月曜日, 11月 25, 2024
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【神奈川県 BAK 共創事例】アクポニ×富士工業、循環型栽培システム×気流制御技術で生産性向上と脱炭素推進。事業化へ。

神奈川県×eiicon ビジネスアクセラレーターかながわベンチャーと大企業が連携を目指すプロジェクト「BAK2023」採択事業。

 日本最大級のオープンイノベーションプラットフォームAUBA(アウバ、以下 AUBA)を運営する株式会社eiicon(本社所在地:東京都港区虎ノ門、代表取締役社長:中村亜由子、以下 eiicon)は、神奈川県が主催するベンチャー企業と大企業等によるオープンイノベーション促進のためのプログラム「BAK2023」(以下、本プログラム)にて採択されたプロジェクトのひとつである、株式会社アクポニの水産養殖と水耕栽培を組み合わせた循環型栽培システムと、富士工業株式会社の気流制御技術を掛け合わせた生産性向上と脱炭素推進を目指すプロジェクトについて、実証事業による成果が得られ、今後事業化に向けた取組を進めることになりましたことをお知らせいたします。
https://bak.eiicon.net/incubationprogram2023

【神奈川県 BAK 共創事例】アクポニ×富士工業、 循環型栽培システム×気流制御技術で水耕栽培の生産性向上と脱炭素推進(イメージ図)【神奈川県 BAK 共創事例】アクポニ×富士工業、 循環型栽培システム×気流制御技術で水耕栽培の生産性向上と脱炭素推進(イメージ図)

  • 取組の概要

連携企業

株式会社アクポニ(ベンチャー企業、横浜市中区)

富士工業株式会社(相模原市中央区)

プロジェクト名

水産養殖と水耕栽培を組み合わせた循環型栽培システム「アクアポニックス」×気流制御による生産性向上及び資源循環の促進

連携企業概要

株式会社アクポニ(以下 アクポニ)は、魚の水産養殖(陸上養殖)と野菜の水耕栽培を組み合わせた無農薬・無化学肥料・無除草剤の循環型栽培システム「アクアポニックス」を開発しています。このシステムは、魚の飼育装置と野菜の水耕栽培装置が配管で連結されたもので、魚の排せつ物が、微生物により分解され野菜の肥料となるとともに、魚の飼育水が循環する過程で、水が浄化されることから、化学肥料が不要な環境配慮型の農業を可能にします。

富士工業株式会社(以下 富士工業)は、気流制御(空気循環の最適化)の技術と、空気環境測定に関する測定機器・設備及びノウハウを有しています。

  • 実証事業の概要

アクポニが提供する「アクアポニックス」に、富士工業の気流制御の技術を掛け合わせ、室内の気温等、栽培環境を一定に保つことで、農産物の生産性向上を図るとともに、エネルギー使用量を削減し、脱炭素に資するシステムを実現することを目指しました。

 実証期間:2023年10月から2024年3月

 実証場所:さがみロボット産業特区プレ実証フィールド内(15㎡)

  (相模原市南区新戸2607-2(元県立新磯高等学校))

 実証内容:

  野菜(リーフレタス)を栽培(414株)し、魚(ティラピア)を養殖(9匹)する室内環境で、

  空気循環を最適化するために気流制御を実施。気流制御のある状態と※1ない状態で実験を行い、

  野菜の収量、電力や水の使用量、窒素、二酸化炭素などの数値を測定。

   ※1 還流装置を使用しエアコンの風を循環させ室内の温度ムラをなくした状態

  • 実証事業結果

 ・リーフレタス1株当たりの平均の収量が約22%増加(37g→45g)

 ・エアコンの電力使用量が約76%減少(1,614kw→385kw)

 「アクアポニックス」により、水耕栽培に必要な水の使用量が減少するとともに、魚の排泄物を分解して肥料化することで、廃棄されていた窒素が全て活用され、化学肥料を生産する際に排出される二酸化炭素の削減にも繋がることが確認できました。

  • 今後の展開

・本実証結果をもとに開発された数理モデル※2を、2024年7月に、「アクアポニックス」の生産管理を支援する「アクポニ栽培アプリ」へ搭載し、事業化に向けた取組を進めます。

 ※2 二酸化炭素等の各物質の流れを計算し、環境負荷低減効果を可視化できる計算機能

・アクアポニックスと気流制御技術を導入した施設において、二酸化炭素や窒素の削減量をアプリから確認できるようになり、資源循環が可視化され、環境への効果測定が可能となることから、農業の生産性と持続可能性の向上、資源循環と脱炭素の推進が期待されます。


