日本初・業界初!Bioactive Molecules-健康ベネフィトが謳われているアブラナ科幼野菜に特化したスーパーフード中の「スーパーフード」、マイクログリーンサラダミックスがもたらすサラダ革命!
マイクログリーンとは偶然の出会い
マイクログリーンとの出会いは偶然の賜物でした。20年ほど前に高分子膜フィルムを用いた施設栽培にて高糖度トマトやベビーリーフ栽培を実証している際、パートさんが何度も同じ栽培スペースに沢山のタネを蒔いたことがあり、それでも山盛り状態で、ある程度の大きさまでは綺麗に野菜達が育つことに出会ったのが始まりです。調べていくうちに、この幼野菜までならば栽培期間も極めて短く、加えて成熟野菜に比べて栄養価も驚くほど高い状態であることを知りました。その後、欧米の農業関係者より、欧米では既に意図的にこのスプラウトとは異なる定義での新芽幼野菜の栽培を「マイクログリーン」と呼び、施設や室内で取り組み始めていることを知り、日本でも需要があるのではと調査・栽培検証を始めてからの長い付き合いです。
栽培システム販売と栽培指導-業務提携方式の導入-
異常気象や災害などにあまり影響を受けず、就農者や事業者が周年で営農として健康に寄与する野菜栽培を狭いスペースで栽培可能です。「バイオミメシス・マイクログリーンジャパン・www.microgreenjapan.com」は業界で唯一、業務提携方式にてマイクログリーンやマイクロハーブなどを地域ブロック、県単位、限定エリアなどに区分、参加者の皆様との協創を念頭に栽培システムの販売と栽培指導を行っています。業務提携方式を導入決断した背景には、工場跡地での栽培、むやみな有機物を持ち込む経験の浅い栽培者が増えており、安全で正しい状態でのマイクログリーンを届けるための生産環境整備をする必要性を感じたからです。栽培にご興味のある方は上記運営サイトよりお問合せください。
マイクログリーンとはどんな野菜
「マイクログリーン」とは欧米から派生した新芽幼野菜の造語です。スプラウトよりも大きくベビーリーフよりも小さな、8日~14日程度で収穫される幼野菜だと言えます。マイクロハーブに関しては発芽から収穫までに3~4週間程度かかるものもあります。栽培方法に関しても露地、施設、室内と幅広く、水耕栽培やフェルト培地、培土などが栽培に用いられています。成熟野菜に比べ、グラムあたりの栄養価は非常に高く(ビタミン群やミネラル群、タンパク質群、フィトケミカルなど)数倍から数十倍だと報告されています。
弊社では、厳選培土、種子消毒のされていない厳選種子に加えて「ファインバブル水」を栽培指針として推奨しています。また、栽培、収穫、洗浄、予冷などの衛生管理体制と鮮度なども考慮の上で地域密着型の栽培と直販を提唱しており、市場卸や配送での販売は控えるように指導しています。
なぜ、アブラナ科幼野菜のマイクログリーンサラダミックスを推奨するのか?
偶然の出会いから今日まで多彩な品種のマイクログリーンを栽培してきた経緯の中で、多品種をサラダミックスとして食することで幼野菜特有の分子レベルで供給される多様な栄養素を摂取でき、弊社が願う「腸食」と「細胞食」という考え方に寄り添い、未病に繋がると願うからです。その中から、日本人の嗜好に好まれ、体が求めるサラダミックス品種がアブラナ科野菜であると経験的(食味・体調・気力)に認知した背景の中、アブラナ科野菜の持つ栄養価や生理活性化が健康に及ぼす好影響を更に掘り下げて調査、研究報告を調べた結果の答えであり確信がアブラナ科幼野菜で構成されたマイクログリーンサラダミックスの提唱となっています。
レストランや飲食店の要望には、基本となるアブラナ科幼野菜に加えて様々な辛味や芳香を醸し出すハーブ類など、計20種類をブレンドしたマイクロハーブサラダミックスの提供と栽培指導も行っています。
本プレスリリースでは、弊社代表の経験知や主観的な想いにとらわれず、国立がん研究センターや専門学会などの論文などを参考に、なぜアブラナ科幼野菜から構成されているマイクログリーンサラダミックスが「サラダ革命」となりうるのかを皆様にお伝えし、知見を共有できれば幸いです。
アブラナ科野菜摂取と死亡率低下:多目的コホート研究(JPHC研究)からの成果報告
