https://prtimes.jp/data/corp/77920/tmp-a56c916a481df8b9bb94bed21138da9a-38ef6e1f1c39974a169a3194cca4eeba.jpg
” alt=”” class=”css-1ias2o0″/>
「ナマコ」に「アジ」 見て!触れて!体験!『日本さばける塾 in ながさき』を開催しました!
-
【日本さばける塾 in ながさき】イベント概要
・開催概要 ”魚をさばく”という日本古来の調理技法を次の世代へ継承するとともに、
豊かで健全な海を未来に引き継ぐアクションの輪を広げる取り組みとして
①・解禁されたばかりの大村湾のナマコ漁の様子を船に乗って近くで見学
・ナマコに触れて、生きたままのナマコさばきにチャレンジ
・「オトナの食べもの=ナマコ」さばいたばかりのナマコを試食!
②10組20人の親子が 一人一尾ずつアジをさばいて、楽しくアジフライ作り!
③イベントのまとめとして、壁新聞制作
以上を実施
・日程 2023年12月17日(日)
・開催場所 大村湾漁業協同組合・調理場所 時津公民館
・参加人数 10組20名(例:小学生と保護者)
・講師 大村湾漁業協同組合 代表理事組合長 松田 孝成氏
大村湾漁業協同組合 経済課 課長 山田 大介氏
・主催 一般社団法人 海と日本プロジェクトinながさき、一般社団法人 海のごちそう推進機構
・共催 ⽇本財団 海と⽇本プロジェクト
・協力団体 大村湾漁業協同組合、時津町
-
「海についての学び」~大村湾について・ナマコ編~
今回さばける塾の舞台となった大村湾は、四方をほぼ陸で囲まれた世界的にも珍しい閉鎖性海域です。大村湾の特産品とも言えるのが「ナマコ」。波が穏やかで、塩分濃度が外海よりも低く、季節による水温の差が大きいため、絶品のナマコが育つといわれます。そんなナマコは、長崎のお正月料理に欠かせない一品。しかし、子どもたちにとって 「ナマコ」というものは大人の食べ物であり未知の生物です。まず海の学びとして、「ナマコとはどういったものなのか」「どうして大村湾のナマコが有名なのか」、ナマコを知り、ナマコを通して普段とは違った特別な体験をしてもらうと同時に、自分たちの身近にある大村湾が抱えている課題(温暖化による大村湾の変化や閉鎖性海域だからこそ抱える問題など)について知ることで、海に対する関心をより強めてもらうことを狙いとしました。
そこで、
①松田組合長による 座学:大村湾について(大村湾が抱える課題・特徴・食の大切さ等について)
②解禁されたばかりの大村湾のナマコ漁の様子を船に乗って近くで見学 ※子どものみ
③ナマコに触れて、生きたままのナマコさばきにチャレンジ
④「オトナの食べもの=ナマコ」さばいたばかりのナマコを試食!
