金曜日, 11月 22, 2024
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伊藤忠商事として2例目となるカツオ・キハダマグロまき網漁業がMSC漁業認証を取得

持続可能な漁業の世界的基準であるMSC漁業認証規格を満たしているとして、伊藤忠商事株式会社によって申請されたカツオ・キハダマグロまき網漁業がMSC漁業認証を取得しました。同社は2022年に別のカツオ・キハダマグロまき網漁業を対象にMSC漁業認証を取得しており、今回は別の船舶を対象とする2例目の認証取得となります。日本でMSC漁業認証を取得している漁業はこれで18件となります(※)。

この漁業認証の対象となるのは、中西部太平洋で操業するまき網漁船のうち、伊藤忠商事と契約する19隻の漁船によって漁獲されるカツオとキハダマグロです。

審査は2022年5月に開始され、第三者審査機関であるSCS Global Services社によって、規定の審査プロセスに則り、報告書に対するステークホルダーからのコメントや外部査読結果も踏まえて認証の決定がなされました。

世界ではマグロ・カツオ類を対象とする漁業のMSC漁業認証取得が加速しており、認証取得漁業によるマグロ・カツオ類の総漁獲量は、2017年度には100万トン未満であったのに対し、2021年度には約200万トンという水準に達しました。この背景には小売大手や水産大手企業が持続可能なマグロ・カツオ類に限定した調達を公約に掲げる動きがあります。

伊藤忠商事株式会社は、本認証を含め計2例の漁業認証の取得、計25隻の漁船においてMSCのマグロ・カツオ類の原料を取扱うこととなります。
同社は国内・海外ともに、今後も新たな販路の開拓に努め、認証製品取扱量の維持・拡大を推進するとしています。
 

※MSC漁業認証を取得した漁業数は、申請漁業ごとの魚種数(系群ごと)で数えています。

現在、日本国内でMSC漁業認証を取得したのは以下の18件です(取得順)。

北海道漁連 ホタテガイ漁業

明豊漁業 カツオ、ビンナガマグロ一本釣り漁業

石原水産 カツオ、ビンナガマグロ一本釣り漁業

マルト水産 カキ漁

臼福本店 タイセイヨウクロマグロはえ縄漁業

尾鷲物産 ビンナガマグロ、キハダマグロ、メバチマグロはえ縄漁業

近海かつお一本釣り漁業国際認証取得準備協議会 カツオ、ビンナガマグロ一本釣り漁業

伊藤忠商事 カツオ、キハダマグロまき網漁業1例目

かつお一本釣漁業 カツオ、ビンナガマグロ一本釣り漁業

伊藤忠商事 カツオ、キハダマグロまき網漁業2例目

MSC(海洋管理協議会)について

将来の世代まで水産資源を残していくために、認証制度と水産エコラベルを通じて、持続可能で適切に管理された漁業の普及に努める国際的な非営利団体です。本部をロンドンとし1997年に設立され、現在は約20か国に事務所を置き世界中で活動しています。MSCジャパンは2007年に設立。MSC「海のエコラベル」の付いた水産品は、2021年度には世界62カ国で20,000品目以上、日本では500品目以上が販売されました。国内ではイオングループ、生協・コープ、セブン&アイグループ、マクドナルドなどで購入できます。

持続可能で適切に管理された漁業のためのMSC漁業認証規格は、世界で広く認知されており、最新の科学的根拠に基づき策定されたものです。FAO(国連食糧農業機関)とISEAL(国際社会環境認定表示連合)双方の要求事項を満たした世界で唯一の漁業認証プログラムでもあります。漁業がこの規格を満たすためには、(1)水産資源が持続可能なレベルにあり、(2)漁業による環境への負荷が最小限に抑えられており、(3)長期的な持続可能性を確実なものにする管理システムが機能していることを、第三者審査機関による審査を通じて実証することが求められます。

詳しくはMSCウェブサイトをご覧ください:https://www.msc.org/jp

MSC「海のエコラベル」について

MSCの厳正な認証規格に適合した漁業で獲られた水産物にのみ認められる証、それがMSC「海のエコラベル」です。

伊藤忠商事として2例目となるカツオ・キハダマグロまき網漁業がMSC漁業認証を取得のサブ画像1

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