土曜日, 11月 23, 2024
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AI潅水施肥システムのゼロアグリ、ハウス地上部の環境モニタリングセンサーをリリース

〜要望の多かった機能をユーザーと共同開発〜

株式会社ルートレック・ネットワークス(本社:神奈川県川崎市 代表取締役社長:佐々木伸一、以下当社)は、ハウス栽培における地上部環境のモニタリングセンサーをゼロアグリの導入ユーザーと共に開発を行い、販売開始いたしました。これにより当社の開発、提供するAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」の管理画面上で、土中の水分や肥料等の地下部環境だけでなく、温度、湿度、CO2等の地上部環境も合わせて見える化ができるようになりました。当社は、国内300超のゼロアグリ導入ユーザーとともに農業の課題を解決し、国内施設園芸の97パーセントを占めるパイプハウス栽培にて、より安価に統合環境制御の導入ができるよう取り組みを行ってまいります。

AI潅水施肥システムのゼロアグリ、ハウス地上部の環境モニタリングセンサーをリリースのサブ画像1

 

  • 課題、経緯

農業における高齢化や担い手不足といった課題解決に向けて、スマート農業システムの導入・活用が推進されてきていますが、未だ普及に関しては多くの課題があります。特に「経営規模に応じた投資対効果」という観点において、国内の施設園芸における97パーセントがパイプハウスを導入しているにも関わらず(※1)、パイプハウス向けに安価に導入できるスマート環境制御機器は多くないという現状があります。また、ハウス内に設置された各種システムの互換性が無く、生産者の方はそれぞれのシステムを確認制御する必要があり、非効率的となってしまう課題もありました(※2)。

当社が開発を行うAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」は、パイプハウス向けのスマート環境制御機器として、地下部を中心とした機能を提供してまいりましたが、上記課題を解決するため、今後包括的に農家をサポートできるスマート農業システムとして機能開発を進めてまいります。この実現に向けて、自社開発だけではなく、当社のユーザーや地域代理店、他のスマート農業会社と連携をしながら、スピード感を持った対応を実現いたします(以下イメージ)。

AI潅水施肥システムのゼロアグリ、ハウス地上部の環境モニタリングセンサーをリリースのサブ画像2_開発連携イメージ開発連携イメージ

今回第一弾の取り組みとして、これまで要望の多かったゼロアグリによる地上部のモニタリングセンサー実装を、ゼロアグリのユーザーでもあるノートク・バンガードデバイス社の長嶋智久氏と共同開発をいたしました。パイプハウスの生産者をターゲットとした安価な地上部センサーを提供することで、よりコスト対効果の高いスマート農業システムの導入が可能となります。

共同開発を行ったノートク・バンガードデバイス社の長嶋氏よりコメント

AI潅水施肥システムのゼロアグリ、ハウス地上部の環境モニタリングセンサーをリリースのサブ画像3_ノートク・バンガードデバイス社 長嶋氏ノートク・バンガードデバイス社 長嶋氏

「自分自身がゼロアグリユーザーであり生産者であることで、現代のパイプハウスの生産者の細かなニーズを理解していました。今回ルートレック・ネットワークスさんとスマート農業のビジョンに関して、多くの想いを共有することができ、地上部センサーというデバイスとして具現化することができました。多くの農業者の方のニーズを満たして、お役に立っていければと思います。」
 

※1 農林水産省「施設園芸をめぐる情勢」 (令和4年4月)
※2 令和2年度 関東地域研究・普及連絡会議 資料「スマート農業普及推進上の課題について」参照

  • 今回リリースしたセンサー及び地上部モニタリング機能の概要

・温湿度センサー、CO2センサーをセットでご提供
 (ゼロアグリ本体にオプションとして導入可能)
・精度向上のため温湿度、CO2ともにファンを搭載
・CO2センサーはNDIR方式(非分散型赤外線吸収法方式)を採用しており、より精度の高い計測が可能
・電源があれば、ハウスのどこにでも設置可能
・取得されたセンサーの情報は、無線通信でゼロアグリのクラウドに送信され、リアルタイムに温度、湿度、CO₂濃度がゼロアグリ管理画面で確認可能に

AI潅水施肥システムのゼロアグリ、ハウス地上部の環境モニタリングセンサーをリリースのサブ画像4_センサー写真センサー写真

 

AI潅水施肥システムのゼロアグリ、ハウス地上部の環境モニタリングセンサーをリリースのサブ画像5_管理画面イメージ(温度)管理画面イメージ(温度)

AI潅水施肥システムのゼロアグリ、ハウス地上部の環境モニタリングセンサーをリリースのサブ画像6_管理画面イメージ(湿度)管理画面イメージ(湿度)

AI潅水施肥システムのゼロアグリ、ハウス地上部の環境モニタリングセンサーをリリースのサブ画像7_管理画面イメージ(CO2)管理画面イメージ(CO2)

  • ゼロアグリについて

ゼロアグリは、土壌センサーや日射情報から作物にとって最適な潅水、施肥量をAIが算出し、最適なタイミングで実施を行うスマート農業システムです。生産者の省力化だけでなく、作物にストレスのない潅水施肥により、作物の収量、品質向上に繋がるため、生産者の方の収益向上に貢献します。また、AIが最適な量の潅水施肥を行うことにより、多施肥を防ぎ、化学肥料による地下水汚染やCO2排出削減にもつながり、環境に優しい栽培が可能です。

2015年より国内外への本格出荷を開始し、現在全国の農家・農業試験場にて累計330台以上導入いただいております。

導入都道府県実績(順不同):北海道、青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、福島県、栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、神奈川県、東京都、千葉県、山梨県、長野県、新潟県、富山県、福井県、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、奈良県、和歌山県、大阪府、兵庫県、鳥取県、岡山県、島根県、広島県、山口県、高知県、愛媛県、徳島県、香川県、福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県

導入作物実績:トマト、ミニトマト、キュウリ、イチゴ、アスパラガス、ピーマン、パプリカ、ナス、メロン、トルコギキョウ、ブドウ、ナシ、スイカ、マンゴー、レモン、ホウレンソウ

詳細の機能については、こちらをご覧ください。
https://www.zero-agri.jp/product.html

  • ルートレック・ネットワークスについて

当社は、2005年の創業以来培ってきたM2M/IoT技術を基に、2010年 総務省 広域連携事業の「ICTを利活用した食の安心安全構築事業」を契機に、明治大学黒川農場との共同研究により、スマート農業事業に参入しました。2015年にAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」を正式リリース、2018年には、第4回日本ベンチャー大賞(農業ベンチャー賞 農林水産大臣賞)を受賞、同年 経済産業省よりJ-Startup企業、内閣府官邸 先進的技術プロジェクト「Innovation Japan」にも選出されました。

  • 本リリースにおけるお問合せ先

株式会社ルートレック・ネットワークス 広報担当 中島
TEL:044-819-4711 E-Mail:mktg@routrek.co.jp

※記載されている会社名、製品名などの固有名詞は、各社の登録商標または商標です。

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