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インドを含むアジア太平洋地域の主要市場でPrexio® Activeの登録を申請
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ウンカ・ヨコバイを対象とする高度な作用機構
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2025年第2四半期にPrexio®を含有する製品を上市予定
インドを含むアジア太平洋地域の主要市場でPrexio® Activeの登録を申請
ウンカ・ヨコバイを対象とする高度な作用機構
2025年第2四半期にPrexio®を含有する製品を上市予定
BASF(本社:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン)は、重要なウンカ・ヨコバイ類4種の防除を可能にする新規有効成分Prexio® (プレシオ®)Active殺虫剤の登録を、アジア太平洋地域の主要市場にて申請しました。BASFのグローバル殺虫剤ポートフォリオをさらに拡大し、アジアのイネ生産者に持続可能なイノベーションを提供する重要な一歩となります。
BASFアグロソリューション事業本部の殺虫剤研究および種子ソリューション担当バイスプレジデントであるハロルド・バスティアンスは、次のように述べています。「殺虫剤抵抗性が広がり、世界的にコメの需要が増加するなか、アジアのイネ生産者は強力かつ持続可能なウンカ防除策を求めています。BASFはPrexio®を通じて、生産者に作物を守るための最先端のイノベーションを提供します。ラベルの指示に従って使用することで、有用生物や環境への影響を抑えることができます。」
この新規殺虫成分は、現在の市場で代表的な製品に対して交差抵抗性が確認されていません。また、殺虫剤抵抗性対策委員会(IRAC)により「グループ4E」に分類されています。Prexio®は、4種のウンカ・ヨコバイ(トビイロウンカ、セジロウンカ、ヒメトビウンカ、ツマグロヨコバイ)のすべての発育ステージに対して高い効果と長期の残効性を提供します。Prexio® Activeはウンカの摂食を迅速に抑制し、発育や繁殖能力を阻害することで、イネへの被害を抑制します。
研究により、Prexio® Activeはイネの植物健康を向上させる優れた効果を持つことが確認されています。Prexio®処理を施した水稲区画では、より丈夫な茎、密度の高い葉冠、根量の増加、および広い止葉が確認され、その結果、より丈夫な植物が形成され、収量向上の可能性が示されています。
「Prexio® Activeは、BASFがイネの栽培体系(クロップシステム)向けに特別に開発した初の殺虫成分です。従来の育苗箱用の粒剤散布や移植・直播水稲用の葉面散布など、さまざまな栽培方法にも柔軟に対応できるツールを生産者に提供します。幅広い適用時期があるため、生産者は自分たちの作業に最も適した時期を選んで散布することができます」と BASFアグロソリューション事業本部のクロップシステム・ライス、殺虫剤のポートフォリオ・ソリューション、および種子処理を担当するバイスプレジデントのステファニー・ジェンセンは述べています。
「この高性能な有効成分は、通常の害虫発生状況下では1回の散布で十分な効果を発揮するため、イネ生産者の時間と労力を軽減します。Prexio® Activeのフロアブル製剤は、ドローンやタンク混合にも対応しており、イネの栽培体系で一般的に使用される多くの作物保護製品と簡単に混用できます」とBASFアグロソリューション事業本部のPrexio®プロジェクトリーダーであるディベンドラ・ヴィアスは述べています。
当局の承認を待ち、BASFは早ければ2025年第2四半期に、インドの重要な栽培時期であるカリフシーズンに向けて、Prexio®製品の初の上市を予定しています。その後、日本、中国、インドネシア、ベトナムなど、他のアジア太平洋地域の主要国においても近い将来導入が見込まれています。Prexio®はアブラムシ類、アザミウマ類など他の害虫種にも高い効果を示すため、日本ではイネの栽培体系向けだけでなく、きく等にも登録を申請しました。
※ この資料はBASF本社(ドイツ)が2025年2月6日に発表した英語のプレスリリースをBASFジャパンが日本語に翻訳・編集したものです。
※このプレスリリースの内容および解釈については英語のオリジナルが優先されます。
■ BASFについて
BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、経済的な成功とともに環境保護と社会的責任を追及しています。また、全世界で約112,000人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献しています。ポートフォリオは、6つの事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、サーフェステクノロジー、ニュートリション&ケア、アグロソリューション)から成ります。2023年の BASFの売上高は689億ユーロでした。BASF株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASFの詳しい情報は、https://www.basf.com をご覧ください。
■BASFのアグロソリューション事業本部について
私たちのすべての行動の理由は、「農業が、好きだから」。農業は、急速に増加する人口に対応するため、健康的で手頃な価格の食料を安定的に供給するとともに、環境負荷を低減することが求められています。そのため私たちは提携パートナーや農業の専門家と協力し、あらゆるビジネス上の判断を持続可能性(サステナビリティ)を基準に行っています。2023年には9億ユーロを強力な研究開発パイプラインに投資し、革新的なアイデアから実用的なソリューションを生み出しています。当社のソリューションは、さまざまな作物システム向けに設計されています。種子、作物の形質、化学農薬、デジタルツールとサステナビリティのアプローチを組み合わせ、農業者・生産者とバリューチェーンにおけるステークホルダーが最高の結果を出せるよう支援しています。研究所、生産現場、オフィス、製造拠点のチームと共に、農業の持続可能な未来を築くために全力を尽くしています。2023年の売上高は101億ユーロでした。アグロソリューション事業部についての詳細は、https://www.agriculture.basf.com/jp または各種ソーシャルメディアをご参照ください。