金曜日, 11月 22, 2024
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ノウタスと桐蔭横浜大学宮坂力特任教授が、農業分野におけるペロブスカイト太陽電池の共同実証実験を開始

農業のIoTとデジタル化推進においては、農園の通信環境や電源の確保が課題となります。ノウタスはこれまでも衛星通信を用いた農園のブロードバンド化の実証実験を行うなど本分野に積極的に取り組んでいます。今回、農園の新たなエネルギーソリューションとしてペロブスカイト太陽電池の活用について、宮坂力特任教授と共同で実証実験を行います。

  • 宮坂特任教授、および研究成果概要

<宮坂 力氏 略歴>

1981年東京大学大学院工学系研究科修了(工学博士)。富士写真フイルム株式会社足柄研究所主任研究員を経て2001年より桐蔭横浜大学大学院工学研究科教授。2005年~2010年に東京大学大学院総合文化研究科教授を兼務。2004年にペクセル・テクノロジーズ株式会社を設立、代表取締役。2017年より桐蔭横浜大学特任教授。専門は光電気化学、有機系の光電変換技術、とくにペロブスカイト太陽電池の開発。受賞は、クラリベートアナリティクス引用栄誉賞(2017年)、加藤記念賞(2018年)、市村学術賞功績賞(2020年)、山崎貞一賞 (2020年)、英国RANK賞(2021年)など。

<研究成果概要>

2009年にペロブスカイト太陽電池の論文を発表。現在はペロブスカイトの化学組成を改良して効率22%以上の太陽電池を開発している。JAXAとの共同研究では、高高度気球用また宇宙衛星用の軽量薄膜ペロブスカイト太陽電池の耐久性評価と実証実験を進めている。軽量でフレキシブルな特徴をもつプラスチックフィルム型ペロブスカイト光発電素子の研究では世界最高に匹敵する効率21%を達成し(2020年)、屋内IoT用の発電素子としての応用が期待されている。

  • ノウタスのIoTの取り組み

ノウタスは果物狩りなどの観光農園を運営するための、予約受付、入場管理、商品説明、決済などの業務をスマホ上で一元的に管理することができるサービスを提供してます。 

リリース後、農業関係者だけでなく自治体などにも導入が進んでいますが、日本の国土の7割を占める山林地区での導入においては、電源、通信インフラの脆弱さが課題となっておりました。そこで、ノウタスは衛星通信による山林地区農園のネットワーク環境改善およびサービスの安定稼働について実証実験を行ってきました。

ノウタスと桐蔭横浜大学宮坂力特任教授が、農業分野におけるペロブスカイト太陽電池の共同実証実験を開始のサブ画像1

  •  実施概要 

ノウタスの協力農園(長野県須坂市)、農業機器メーカーのサポートのもと、来春からの実施に向けて準備を開始しています。

ファーストステップとして、鳥獣被害対策用の監視カメラや電気柵の電源として農園にペロブスカイト太陽電池を設置し、接続して動作検証を行う予定です。

ノウタスと桐蔭横浜大学宮坂力特任教授が、農業分野におけるペロブスカイト太陽電池の共同実証実験を開始のサブ画像2_提携農園の様子提携農園の様子

  •  期待される効果と展望

ペロブスカイト太陽電池は発電効率が高く、非常にフレキシブルなため、壁面に貼り付けたり立てた状態での発電も可能な技術です。これにより、豪雪地帯での発電制限課題にも寄与できると期待されてます。また電源工事にかかる費用が削減できるため、定期的な設置場所の変更が必要な鳥獣被害対策などでも非常に有用と考えられます。

実証実験が成功した場合、鳥獣の遠隔捕獲システム、ハウス栽培の気温管理など、農業に関わる多様な用途に広げていく計画です。

  •  コメント 

<ノウタス株式会社 代表取締役CEO 髙橋明久>

文化放送のラジオ番組を通じたゲスト交流をきっかけに、ノウタスの方向性に宮坂先生にも共感いただき、今回の共同実験に至りました。多様なステークホルダーと連携しながら、持続可能な家族農業を実現するための新しいステップを踏み出せることを楽しみにしています。