以上①~④を「海についての学び」として実施しました。
雪がちらつくほどの寒さでしたが、子どもたちは元気に船に乗ってナマコ漁の見学に向かいました。解禁されたばかりのなまこ漁の様子は大変珍しく、みんな興味津々です。また、漁協の生け簀には すでにナマコたちが勢ぞろい!松田組合長の解説と共にナマコに触れたり、各々好きなナマコを生け簀から手にとり、実際に生きている状態のナマコをさばいていきました。ナマコを「可愛い!」と、まるでハムスターを抱えるかのように大切に手のひらにのせる子もいれば、絶対に触りたくないと抵抗する子まで、子どもたちの反応も様々。「(漁協の方が)ナマコをさばいている姿を見て簡単そうだなと思ったけど、実際に自分がさばいてみて、ぬるぬるで、硬くてすごく難しかった。」「こりこりしてて美味しかった。」「あんまり美味しくなかった。」など、感想も多種多様でした。地元の海を通して、新たな発見をし、自然の恵みを身をもって体感してもらうことができました。
-
~黒ナマコ石鹸で手を洗おう・親子で楽しく「アジフライ作り!」・壁新聞作り~
長崎県はアジの漁獲量日本一です!刺身や塩焼き、そして釣りでもお馴染みの魚です。そんなアジをフライにして地域おこしに成功した町もあります。長崎県松浦市では市全体でアジフライの聖地として取り組み、全国から注目を集めています。今回は、県内で水揚げされたばかりの新鮮なアジをさばいて アジフライ作りにチャレンジしてもらいました。
料理の前に、大村湾漁協・長崎大学・長崎の製薬会社の共同開発で生まれた「黒ナマコ石鹸」で手洗いです。硬く、水産資源として有効活用が困難だった大村湾の黒ナマコを活用して生まれた この石鹸は、黒ナマコから抽出した天然美容成分をたっぷり配合したこだわりの石鹸です。資源を無駄にしないということに加え、ナマコの他なる魅力が詰まった一品を、参加者たちに「新たなナマコの一面」として紹介し、料理の前にモチモチ肌を体感してもらいました。
いよいよアジフライ作りです。講師に大村湾漁協 山田大介さんをむかえ、まずは山田さんの調理台に集まり、間近でお手本を見てもらいました。魚さばきのポイントや気を付けるべきことなど、分かりやすく教えてもらい、実際にアジをさばいていきます。初めて魚さばきに挑戦する親子も多くいましたが、みんな一人ひとり真剣に魚さばきにチャレンジしました。さばくスピードに各家庭で差はありましたが、アジをさばき、さばいたアジに下味をし、卵やパン粉をふるい アジフライをあげる子どもたちの様子は、とても溌剌としていました。(当日の写真を見ても感じましたが、料理をする姿は真剣そのもの!本当に目も輝いていました。)
試食の時間では自分たちの作ったアジフライを前に、食べるのが待ちきれないとばかりに、口いっぱい頬張る姿や、「世界一おいしい!」と満面の笑みでアジフライを食べる姿も見受けられ、調理室中が笑顔で溢れました。今、目の前にあるのは、一つの命だということ、いのちを美味しく頂く方法を学び実践することで、感謝も自ずと湧いてきます。
試食後は部屋を移動し、壁新聞作りです。ナマコやアジフライ作り、さばける塾で体験したこと、新たな発見や感想を思い思いに文章にし、加えて海に関する絵もたくさん描いてもらいました。
時間の関係上 その場での完成はできませんでしたが、翌日2枚の模造紙にまとめ、完成した壁新聞は参加者の貴重な体験や想いがこもった、カラフルで賑やかなものとなりました。
壁新聞は後日、大村湾漁業にプレゼントし、直売所で飾っていただく予定です。
さばける塾の参加者・大村湾漁業のスタッフはもちろん、直売所を訪れる多くの方の目にとまり、海ごごろが伝播していくものと思います。
-
参加した子ども・保護者からの声
⼩学3年⽣女子「アジを初めて触った。自分でさばいて食べたら美味しかった。きれいな海を守りたい。」
⼩学3年⽣男⼦「色々なことを学べて初めての体験ができてとても楽しかった。」
⼩学3年⽣男⼦保護者「海洋ごみが多く、魚の住む環境が年々悪くなっているんだと分かった。豊かで美しい海を子どもたちに残していけるようにしていきたい。」
⼩学4年⽣⼥⼦保護者「大村湾が世界一閉鎖性海域であること、それによって豊かな母なる海であることを知り、とても驚きました。ナマコ最高!子どもがさばいて揚げたアジフライは今まで食べたアジフライの中で一番美味しかったです。松田会長の話に感動しました!生きることをしっかり教えていきたいです。」
<団体概要>
団体名称 :一般社団法人 海のごちそう推進機構
URL :http://sabakeru.uminohi.jp/
活動内容 :日本さばけるプロジェクトの運営 (日本さばける塾・YouTube「さばけるチャンネル」の企画・運営などの業務)
団体名称 :一般社団法人海と日本プロジェクトinながさき
URL :https://nagasaki.uminohi.jp/
活動内容 :日本財団が推進する「海と日本プロジェクト」の長崎県内イベントの企画・運営
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。