木曜日, 2月 27, 2025
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【DEEP VALLEY Agritech Award 2024】過去最高31件の応募から受賞者が決定!

 埼玉県深谷市(市長:小島 進)は、日本全国が抱える農業課題の解決を目的に実施したビジネスコンテスト「DEEP VALLEY Agritech※ Award 2024」の各賞受賞者を、2024年12月18日(水)に深谷市役所で開催した授賞セレモニーで発表しました。

 本コンテストでは、深谷市として「農と食の産業」の強化をより加速させるべく、「農業×〇〇=未来」をテーマにビジネスモデル・アイデアを募集しました。そして、過去最高となる31件の応募から各賞受賞者が決定しました。

※:農業(Agriculture)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語で、テクノロジーを活用した革新的な農業

■大賞受賞者一覧

【最優秀賞】

EF Polymer株式会社(沖縄県)

提案テーマ:農業×スマート資材=未来

 EF polymer株式会社は、沖縄科学技術大学院大学発のアグリテック・新素材スタートアップです。EF(エコ・フレンドリー)ポリマーと呼ばれる、化学物質を一切含まない完全生分解性の有機ポリマーを開発し、環境への影響を最小限に抑えた農業用資材として展開しています。このEFポリマーを世界中に広げることで、気候変動や肥料の価格高騰に苦しむ世界中の農家を支援し、経済的・環境的に持続可能な農業の実現を目指して活動しています。スマート農業と言えばドローンや自動化機械をイメージすることが多い中で、私たちは水を吸収し、放出できる「スマート資材」を通じて、水やりの手間を減らすとともに、各地域における水不足や肥料のコスト問題を解決することを提案しました。(https://efpolymer.jp/

<受賞者コメント>

ありがとうございます。我々の資材だけで課題を全て解決できるとは思っておりません。今回いらっしゃっている皆様の技術との掛け合わせで、日本の生産者の皆様が抱えていらっしゃる課題の解決に繋がるというふうに強く感じております。

ぜひ連携させて頂きたい会社さんもいらっしゃったので、ぜひこれを機にコンタクトなどさせていただき、DEEP VALLEYを一緒に盛り上げていければと思っております。

【優秀賞】

積水樹脂株式会社(大阪府)

提案テーマ:農業×販売=未来

 積水樹脂株式会社は、道路標識や外構・景観資材のほか、包装資材や農業資材、

獣害対策用品など、公共・民間問わず様々な事業を展開しております。(https://www.sekisuijushi.co.jp/

 今回提案したテーマは、AIを活用した進化系の無人販売所です。従来畑の横に置かれることの多い無人販売所にAIを活用し、高度な機能を加えることで、農家と消費者双方に新たな価値を提供することを目指しています。

<受賞者コメント>

このコンテストにエントリーする前から深谷市の方々に御協力いただきまして、この無人販売所の実証実験を進める段階まできました。成功に持っていけるように、そして深谷発信で日本全国に発信できるように進めてまいりたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。

▼協賛企業賞

【GRAND FARM賞】

EF Polymer株式会社(沖縄県)

提案テーマおよび会社概要は、最優秀賞記載箇所をご参照ください。

【シタラ興産賞】

株式会社ダイワ(大阪府)

提案テーマ:農業×超音波=日本の米農家を救う

 株式会社ダイワは58年前に創業し、全国各地の農協を通じて農資材や家庭日用品を販売している会社です。その名前の由来は、大阪の「大」と和歌山の「和」をとり「ダイワ」としたことに由来し、地域農家の支えとなる企業として発展してきました。現在、ダイワは米農家を悩ませる「ジャンボタニシ」問題に対応するため、革新的な防除技術の開発に取り組んでいます。

 今回提案したテーマは、全国で拡大するジャンボタニシの被害を抑え、従来の防除よりも安全で簡単に、米を作れる環境を提供することです。この技術により、特に高齢の農家でも負担なく作業が行えるようにし、悩む米農家を支援することを目指しています。(https://kakasisan.jp/

【埼玉りそな銀行賞】

株式会社アイナックシステム(福岡県)

提案テーマ:農業×自動化=未来

 株式会社アイナックシステムは、創業者・稲員重典(いなかず しげのり)社長の名前に由来する企業です。社長がプログラマーとして活躍していた際、職場で「INAK」と呼ばれていたニックネームを元に、機械を意味するシステムを組み合わせて社名が誕生しました。社名には、システム開発を通じて日本の農業に貢献するという志が込められており、私たちは「農業×自動化」というテーマに挑戦しています。今回提案した「ロボつみ」は、栽培した作物を自動で収穫するロボットで、農業現場の人手不足に対応し、農家の作業を効率化することを目指しています。(https://www.inaksystem.co.jp/

【神鋼鋼線工業賞】

株式会社ダイワ(大阪府)

提案テーマおよび会社概要は、シタラ興産賞記載箇所をご参照ください。

■「DEEP VALLEY Agritech Award 2024」とは

 「DEEP VALLEY Agritech Award」は、儲かる農業都市の実現のため、埼玉県深谷市が主体となり、深谷市をはじめとした日本全国が抱える農業課題を解決する技術・アイデアや、「食品加工・製造」「流通・輸送」「販売・消費」等の食にまつわる課題を解決する技術・アイデアを幅広く募集し、表彰する取組として、2019年からスタートしました。過去5回のDEEP VALLEY Agritech Awardでは、4社への出資を実行し、最優秀賞を受賞した企業2社を含め、深谷市では4件のスマート農業関連の国のプロジェクトが実施されました。

 2024年からは、さらなる農産物全体としての付加価値向上を目指し、深谷市として「農と食の産業」の強化をより加速させるべく、新たに、「農業×〇〇=未来」のテーマによるビジネスモデル・アイデアを募集し、深谷市として「農と食の産業」の強化につながる提案を表彰する取り組みとしています。

 また、本年度からは、米国において航空・農機・農業の集積地であり、農家の平均個人所得が全米1位を誇るノースダコタ州にあるアグリテック推進機関Grand Farmとのパートナーシップを展開し、海外進出に向けた支援も開始しています。こうした取組を通じ、出資希望の有無や受賞者に限らず、深谷市の農家等と協力しながら技術開発・事業開発を進め、「農と食」の課題解決に向けて展開していけるよう支援しています。

 埼玉県深谷市は、持続可能な農業の実現に向け、今後もアグリテック企業の集積化を促進し、市内での生産者の増加や作業効率化を目指していきます。

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