2023年4月「第2の開学」に向けて遂に始動！
立命館アジア太平洋大学（所在：大分県別府市、学長：出口治明、APU）は、2023年4月に、開学以来初の新学部「サステイナビリティ観光学部」を開設し、学部共通の学びや学びの場の拡充として、既存の「アジア太平洋学部」「国際経営学部」の教学改革を行います。その教育効果を高めるため、新しい教学棟と国際教育寮APハウス（5棟目）を建設しました。
2023年3月28日、新しい教学棟「グリーンコモンズ」と新しい国際教育寮「APハウス5」の竣工式が執り行われました。式典には、株式会社竹中工務店、株式会社安井建築設計事務所、大分県、別府市、立命館学園関係者が出席し、竣工を祝いました。
APU学長の出口治明は、新しい建物の完成に関係者に感謝の意を表し「APUは2023年4月に、サステイナビリティ観光学部を開設し、アジア太平洋学部、国際経営学部とあわせて3学部のトライアングルとなります。これを“第2の開学”と位置づけ、グリーンコモンズとAPハウス５を建設しました。学生のみならず、地域と共に、持続可能な社会を構築できる人材の育成に挑戦し、多文化共生キャンパスをより進化させたいと考えています。」と今後の抱負を話しました。
【新しい教学棟「グリーンコモンズ」】
鉄骨造と木造からなる地上3階建ての「グリーンコモンズ」は、大分県との協定に基づき中央の木造建築部分に構造材から内装にいたるまでほぼ大分県産材を使用しています、本木材の一部 は、2021年11月に締結した九州電力大分支店と弊学との連携協定に基づき、FSC認証を受けた九州電力社有林から木材を調達しています。グリーンコモンズ最大の特徴は、建物中央部分に大分県産杉材を活用した国内大学初となる3階建て大規模木造建築を採用している点です。建築基準法改正により、鉄筋コンクリートの耐火建物としてしか設計できなかった中大規模建築が木材でも建築可能となりました。木材の使用料は約450㎥で、その大部分が大分県のスギ材で、国内の大学の施設としては最大級の木材使用料です。木材は鉄骨やコンクリートを比して精算時CO2排出を削減でき、グリーンコモンズでは約400tのCO２を削減します。3階建ての木造建築 木造建築採用によって、APUとしてCO2 削減に貢献し、カーボンニュートラル社会の実現にむけた取り組みを推進していきます。 教室は、APUの授業では欠かすことができない、グループワークやディスカッションがしやすい形式を追求し、馬蹄型教室や、机の形状にもこだわりました。
日本初の木造3層吹き抜けコモンズ空間
開放的なアクティブラーニング教室
■グリーンコモンズ 建築概要
建築面積：2,802.02㎡
延床面積：6,495.95㎡
（うち木造対象面積：1,400㎡：中央部分）
構造：鉄骨造（S造）+木造
階数：地上3階
主要な機能：
・中教室（150名、グループワーク＆スクール型） 2室
・中教室（200名、グループワーク＆スクール型） 2室
馬蹄型教室
・グループワーク特化型教室（150名）3室
・馬蹄型教室（65名）1室
・小教室（32名）9室
・教員研究室23室
・学生滞在スペース（スチューデント・コモンズ）
・地域連携スペース1室
【新しい国際教育寮「APハウス5」】
鉄筋コンクリート造の地上4階建となる新 しい国際教育寮は、教室等のあるエリアからブリッジでつながり、4階がエントランスとなります。4階は、寮生だけでなく、寮外生や企業・地域の方との交流ができる多目的なスペースを設けています。生活空間でプライベートに配慮したセキュリティで区画されている寮室エリアと、交流空間で多様なスペースを配置した中央エリアに分かれます。寮室はユニバーサルルーム7室を含む全261室。既存のオンキャンパスのAPハウスと合わせて、合計1,571室の居室数となり、この「APハウス5」建設により入寮を希望 する新入生は、全員が入寮できるようになります。APハウスは「Residential Education & Residential Wellbeing」 （学びの場としての寮、心身の健康維持のための寮）をコンセプトに、寮生活を通じた学生の学びと、心と身体の健全な成長を目指します。単に寝泊まりする場所としてではなく、学生が多様な価値観に出会い、ぶつかり合いながらも解決策を見出し、学ぶ場として機能します。
キッチン
■APハウス5 建築概要
建築面積：1,955.98㎡
延床面積：6,194.5344㎡
構造：鉄筋コンクリート造
階数：地上4階
寮室数 ： 261室
（シングルルーム254室、ユニバーサルルーム7室）
ギャラリー（寮生が自由に交流できるスペース）