国立研究開発法人・国立がん研究センター、「がん対策研究所予防関連プロジェクト、多目的コホート研究(JPHC Study)、アブラナ科野菜と全死亡率および疾患別死亡との関連性について」によれば、「いろいろな生活習慣と、がん・脳卒中・心筋梗塞などの病気との関係を明らかにし、日本人の生活習慣病予防と健康寿命の延伸に役立てるための研究を行っており、アブラナ科野菜は、抗がん、抗炎症および抗酸化活性が動物実験などで示されているイソチオシアネートを多く含むことから、慢性疾患を予防する働きを持つことが期待されていますが、これまでの研究では、アブラナ科野菜摂取と全死亡、がん死亡、循環器疾患死亡との関連を調べた研究はありましたが、確かな結論に至っておらず、その他の主要死因との関連について包括的に検討した研究はありませんでした。そこで、私たちは、日本人88,184人(男性40,622人・女性47,562人)におけるアブラナ科野菜摂取と全死亡および疾患別死亡との関連を調べました。 本研究では、138項目の食物摂取頻度質問票(FFQ)の回答を用い、漬け物を含む11項目のアブラナ科野菜(キャベツ、だいこん、小松菜、ブロッコリー、白菜、チンゲンサイ、からし菜、フダンソウ、たくあん、野沢菜漬け、白菜漬け)より総アブラナ科野菜摂取量を推定し、それぞれ男女別の摂取量により5つのグループに分類しました。その後、アブラナ科野菜摂取量が一番少なかったグループを基準とし、その他のグループの全死亡、がん、心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患および外因死を含む主要死因死亡リスクとの関連を検討した」と報告されています。また、この研究成果として、「男性、女性ともにアブラナ科野菜の摂取量が多いほど全死亡リスクが減少し、男性でがん、女性で心疾患、脳血管疾患、外因による死亡リスクも減少」と要約されています。
また、アブラナ科野菜摂取と死亡率の低下については、「アブラナ科野菜にはイソチオシアネートや抗酸化性ビタミンなどが多く含まれることが知られており、それらの抗炎症および抗酸化作用が死亡リスクの低下に寄与しているのかもしれない」と指摘されています。さらに、これまでの疫学研究において、「アブラナ科野菜を摂取することによる認知機能改善効果、抑うつ予防効果の報告があり、そのことが、事故死および自殺予防につながっている可能性が考えられる」と報告されています。
アブラナ科野菜の特性-レクチンからの視点-:The Plant Paradox: The Hidden Dangers in "Healthy" Foods That Cause Disease and Weight Gain, Steven R. Gundry, MD著
あまり一般的には知られていませんがスプラウト状態など発芽直前の野菜には自己防衛機能として自然毒とされているアルカロイドが含まれています。勿論、人が食事として摂取する量では人体に与える影響は微小であるとも指摘されていますが、長期に渡り蓄積されるこれらの自然毒素が人体(細胞・神経)に与える影響は詳しく解明されてはいません。私たちが、スプラウト状態ではなく発芽から7~8日以上経過した双葉から本葉が顔を出した状態での幼野菜であるマイクログリーンを推奨している一因としてはこの発芽直後の毒素が減少すると推測される大きさまで育てることが先ず念頭にあります。
ガントリー医学博士の著書である、「Plant Paradox・プラントパラドックス」では、アメリカ人の食生活から疾病(肥満・糖尿病・がん・自己免疫疾患)などを考える際に、レクチンと呼ばれる毒性の強い植物性タンパク質と腸内フローラであるマイクロバイオーム(微生物群)との関係性を紹介しています。ガントリー医学博士は、一見すれば健康に寄与するであろうと謳われている食品の危険性を照らすために書かれているのだと思われます。
聞きなれない、植物が持ち合わせる「レクチン・植物性タンパク質」とは、植物が昆虫などの外敵から植物自信を守るための防御機構的な存在であり、レクチンはほとんどの植物の葉や種子、皮、穀物などに自然に含まれていると指摘されています。レクチンは特に多く植物の皮の中で生成され、次世代の種となるタネの中にも凝縮されていると指摘しています。例えば、イタリア人は知ってか知らずか、トマトの皮と種を必ず取り除き、レクチンの大部分を食材から除去していたことになります。
ガントリー医学博士は、昆虫を殺したり、弱体化させるのと同じ植物毒が私たちの健康を破壊する能力を持っているとも指摘されています。また、私達は昆虫に比べてはるかに体が大きいので昆虫と同じような影響をすぐにうけることはないが、長期に渡り蓄積される毒素が自然免疫疾患のような症状を引き起こす可能性を述べています。さらに、レクチンのやっかいな特性として、レクチンは体内の他のタンパク質と見分けがつかず、分子模倣により免疫系をだまして臓器などを攻撃することもあり、レクチンはホルモンのような働きをし、有益なホルモンの働きを阻害することもあると述べています。
