたしました。
農園Homeでは、約1ヘクタールの圃場で約1,600本のイチジクを栽培しています。昨シーズン、一部の木にスキーポンを散布したところ、樹勢が良くなったと効果を実感していただき、今シーズンは試験区画をさらに拡大して取り組んでくださっています。
イチジクは根が浅く、水分管理が難しい作物である一方、温度や水量など外的ストレスにも敏感です。ストレスを受けると葉の数が減ったり、葉色が薄くなったり、果実のサイズが小さくなるといった形で、目に見える影響が出やすいという特徴があります。
さらに、新潟県は豪雪地帯という特性から、夏から秋にかけての栽培が中心となり、高温・乾燥へのリスク意識も高い地域です。こうした背景もあり、スキーポンによるストレス耐性の向上や品質改善への期待は大きく、今シーズンの試験結果に注目してくださっています。
今シーズンは、試験区画を拡大したことで、より確度の高いデータが得られる見込みです。スキーポンを散布したイチジクの生育がどうなるのか今後も見守っていく所存です。
〇高温・乾燥耐性資材「スキーポン」について

「スキーポン」は、酢酸(酢の主成分)の作用を活用した農業資材です。酢酸の作用で、植物の乾燥や高温への耐性を高めることで、収量や品質の維持、節水に繋げます。
〇アクプランタ株式会社について
創業者・CEO代表取締役社長の金鍾明が、理化学研究所の研究員だった2017年、学術誌「Nature Plants」に発表した、植物の高温及び乾燥耐性を高める酢酸の作用を活用した農業資材「スキーポン」を開発したアグリバイオスタートアップです。気候変動や減農薬・減化学肥料の需要の高まりを背景に、国外では米国やウガンダなど14カ国で、スキーポンによる高温・乾燥対策の実証実験に取り組んでいます。
国内ではJAふじ伊豆(静岡県)、群馬、愛知、和歌山の各県農業試験場、全国各地の農家、農業グループ、企業などと取り組んでいます。第6回 アグリテックグランプリ最優秀賞/第1回JAアクセラレーター優秀賞/AgriFood SBIRピッチ2023ビジネス構想最優秀賞、日本経済新聞社主催「超DXサミット インパクトピッチ」日経賞など、受賞多数。
本社所在地:〒113-0034 東京都文京区湯島2-16-9 ちどりビル3F
設立年月日:2018年2月7日
事業内容:乾燥・高温・塩害耐性を備えた農業資材の研究開発、製造及び販売、農業用資材、芝生用資材、園芸用資材、森林用資材、緑化用資材の製造及び販売、植物工場や農場での節水等システム管理
ホームページ:https://ac-planta.com/
〇お問い合わせ先
アクプランタ広報担当:info@ac-planta.com