ロータリー型作業機の4倍のスピードで、農業の省力化に貢献
三菱マヒンドラ農機株式会社は、10月31日(火)、国産初のショートディスクハロー “KUSANAGI” の出荷式を本社工場で実施しました。出荷式には地元松江市の上定市長をはじめ、国、県、農業協同組合など地域産業振興に携わる多数の来賓の出席の下、出荷開始を祝うとともに、近隣圃場で “KUSANAGI” と一般的なロータリーの粗耕作業の比較実演を行ない、本製品の革新性を確認いただきました。
三菱マヒンドラ農機株式会社(本社:島根県松江市、CEO取締役社長 齋藤徹)は、10月31日(火)、今秋販売を開始した国産初のショートディスクハロー “KUSANAGI” の出荷式を本社工場で実施しました。出荷式には地元松江市の上定昭仁市長をはじめ、農林水産省中国四国農政局や島根県商工労働部、島根県農業協同組合など地域産業振興に携わる多数の来賓の出席の下、出荷開始を祝うとともに、近隣の圃場で “KUSANAGI” と一般的なロータリーの粗耕作業の比較実演を行ない、作業の速さなど本製品の革新性を確認いただきました。
ディスクハローは、水田や畑作の粗耕や緑肥鋤き込み、除草などに利用できる製品で、作業能率は一般的なロータリーの約3倍(時速8-10km/h)、燃費は約1/4に削減できる製品です。また、水田では秋耕*を行うことにより、温室効果ガスのメタン発生を5割削減できるとされており、環境対策の面でも秋耕を高速で行えるディスクハローへの注目は高まっています。(*秋耕:秋に稲わらをすき込む作業)
これまで国内におけるディスクハロー市場は、大型トラクター向けの輸入製品がほとんどで、弊社も2019年より、マヒンドラ&マヒンドラグループのトルコのヒサルラー社製ディスクハローの輸入を開始し、主に北海道などの大規模圃場で導入され人気を博してきました。大規模農家の間でディスクハローが人気になるにつれ、中小規模生産社からも「手ごろなサイズのディスクハローが欲しい」といった要望が寄せられるようになり、2年前に本州で利用されることの多い45〜60馬力クラスのトラクターに対応するディスクハローの開発に着手。このたび “KUSANAGI” を完成し、国産唯一のショートディスクハローとして発売するに至りました。
国内の農業現場では深刻な人手不足の解消や生産性向上のため、作業の効率化が課題となっており、ロータリータイプの作業機に比べて約3倍の作業能率と低燃費を実現した “KUSANAGI” には、今年5月の発表以来、日本全国の農業従事者から引き合いがあります。本日の出荷式では、弊社製品の製造会社であるリョーノーファクトリー(株)で完成したばかりの3台が近畿に向けて出荷されました。弊社では、”KUSANAGI” の特徴や利点の浸透を図るため、今後も全国各地の展示会への出展や実演を積極的に行ってまいります。
≪ご参考≫
■関連リリース:初の国産小型ディスクハロー「KUSANAGI MDH1820」を今秋発売
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000116205.html
大型トラクター向けのディスクハローを参考にしながら、日本の汎用トラクター向けに小型機を独自開発した。トラクターの動力を使わずに作業機の重さを利用し、円盤型のディスクで土を切るようにして粗耕起や緑肥・雑草の鋤き込みを高速で行なえる。浅耕、播種床の準備、除草、肥料・堆肥の混和、表層の固い土の破砕、作物残渣・緑肥のすき込みを一度に高速で行え、作業効率の向上に大きく貢献する。畑だけではなく水田での作業にも使用可能。
■関連製品:ヒサルラー ラバータイプディスクハロー
国内販売台数の約4割を占めるディスクハローの国内人気No.1製品。時速8〜15kmの高速作業で耕起でき、従来のロータリーに比べて作業効率は約3倍、燃費は約1/3となり、高効率・低コストでの作業を実現する。
https://www.mam.co.jp/product/import/rubbertypedischarrows/rubbertypedischarrows.php