人類は長い進化の中で、レクチンに対して、人種や食生活により異なる耐性や免疫力を育んできたのではないかとも推測されています。例えば、唾液、粘液、胃酸、腸内フローラ(微生物群)の全てがレクチンを中和し、消化するのに役立っていると指摘されています。但し、現代人は重症の疾病に際しては抗生物質やステロイドなどを用いて病気の治療にあたるが、この処方によりレクチンを撃退・中和する存在である微生物群を破壊・抹消し、自己免疫力を低下させ、外部からの攻撃(ウイルス・毒素など)に対する防御機構を自ら手放すことにも繋がっているのではないかとも述べています。すなわち、食品を選択、薬に頼らず、食生活の改善を始めとし、腸内フローラ環境を常にベストの状態に保つことが大切であると指摘されているのだと受け止めています。
博士の著書の中では、玄米、パン、パスタ、蕎麦、シリアル、ジャガイモ、砂糖、豆類全般(もやしのようなスプラウトもダメ)、豆腐、枝豆、ピーナッツ、カシューナッツ、チアシード、トマト、ナス、きゅうり、カボチャ、メロン、トウモロコシ、ローカロリー飲料など一見するとヘルシーな食材が実は肥満や病気の原因となっていること、そしてそれは植物の生み出すタンパク質である「レクチン」に由来していると示唆されています。
また、レクチンの含有量が比較的少なく、体が喜ぶ食品として、アボカド、ナッツ全般、栗、ココナッツ、オリーブ、ダークチョコレート、海藻類、キノコ類、アブラナ科野菜類、オクラ、玉ねぎ、葉菜類、サツマイモ、サトイモ、こんにゃく、柿、味噌、キムチなどを挙げています。
マイクログリーンを生理活性化分子と健康に寄与する利点から捉えてみる
MDPI(Multidisciplinary Digital Publishing Institute)出版,Molecules学会、Microgreens-A Comprehensive Review of Bioactive Molecules and Health Benefits(マイクログリーン—・生理活性分子と健康上の利点の包括的なレビュー2023年1月公開)によれば下記の要点がマイクログリーンを生理活性分子観点から得られる有益な健康利点だと報告されています。
上記の論文では、「栄養分が濃厚で、風味が凝縮され、柔らかい食感、鮮やかな色合いが特徴であり。近年、マイクログリーンは、その強力な風味、魅力的な官能品質、機能性、ビタミン、ミネラル、およびアスコルビン酸、トコフェロール、カロテノイド、葉酸、トコトリエノール、フィロキノン、アントシアニン、グルコシノレートなどの生理活性化合物の豊富さにより、高級レストランのシェフや栄養学者から需要がある」と指摘されています。また、「これらの資質は、人間の健康と栄養の分野での使用のために研究の注目を集め、健康に対する国民の関心の高まりにより、人間は栄養失調、炎症、その他の慢性疾患の予防に可能性を示すマイクログリーンに目を向けるようになり、このリビュー論文では、座りがちな生活習慣によって出現した現在の世代に蔓延している非感染性疾患の予防におけるマイクログリーンの応用に焦点を当て、人々が最近導入された野菜のカテゴリーに切り替える意識を高め、マイクログリーンによる健康増進食の開発に大きな価値を提供するための理論的基盤を築く」とされています。
この論文の中では、「マイクログリーンは、栄養失調、心血管疾患、肥満、糖尿病、癌、神経変性疾患などのいくつかの慢性疾患の発生に一定の解決策を提供することが期待され、さまざまな植物化学物質と栄養素が豊富な機能性食品として帰属する。」加えて、「マイクログリーンを消費するというこの多面的だがワンストップのソリューションは、医療専門家、栄養士、研究者、および一般の人々を魅了し、そのような障害の治療における効率を評価している。」と指摘されています。
さらに論文の中では、「新たな食料源として、マイクログリーンの化学組成はまだ調査されておらず、文書化された情報はほとんどないが、マイクログリーンは、Fe、Zn、K、Ca、N、P、S、Mn、Se、Moなどの微量栄養素や多量栄養素に大きく関連していると指摘。」そして、「これらのミネラル成分とは別に、マイクログリーンには生物学的な植物化学物質が豊富に含まれており、人間の健康を増進し、病気の改善にも役立つ大きな可能性を秘めており、アスコルビン酸、フィロキノン、α-トコフェロール、β-カロチン、フェノール系酸化防止剤、カロテノイド、アントシアニン、グルコシノレート、糖度などの主要な生理活性化合物は、マイクログリーンに大量に存在することが報告されている。」と述べています。