アクアポニックス導入農場の見学など、本実証事業に関する取材は、株式会社アクポニまでご連絡ください。

本社所在地:横浜市中区相生町3-61 泰生ビル2階

代表者:代表取締役 濱田健吾

設立:平成25年4月2日

事業内容:循環型栽培システム「アクアポニックス」の開発及び導入・運用支援

本社所在地:相模原市中央区淵野辺2-1-9

代表者:代表取締役社長 柏村浩介

設立:1941年12月30日

事業概要:キッチン用換気扇の企画・開発設計・生産・販売・アフターサービスまで、一貫した事業活動を行う住宅設備機器メーカー


その他の採択プロジェクトについても、県の「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」の支援のもと、年度内に実証事業を行い、事業化を目指します。

  • 「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」について

神奈川県では、県内に拠点を持つ大企業と質の高いベンチャー企業による連携プロジェクトを創出するとともに、オープンイノベーションに向けたコミュニティ形成を目的として、大企業・ベンチャー企業・研究機関・支援機関等が参画する協議会「ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK)」を運営しています(参加企業633社:2024年1月時点)。BAKでは、企業が抱える課題や実現したいテーマに基づき、大企業等とベンチャー企業のマッチングを行い、事業化に向けた支援を行っています。これまで、県内に拠点を置くパートナー企業や、連携して事業に取り組む意欲のある企業を公募し、共創による新たなプロジェクトの実現、早期の事業化に向け取り組んでいます。 https://www.pref.kanagawa.jp/docs/sr4/cnt/f537611/bak01.html

eiiconは、「BAK」運用業務を令和3年度より3年連続で受託。神奈川県内企業の共創による新たなプロジェクトの実現、早期の事業化に向け、企画・設計・運用からPR戦略まで、本プログラムの運営全般を強力にサポートしております。


参考:

【神奈川県ビジネスアクセラレーターかながわ(BAK) × AUBA】ベンチャー企業× 大企業等が連携して取り組む15のプロジェクトを採択!(2023年10月12日プレスリリース)

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000480.000037194.html

会社名:株式会社eiicon

本社所在地:東京都港区虎ノ門二丁目2番1号 住友不動産虎ノ門タワー5階

代表者:代表取締役社長 中村 亜由子

設立日:2023年4月3日

事業内容:オープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」の運営、イベント企画・支援サービス、ソーシングサービスなど

株式会社eiiconは、日本最大級のオープンイノベーションプラットフォームとオープンイノベーションに特化したハンズオンコンサルティングで、企業の事業フェーズに合わせたOIの支援にて事業化をサポートしています。

オープンイノベーションとは

2003年(米)ヘンリー W. チェスブロウが提唱した「企業内部と外部メディア・技術を組み合わせることで、革新的な新しい価値を創り出す」イノベーション方法論。社内の資源に頼るばかりでなく、社外との連携を積極的に取り入れるべきであるという主張の方法です。

eiiconが展開するサービス

日本最大級オープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」

累計登録社数32,000社を越えた日本最大級のオープンイノベーションに特化したWEBプラットフォーム。事業創出≒非連続な成長・事業存続を実現させる仕組みをALL IN ONEで提供。AUBAは、意図的にイノベーションを創出するためのサービス。

https://auba.eiicon.net/

完全伴走支援サービス「AUBA Enterprise」

社内新規事業・オープンイノベーションプロジェクト含め、弊社の事業創出支援経験豊富なコンサルタントが企業ごとのお悩み・ニーズに応じフルカスタマイズで支援を設計。事業戦略の支援から実際のパートナー共創にむけた具体的な出会いの場の創出・チームアップ支援、新規事業創出支援まで企業のフェーズに合わせた支援にて事業化をサポート。

https://corp.eiicon.net/service/enterprise

事業を活性化するメディア「TOMORUBA」

事業を創るビジネスパーソンのための“事業を活性化するメディア”。全国各地あらゆる業界のスタートアップ・中小企業・大手企業から地方自治体・大学まで、資金調達・資金提供・共同研究などの様々な情報や事業を創るためのノウハウ情報などを配信。

https://tomoruba.eiicon.net/

主な受賞歴

2022年12月、革新的で優れたサービスとして「第4回 日本サービス大賞」優秀賞を受賞。

https://service-award.jp/result04.html

2023年2月、アクセラレーションプログラムを通じた全国のスポーツチーム/団体とパートナー企業とのマッチング・共創創出など一連のオープンイノベーションへの取組により「第5回 日本オープンイノベーション大賞」スポーツ庁長官賞を受賞。

https://www8.cao.go.jp/cstp/stmain/20230120oip.html


※掲載の情報は、発表日現在のものです。その後予告なしに変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。

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