<桐蔭横浜大学 宮坂力 特任教授>

現在、大学キャンパスでの屋外設置試験と、ノウタスとの仕様調整を行っています。この共同研究が、農業の持続可能性と効率性を高める重要な一歩になると確信しています。

  • ノウタス株式会社について

ノウタスと桐蔭横浜大学宮坂力特任教授が、農業分野におけるペロブスカイト太陽電池の共同実証実験を開始のサブ画像3

・代表取締役CEO:髙橋明久
・設立:2022年4月4日(2018年創立)
・ホームページ:https://www.notas.co.jp

・SNSリンク:https://notas.bookmarks.jp

ノウタスは、家族農家の息子や娘、現役農家が集まり設立されました。農業の「いつかは」が「いつでも」に、「だれかが」が「だれでも」になる。人々の人生に農(ノウ)を足す(タス)。「Win-WinよりもFun-Funに」が経営理念です!

♪家業の農家を継ぎながら、リモートで東京のIT企業でも働く。同僚は画面越しの野菜の成長に興味津々
♪オンラインの果物狩りで「推し農家さん」ができた。夏休みには家族みんなで「推し」をお手伝い
♪温泉旅館でワーケーション。陽が昇るまでは旅館の近くで農作業してウォーミングアップ
♪ずっと気になってた、いつもの帰り道の農家さんで農業体験

そんなふうに一人ひとりの生活と農業がちょっとずつ近づくようなサービスを企画開発しています。また、ノウタスのサービスは、農家さんだけではなく、企業や自治体などにもその仕組みを提供しています。自分たちの名前が出なくても、色々な企業のサービスの一部としてどんどん使ってもらいたい。そうすることで、農業にみんなが楽しく参加する社会を少しでも早く実現していきたいと思っています。

そして「育ててよし、売ってよし、食べてよし」の、フルーツの新種開発にも挑戦しています。

  • ノウタスの取組実績

アグリテインメント事業として、観光農園のデジタル化やキャッシュレス化を支援する「クダモノガリプラス」や、消費者が購入価格を自由に決められる「ノウタスモール」(https://mall.notas.co.jp/)を開始。文化放送「村上信五くんと経済クン」、NHKの全国ニュースなどでも取り上げていただき注目を集めています。
長野県やJR東日本、保育のみらい、岡木農園、フルプロ農園、キタイチ果樹園などと実施した「オンライン果物狩り」は、日本テレビの「ひるおび」や、「ズームインサタデー」でも特集されました。
直近では、動画やSNSを活用した農家のファンマーケティングの体制強化のため、「ブラタモリ」「24時間テレビ」「有吉ゼミ」「密着警察24時」など数多くの人気テレビ番組を制作してきた元テレビディレクターが参画。また、SNSコンサルティングなどを行うインスタグラマーをC#O (Chief #hashtag Officer)として招聘しました。

村上信五リーダー率いるぶどうテインメントプロジェクト「パープルM」も開始しています。

テレワーク就農を支援するため、人材紹介業免許も取得。農家のお客様対応へのChat GPT API活用を目的としたAI広報「成実柚子」の試験運用や、観光農園の衛星通信(スペースX社「スターリンク」)によるブロードバンド化の実証実験なども行なっています。

農業SaaS(Farming as a Service)事業については、コンセプトに共感したマイクロソフト社と業務提携し開発。また、農家のキャッシュレス支援に向けては、BNPL(後払い)最大手の株式会社ネットプロテクションズと包括業務提携しました。

農業を観光資源とした農村の街づくりについても、複数の地方自治体と推進中です。長野県須坂市においては、市からの後援のもと「オンライン果物狩り」「ノウタスワーケーション」など数々のデジタル実証実験を企画。テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」で特集され、令和3年度の食料・農業・農村白書や、日経新聞にも掲載されました。

ノウタスはこれらの活動を通じて​、人々が「Agri+Life=Fun!!」になる社会を実現いたします。

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