この論文の要約として、「マイクログリーンは、必須ミネラル、ポリフェノール、カロテノイド、クロロフィル、アントシアニン、グルコシノレートなどの植物化学物質の優れた供給源であり、高い抗酸化作用、抗炎症作用、抗糖尿病作用を付与するため、慢性疾患を改善または軽減する可能性のある実用的な食品と見ることができ、マイクログリーン種の多様性は、消費者に幅広い健康上の利点をもたらし、高齢者に必要となる微量栄養素の提供にも役立つ。」と指摘されています。加えて、「マイクログリーンは、栄養素、ミネラル、植物化学物質を高密度に含む小さな収穫野菜であり、その含有量より、糖尿病、慢性腎臓病(メタボリックシンドロームなど)、がん、心血管疾患、炎症などに有用である。」とも述べています。
但し、栽培方法や使用する培地、種子、収穫方法、洗浄方法、保存方法や配送などに十分な注意と配慮を施すことで病害虫の予防や食品の鮮度保持、安全性確保に繋がるとも示唆されています。
アブラナ科品種のサラダミックス:多彩品種ミックス=多種多様性のある栄養素
弊社が推奨している、「サラダミックス」に用いるアブラナ科品種としては、ブロッコリー、ケール3種、赤キャベツ、ラデイツシュ数種、マスタード数種、ルッコラに加えて季節に応じミズナ、辛し水菜数種、胡椒草(ガーデンクレス)など8~12品種を各品種の栄養素と効能を考慮して選択、ブレンドしています。
アブラナ科野菜のマイクログリーンサラダミックス=スーパーフードの中のスーパーフード・サラダ革命
幼野菜状態でのマイクログリーンには成熟した状態とは異なる人間の健康増進と病気の改善に役立つ有益な植物由来の化学物質が含まれていることも報告されています。また、アブラナ科野菜がスーパーフードや「台所のドクター」と呼ばれている由縁のひとつにその多様な栄養素であるタンパク質群、ビタミン群、ミネラル群などに加えて体に良い作用を及ぼすフィトケミカルが含まれていることが挙げられています。
アブラナ科野菜で構成されたマイクログリーン幼野菜サラダミックスは最強の組み合わせであり、スーパーフードの中のスーパーフードであると確信しています。
◆代表取締役・マイクログリーン&マイクロハーブ栽培指導責任者:
巽 龍雄(たつみ たつお)プロフィール:
石川県小松市生まれ。高校卒業後、古武道鍛錬の為に東北の山に籠もり修行、山中では「自然腐葉土・熟成堆肥」による自給自足のための自然栽培を実践。三沢米軍基地での武道指導員を経て、アメリカの大学に進学(BBA·MBA)、在米中にヨガ伝道の先駆者である沖正弘氏のハタヨガ(沖ヨガ)に出会い、米軍基地や大学などでの武道指導にヨガの呼吸法と鍛錬を取り入れる。実家の急務にて日本に戻るまで25年間海外で就学、就業、タイ国総領事館、不動産開発・販売会社などの勤務を経て単身帰国。帰国後、北陸先端科学技術大学院大学にて知識科学研究科博士(Ph.D.)を取得。博士課程在学中に産学連携共同研究にて水耕栽培システムモデリング、高分子膜フィルム応用の栽培に係る実証研究、植物栽培における人工光源の試験に携わり、加賀伝統野菜、高糖度トマト、ベビーリーフ、露地有機栽培などに取り組む。元愛媛大学農学部客員教授ならびにアカデミックアドバイザーを務める。現在、石川県能美市にてバイオミメシス株式会社代表と併行して里山自然栽培普及の為の「耕種道」を主宰。日本と諸外国の古典農法を融合、日本の風土気候に適した露地栽培、施設栽培を営農として構築し、加えて、空きスペースや遊休不動産を活用する周年型の室内垂直農法取り入れたマイクログリーン&マイクロハーブ栽培の普及とその栽培システム販売を展開中。複合的に日本の多雨多湿に対処するミニマム耕耘と堆肥の層化、炭素貯留を礎とする有機農業(自然栽培·パーマカルチャー·IFOAM・Electroculture)を融合するアーバンファーミング菜園による営農活動を基軸とする地域活性化策を提唱しています。
【会社概要】
社名:バイオミメシス株式会社
本社所在地:石川県能美市坪野町ロ211番地
代表取締役:巽 龍雄(たつみ たつお)
設立: 2020年3月
事業内容: マイクログリーン&マイクロハーブ栽培システムの企画、販売と栽培指導、生体模倣による新商品開発、起業・定住支援(シェアスペース提供)、人材育成研修、企画、アーバンファームデザイン、開園支援など
HP:http://www.biomimesiscorp.com
http://www.microgreenjapan.com
*日本初・業界初:2023年12月現在にて、当社が調査した限りでは、マイクログリーンの生理活性化物質ならびにマイクログリーンのヘルスベネフィットに視点を当て、アブラナ科野菜の栄養価機能と疾病軽減観点より、アブラナ科品種のみにて構成されているマイクログリーンサラダミックスの提唱と普及・栽培指導をされている生産者・事業者はないと捉えています。