青森県産のりんごを海上輸送でインドへ輸出し、インド側の正規手続きを経て同国に受け入れられました。
当社は、2022年3月のインド向け生果実の輸出が解禁されたことを受けて、国内(青森県)産のりんごのインド向け輸出に取り組んできました。日本側でインド向けに新たに定められた基準やルールをクリアするとともに、手続きが難しいとされるインド側の書類審査や通関手続き、食品安全基準局(FSSAI)の検査を経て、インドに正式輸入されました。
株式会社ビルドストーン(本社:東京都港区、代表取締役:建石俊之)は、2022年3月に「インド向け日本産りんご生果実の輸出が解禁 *1」になったことを受け、2022年12月より農林水産省補助事業(令和4年度輸出物流構築緊急対策事業)に取り組み、海上輸送冷温コンテナを使用したインド向け日本産りんご生果実の輸出事業を進めてきました。
*1. インド向け日本産りんご生果実の輸出が解禁 農林水産省プレスリリースURL
https://www.maff.go.jp/j/press/syouan/syokubo/220319.html
今回進めている事業では、青森県産のりんご(サンジョナゴールド/Jonagold)10kg×10ケースを専用の冷温コンテナ(管理温度0℃~2℃)で2023年2月27日に横浜港から海上輸送開始、その後2023年3月26日にインドのナバシェバ(NHAVA SHEVA港)へ陸揚げ。
インド側の通関手続きおよびインドの食品安全基準局(FSSAI)の審査を受け、2023年4月14日に正式にインド側バイヤーへの引き渡しが完了しました。
日本からインドまでの海上輸送およびインド側での通関手続きを含め、47日(約1.5ケ月)の期間を要しましたが、4月14日に確認したりんごの状態は、傷みはほぼなく新鮮な状態が保たれていました。
また、今回輸出したりんごには、一般的にりんごの鮮度維持を目的に行われるスマートフレッシュ処理に加えて、当社独自の「プラズマ活性水(CHEFER WATER*2)」による、りんご表面の消菌・滅菌処理を施しています。
今回、長期間の海上輸送においても、りんごの鮮度が保たれた要因としては、冷温コンテナの適切な温度管理とスマートフレッシュ処理、および当社のCHEFER WATERの3つの要素が効果をもたらしていると考えます。
2023年4月14日 インド通関手続完了後の状態
*2.プラズマ活性水 CHEFER WATER
当社および当社のグループ会社である株式会社カーボントレード(本社:東京都港区、代表取締役:建石俊之)が開発・販売する、大気圧低温プラズマ技術を応用し、化学物質を一切使用せずに空気と水から生成する、消菌・殺菌・滅菌・消毒・消臭効果を持った機能性水です。
今回はこのCHEFER WATERで梱包前のりんごを洗浄し、りんご表面の消菌・滅菌処理を施して出荷しています。
尚、インド向けの食品輸出にあたっては、インド向けりんご輸出の解禁に際して、新たに農林水産省が発行するNON-GM証明書*3 の取得が必須であり、今回の輸出において、当社はりんごのNON-GM証明書取得の第1号となっています。
*3. 農林水産省:インド向け輸出食品の輸出証明書について
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/hq/i-4/attach/pdf/yusyutu_shinsei_asia-190.pdf
https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/keneki/attach/pdf/yusyutu_kaikin-28.pdf
今後は、今回の事業で得られた知見・ノウハウを活かし、人口が14億2860万人に達し、今年中に中国を抜き、世界最多人口となる見込みの巨大インド市場をターゲットに、日本産りんご生果実の輸出拡大を目指します。
■本リリースPDF資料:https://bit.ly/3LydZuQ
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