· 8F、養殖ファンド「8F Aquaculture Fund Japan I LP」の第一次クローズを達成 ー 追加調達資金の大半を「ソウルオブジャパン」に充当
· 「ソウルオブジャパン」、三井住友銀行を主幹事とする国内銀行団より総額330億円の長期資金調達を実施
· 本資金調達により、三重県津市で「ソウルオブジャパン」が運営する施設の建設・運営資金、および「ピュアサーモンテクノロジー」向けの資金を確保
【東京 2025年1月6日】 インパクト投資に特化したプライベート・エクイティ企業 8Fアセットマネジメント(8F) は、日本国内で進行中の陸上養殖プロジェクト 「Soul of Japan」 の建設完了および稼働開始、並びに ピュアサーモングループの技術部門 ピュアサーモンテクのロジー の事業推進に向けた資金調達を完了しました。本件は、世界で最も最先端な技術を駆使した陸上養殖プロジェクトの一つとされる事業であり、今後の日本における完全閉鎖循環陸上養殖発展においての大きな一歩を踏み出す事ができました。
第一次クローズを達成した8Fのジャパン第一号養殖ファンド「8F Aquaculture Fund Japan I LP」は、すでにこのプロジェクトに投資を決めている既存の投資家に加え、日本国内の新規投資家を含むグローバルな公的並びに私的機関投資家、ファミリーオフィスが参加しており、調達資金の大部分は日本国内の施設に充当される予定です。
ソウルオブジャパン は、三井住友銀行を主幹事とする日本の銀行シンジケートから長期シニアローンの融資を実施しました。本プロジェクトは、日本格付研究所(JCR)より、サステナビリティ・ファイナンス評価で最高格付け「SU1(F)」を取得をしており、持続可能な養殖モデルと環境負荷低減へ取り組んでいます。
ソウルオブジャパン陸上養殖施設の概要
当陸上養殖施設は、三重県津市の13.7ヘクタール(約4万2350坪)の敷地に建設しており、2027年半ばの初出荷に向けて順調に進行しています。本施設では、年間10,000トンのアトランティックサーモンの養殖を目指しており、完全垂直統合型の最新鋭の養殖・加工施設として運営されます。生産されるサーモンは抗生物質・ワクチン不使用の高品質な鮮度の高い食品用サーモンのほか、副産物を活用したペットフードとしても提供される予定です。
また、陸上養殖型の閉鎖循環式養殖方法(RAS)を採用することで、環境負荷を最小限に抑えるとともに、地産地消によるカーボンフットプリントを削減する地域生産モデルを実現します。
8F創業者 ステファン・ファルーズのコメント
「今回の資金調達の成功は、世界にクリーンで健康的な地産地消型の養殖サーモンの良質なタンパク質を供給するという私たちの目標に向かうための、重要な一歩であります。新たな日本の投資家を含む投資家の強い支持は、食料システムの持続可能性を向上させ、日本国内のタンパク質需要の要望に応えるための革新的な解決策は、本プロジェクトへの期待の高まりを示しています。」
8Fアセットマネジメントについて
8Fアセットマネジメント(8F Asset Management Pte. Ltd.) は、持続可能投資およびインパクト投資に特化したアセットマネジメント(資金運用会社)で、拠点は、シンガポール、香港、フランクフルト、アブダビに所在しています。
8Fは、持続可能な閉鎖循環式陸上養殖システム(RAS: Recirculating Aquaculture System) を活用した養殖ならびに加工施設への投資を行うプライベート・エクイティ・ファンドを運用し、社会的・環境的価値・効果を生み出すことを目指しています。
詳細は、www.8f-am.com をご覧ください。
ピュアサーモンについて
Pure Salmon Pte. Ltd.(ピュアサーモン) は、8Fが展開する陸上養殖サーモン事業のグローバルオペレーティング事業(運営会社)です。本社をアブダビに構え、Pure Salmon Technology が提供する実証済みのRAS技術を活用し、クリーンで新鮮、トレーサブル、且つ健康的なアトランティックサーモン を養殖する生産技術を持っています。
従来の海面養殖と異なり、Pure Salmonは海洋生態系への負荷を最小限に抑え、廃棄物や土地使用、資源消費を大幅に削減 しています。また、抗生物質やワクチンを一切使用せず、マイクロプラスチック汚染の影響も受けにくい環境での生産を実現しています。さらに、「地産地消」モデル に基づき、生産地近隣の市場への供給を行うことで、輸送時の環境負荷やカーボンフットプリントを削減しています。
また、Pure Salmonは、養殖・生産・加工・調達・品質管理・物流・ブランド管理 などの分野において、業界経験豊富な専門チーム による支援をグローバルに展開しています。
年間生産目標26万トン を掲げるPure Salmonは、世界最大の持続可能なサーモン生産企業 を目指しています。
詳細は、www.pure-salmon.com をご覧ください。
ソウルオブジャパンについて
2018年に設立されたソウルオブジャパン(本社:東京都港区、代表:エメド エロル)は、日本におけるサーモン養殖の発展を推進 することを目的としています。本プロジェクトは、三重県における地域経済の活性化 に貢献するとともに、環境負荷の低減や地産地消の推進 などの持続可能な取り組みを通じて、日本の食料自給率の向上 に寄与することを目指しています。
詳細は、www.soulofjapan.com(日本語) をご覧ください。
ピュアサーモンテクのロジーについて
Pure Salmon Technology(ピュアサーモン・テクノロジー) は、1989年に設立され、かつて世界的な水処理事業会社Veolia の傘下にありましたが、2021年に8Fによって買収 されました。現在は、ノルウェーの養殖産業を基盤とするRAS技術のグローバルリーダー としての地位を確立しています。
Pure Salmon Technologyは、大規模で複雑な陸上養殖施設の開発・提供において豊富な実績 を持ち、業界のリーディングカンパニーに技術を提供しています。また、魚の健康管理(フィッシュウェルフェア)と持続可能性を重視 した技術開発に注力しています。
詳細は、www.puresalmontech.com をご覧ください。