土曜日, 11月 23, 2024
ホーム調査レポートカリフォルニア・アーモンド協会、アーモンドの間食が体重管理を助けることを示唆する新しい2つの研究結果を発表

カリフォルニア・アーモンド協会、アーモンドの間食が体重管理を助けることを示唆する新しい2つの研究結果を発表

アーモンドの摂取が、特定の成人における、食事の質を改善し、低カロリー食によって心臓への健康効果を高めることが示唆される

※このプレスリリースは2023年9月に米国カリフォルニアで発表された資料の抄訳版です。

カリフォルニア・アーモンド協会、アーモンドの間食が体重管理を助けることを示唆する新しい2つの研究結果を発表のサブ画像1

世界最大のアーモンド生産地である米国カリフォルニア州の約7,600のアーモンド生産農家ならびに100を超える製造加工業者で組織される「カリフォルニア・アーモンド協会」(本拠地:米国カリフォルニア州モデスト)は、アーモンドの摂取が食事の質を改善し体重管理を助けることを示唆する、多くの科学的証拠に基づいた、新しい2つの研究結果を発表しました。これらの研究結果は、アーモンドの摂取が過体重または肥満の成人において、低カロリー食の一つとして体重減少を助ける可能性があることも示唆しています。

カリフォルニア・アーモンド協会が資金提供し、「Obesity」誌(https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/oby.23860)で発表された1つ目の研究[1]では、25歳から65歳の過体重または肥満のオーストラリア人140人を対象に9ヶ月間の追跡調査を実施しました。研究の最初の3ヶ月間、被験者はアーモンドを多く含む食事(アーモンドで1日に必要なカロリーの15%を補う。約30~50g)を摂取する介入群と、ナッツを全く摂取しない対照群に分けられ、1日のカロリーを30%減らした食生活を送りました。両群とも3ヵ月後に平均7kg体重が減り、除脂肪体重が改善しました。さらに、その後の6ヶ月間で、約1kg減量しました。

南オーストラリア大学の人間栄養学教授であり、Alliance for Research in Exercise, Nutrition, and Activityのディレクターであるアリソン・コーツ博士(Dr. Alison Coates)は、次のように述べています。「体重管理プログラムの後に体重減少を維持するのは難しいことで、多くの人はプログラムのカロリー制限が終了すると体重が戻ってしまいます。本研究では、体重管理の食事計画にアーモンドを加えることは、体重を有意義に減少させるだけでなく、健康的で持続可能なダイエットになることも示唆されました。」

アーモンドを摂取した介入群はまた、いくつかのリポ蛋白画分(血液中のコレステロールとトリグリセリドを運ぶ異なる種類のリポ蛋白)において改善が見られました。証明はされていませんが、科学的証拠から、飽和脂肪とコレステロールの少ない食事の一環として、ナッツを1日43g食べると、心臓病のリスクが低下する可能性があることも示されています。本研究の結果は、慢性疾患を持つ集団に一般化できるものではなく、今後の研究では、異なるアーモンド摂取量や、心臓病および糖尿病の危険因子を持つ人を対象に調査することが推奨されます。

2つ目の研究[2]は、カリフォルニア・アーモンド協会が資金提供し、『American Journal of Clinical Nutrition』(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0002916523489083?via%3Dihub)に掲載された12ヶ月間におよぶ研究で、ニュージーランドの健康な非肥満の習慣的に間食をする成人を対象に実施されました。その結果、アーモンドを間食として長期的に摂取すると、体重増加を引き起こすことなく、全体的な食事の質が改善されることが示されました。被験者136人は半数ずつ、43gのアーモンドまたは1日に必要なカロリーの10%に相当するアーモンド(どちらか多い方)を摂取する介入群と、43gのアーモンドと同じカロリーの高炭水化物(ビスケット)を間食として摂取する対照群に分けられました。介入群は、対照群に比べ、タンパク質、多価不飽和脂肪、一価不飽和脂肪、食物繊維、ビタミンE、カルシウム、銅、マグネシウム、リン、亜鉛の摂取量が顕著に多く、炭水化物と砂糖の摂取量が少ないという結果になりました。

両群とも、試験中、統計的に有意な体重の変化や脂質の変化が見られなかったことから、アーモンドの摂取は体重増加を引き起こさないことが示唆されました。介入群の女性は内臓脂肪に統計的に有意な変化は見られませんでしたが、男性は対照群に比べて内臓脂肪が統計的に有意に増加しました。この所見は過去の研究では観察されていませんが、本研究が新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴うロックダウン中に実施され、それが食習慣や運動レベルに影響を与えた可能性があることには注意する必要があります。また、本研究の結果は、標準体重または過体重の人を対象としていたため、肥満の人など他の集団に一般化できない可能性もあります。

これらの研究は、健康的な食事の一部としてアーモンドを摂取した場合、体重増加を引き起こさないことから、アーモンドを低カロリー食に含めることができ、アーモンドの摂取が全体的な食事の質を改善し、心臓病リスクを低下させる可能性があることを示唆する科学的証拠の集積に追加されるものです。

