~屋上緑化を目指した活動が拡大中~
大正大学(学長:神達知純、所在地:東京都豊島区)で開講する「すがもプロジェクト※1」の『キャンパス農園班※2』に所属する学生9名が栽培したサツマイモが、「IMOLYMPIC2024(イモリンピック2024)※3」のプランター部門において、優勝を果たしました(担当教員:古田尚也教授)。
当コンテストは、畑部門及びプランター部門の2部門に分かれて、収穫したサツマイモの最大重量を競います。本学で収穫したサツマイモは1389グラムの重さとなり、プランター部門での参加団体の中で最も重く、今回の受賞に至りました。
※1「すがもプロジェクト」…本学が位置する巣鴨・西巣鴨・滝野川のまち(庚申塚〜板橋駅方面)を中心に活動を展開する大正大学にしかない全学部多学年型かつ学生教職員協働プロジェクト。学生が主体的に地域課題の解決のためのフィールドワークをおこないながら、学生と地域の人々がともに学ぶ実践的な教育です。
※2『キャンパス農園班』…学生と教職員が学内の屋上や建物裏などのデッドスペースを利用した「キャンパス農園」で農業活動を実施しています。本学の連携自治体や、滝野川に本社のある株式会社日本農林社から提供いただいた江戸野菜等の伝統野菜や果樹を中心に栽培しています。
※3 IMOLYMPIC…東京都中央区銀座でミツバチを養蜂するプロジェクトである「銀座ミツバチプロジェクト」が毎年開催しているイベントです。「IMOLYMPIC憲章:屋上緑化と芋焼酎『銀座芋人』で循環する緑化活動をめざす」にもとづき、参加団体が屋上およびその敷地内でサツマイモを栽培し、収穫したサツマイモの大きさを競っています。
【本件のポイント】
① 本学学生が栽培した1389グラムのサツマイモが、「IMOLYMPIC2024」のプランター部門において優勝を果たしました
② 巣鴨・西巣鴨・滝野川のまちを中心に活動を展開する本学にしかない全学部多学年型かつ学生教職員協働プロジェクトの一環で、屋上緑化を目指して栽培をしています
③ 現在では栽培する野菜の種類も増え、巣鴨キャンパスのみではなく、埼玉校舎にも栽培場所を拡大しています
■背景
大正大学は、2015年度に「グリーンインフラによる持続的な国土構築に関する可能性調査」(国立研究開発法人科学技術振興機構 フューチャー・アース構想の推進事業)に参加したことをきっかけに、本学のキャンパスがある巣鴨を中心とした都市型グリーンインフラの実装に取り組み始めました。
緑や空地の少ない大都市において、グリーンインフラの実装を検討する中で、銀座ミツバチプロジェクトの「銀座芋人」プロジェクトと出会い、開放されていなかった本学のテラスで屋上緑化を目指して2016年よりサツマイモの栽培を開始。当初はたった10個のプランターで始まったキャンパスでのサツマイモ栽培が、現在では野菜の種類が広がり、さらには、巣鴨キャンパスのみではなく、蔵書保管や部活動で使用されている埼玉校舎にも栽培場所が拡大しています。
■学生(文学部歴史学科4年 牧野莉子さん)の声
2023年はプランター部門第4位となってしまい、悔しい結果に終わりましたが、今年は優勝することができ大変嬉しく思います。私は2023年度からキャンパス農園班の活動に参加していますが、初めてサツマイモの栽培をした時は、大学でこんなに大きなサツマイモが収穫できるとは思ってもみませんでした。さらに、植え付けや収穫の際にあまり手間がかからないことも都市農業でサツマイモを育てることのメリットであると感じました。後輩たちには次年度以降も参加し続けて欲しいです!
■担当教員(古田尚也教授)の声
この活動はすっかり本学に定着しました。今回収穫したサツマイモは、芋焼酎「巣鴨芋人(すがもいもじん)」の原料となり、来春には新酒が出来上がる予定です。3年前からは巣鴨にある商店街の方々等にもプランターでのサツマイモ栽培に協力をしてもらうようになりました。こうした活動を通じて、学生と巣鴨の街の人たちとの交流も年々広がっています。
◆大正大学
大正大学は、設立四宗派の天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗および時宗が協働して運営する大学です。その協働の精神を支えているのが、大正15年(1926)の創立時に本学が掲げた、「智慧と慈悲の実践」という建学の理念です。建学の理念のもとに〈慈悲・自灯明・中道・共生〉という仏教精神に根ざした教育ビジョン「4つの人となる」を掲げて教育研究の活動を展開しています。また、令和2年度文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」に本学の推進する「新時代の地域のあり方を構想する地域戦略人材育成事業」が採択されました。