LCトランス、飼料残量管理ソリューション「Milfee」の導入で飼料輸送のDXを推進
株式会社YE DIGITALが提供する飼料タンク残量管理ソリューション「Milfee(ミルフィー)」を導入頂いている、養鶏関連輸送業者の株式会社LCトランス(本社:宮崎県都城市 社長:吉村純一、以下、LCトランス)が、宮崎県内の契約農家など12農場で運用を開始した2022年9月以来、餌切れによる突発注文ゼロを実現されています。
■突発注文が引き起こす課題
LCトランスは、ブロイラー業界におけるリーディングカンパニーである株式会社エビス商事(本社:宮崎県都城市 代表取締役社長:桑畑貴)のグループ企業で、主に家畜と家畜飼料の輸送を担っています。同社は、「物流の2024年問題」を克服する先進的な取り組みにもつながる「養鶏事業にかかわるDX推進」を目標に掲げ、取り組みをされています。
- LCトランスがめざす、「養鶏事業にかかわるDX推進」
飼養から流通に関わるすべての関係者の安定した生産性確保と収益の向上
- アナログ業務からの脱却
- 省力化と働き方改革へ
飼料メーカー・輸送業者にとって、農家での餌切れ、突発注文などが頻発すると、メーカーは飼料を計画的に製造できず、輸送も効率よく予定が立てられないなど課題がありました。
LCトランスはこの課題の解決方法を模索する中、2018年にはセンサーを用いた飼料残量管理を試みるも実用化には至りませんでした。その後も解決する手段がなく、餌切れによる突発注文によって起きる、イレギュラーの輸送は5年来の課題となっていました。
■5年来の課題を解決した「Milfee」
そのような中、2021年9月に「Milfee」の検証機を3農場9タンクに設置。操作の手順や実用に十分な精度かどうか、確認いただきました。
餌切れ・突発注文を「Milfee」で解決できると評価いただき、2022年9月の本格導入では、宮崎県内の契約農家など12農場の53タンクに設置されました。
- 「Milfee」で、できるようになったこと
・ 計測が難しいマッシュ飼料(粉体形状)も高精度に計測が可能に。
・ 農家が現場に行かずとも端末の画面で飼料残量確認と管理が可能に。
・ 既存の飼料受発注システムとの連携が可能に。
この導入では、DX推進を対象とした宮崎県の補助金(みやざきDXさきがけプロジェクト推進実装支援事業費補助金)を使用し導入されています。
■導入の効果
-
これまで月に数回発生していた餌切れによる突発注文が、ゼロに。
-
農家との飼料配送日の調整が可能となり、効率的な配送を実現でき配送コストも低減。
■LCトランスの展望(ITによる省力化で安定した生産基盤づくりへ)
アナログ業務からの脱却をすることで、これまで人手に頼ってきた業務をIT技術を使って省力化できれば、飼料高騰や市況に左右されない、安定した生産基盤をつくることができ、将来的には売上と収益の向上につなげられると期待しています。
■飼料タンク残量管理ソリューション「Milfee」とは
農場に設置されている飼料タンクの蓋の内側に「Milfee」端末を取り付けることで、クラウド上で畜産農家、飼料メーカー、飼料輸送業者それぞれが、飼料残量を確認できるようになります。これにより、飼料残量の巡回確認不要、突発発注の削減、飼料製造・輸送の効率化など、畜産のスマート化を実現します。
今回、「Milfee」の特長である、飼料形状を問わずタンク内の残量を高精度に計測できる点を大変評価いただきました。今後も「飼料残量の見える化」で畜産業界の現場に合った、さまざまな課題解決や業務効率化に寄与できるよう、取り組んでまいります。
※ 記載されている会社名、商品名などの固有名詞は、各社の商標または登録商標です。
※ 掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
(会社概要)
<商号> 株式会社YE DIGITAL (YE DIGITAL Corporation)
<設立> 1978年2月1日
<代表者> 代表取締役社長 玉井裕治
<本社所在地>福岡県北九州市小倉北区米町二丁目1番21号
<事業内容>
・ビジネスソリューション
‐ ERPグローバル展開支援
‐ 顧客業務システム導入
‐ 健康保険システムの構築
‐ システムコンサルティング
・ IoTソリューション
‐ ソーシャルIoT
‐ AI・ビッグデータ分析
・ サービスビジネス
‐ 運用支援
‐ アフターコンサル
<沿革>
・1978 安川情報システム(株)創立
・2003 東証2部上場
・2019 社名を(株)YE DIGITALに変更
・2020 本社を北九州市小倉北区に移転