アーモンド(28g)には、食物繊維(4g)と、15の必須栄養素(マグネシウム(77mg、DV20%)、カリウム(210mg、DV4%)、ビタミンE(7.27mg、DV50%)など)が含まれており、バランスの取れた体重管理食プランに最適なスナックです。アーモンド1粒(28g)には13gの不飽和脂肪とわずか1gの飽和脂肪が含まれています。

研究結果

研究1:「エネルギー制限食としてのアーモンドと炭水化物スナックの比較」、無作為化試験による体重および心代謝の変化

·       アーモンドと体重管理に関するこれまでで最大規模となる本研究では、アーモンドを多く含む食事を摂取する介入群は、1日に必要なカロリーの15%を無塩アーモンド(30-50g)から摂取し、ナッツを一切摂取しない対照群は、1日に必要なカロリーの15%を、炭水化物を多く含むスナック菓子から摂取しました。両群とも、3ヵ月間の総エネルギー摂取量を30%減らし、その後6ヵ月間にわたり体重維持期における追跡調査を実施しました。

·       両群とも調査期間中に体重が減少し、血圧、総コレステロール、有害なLDL-コレステロール、トリグリセリド、有益なHDL-コレステロールの改善が見られました。

·       介入群では、リポ蛋白画分(血液中のコレステロールとトリグリセリドを運ぶ異なる種類のリポ蛋白)がより改善され、心血管リスクを低下させる可能性が示唆されました。

·       本研究の限界は、この結果が慢性疾患を持つ集団に一般化できるものではないことにあります。今後の研究では、異なるアーモンド摂取量で、心臓病や糖尿病の危険因子を持つ人々を対象として調査することが推奨されます。

研究2:「アーモンドまたはビスケットの摂取が習慣的に間食する人の体重に及ぼす効果の比較」、1年間の無作為化比較試験

·       本研究では、136人の標準体重または過体重の間食する人を対象に、通常の食事に加えて、43gのアーモンド(1日に必要なカロリーの約10%)を摂取する介入群と、43gのアーモンドと同じカロリーのビスケットを摂取する対照群に分けて調査しました。

·       研究者らは、ベースラインの体重、体組成、空腹時血液サンプル、安静時代謝率を測定しました。被験者は3日間にわたり食事記録と睡眠アンケートに回答し、研究用のスナックを1日の最初のスナックとして摂取しました。その後、3ヵ月、6ヵ月、12ヵ月後に測定を繰り返し実施しました。

·       介入群では、タンパク質、総脂肪、多価不飽和脂肪、一価不飽和脂肪、食物繊維、ビタミンE、カルシウム、銅、マグネシウム、リン、亜鉛の絶対摂取量が増加しました。また、介入群は対照群に比べ、炭水化物と砂糖からのエネルギー摂取量が顕著に少ないことが示されました。

·       両群とも、試験期間中に統計的に有意な体重の変化や脂質の変化は見られませんでした。介入群の女性は内臓脂肪に統計的に有意な変化は見られませんでしたが、男性は対照群と比較して内臓脂肪が統計的に有意に増加しました。

·       本研究の限界は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に伴うロックダウン中に実施されたため、それが食習慣や運動レベルに影響を与えた可能性があります。また、本研究の結果は、標準体重または過体重の人を対象としていたため、肥満の人など他の集団に一般化することができない可能性もあります。

[1] 「エネルギー制限食としてのアーモンドと炭水化物スナックの比較」。無作為化試験による体重および心代謝の変化。Carter S, Hill AM, Mead LC, Wong HY, Yandell C, Buckley JD, Tan S, Rogers GB, Fraysse F, Coates AM。Obesity、2023年8月24日。doi: 10.1002/oby.23860

[2] 「アーモンドまたはビスケットの摂取が習慣的に間食する人の体重に及ぼす効果の比較」。1年間の無作為化比較試験。Brown RC, Ware L, Gray AR, Tey SL, Chisholm A。Am J Clin Nutr、2023年5月6日。S0002-9165(23)48908-3. doi: 10.1016/j.ajcnut.2023.05.015

カリフォルニア・アーモンド協会について

高品質なカリフォルニア・アーモンドは、品種や栽培技術の改良のもと生産されています。数世代にわたる家族経営が多数を占めるアーモンド農家約7,600と約100の加工業者を代表するカリフォルニア・アーモンド協会は、戦略的な市場開発におけるリーダーシップや革新的な研究を通して、業界のベストプラクティスの導入を促進することにより、自然で健全な品質のアーモンドを推進しています。1950年に設立され、カリフォルニア州モデストに本拠を置く当協会は、米国農務省の監督下で、生産者により制定されたマーケティング・オーダーを管理する非営利組織です。協会の活動およびアーモンドに関する詳細は、公式WEBサイトおよび、Twitter、Instagramをご覧ください。

RELATED ARTICLES

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

Most Popular

Recent Comments