研究を通じて備北地域での新たな名物の創造に取り組んでいます
令和5年3月9日(木),県立広島大学(学長 森永 力,庄原市七塚町)庄原キャンパスにて人工光植物工場とアクアポニックス見学会を開催しました。第1部は一般より4名,第2部は西条農業高等学校の生徒9名と先生2名にご参加いただきました。
まず,庄原地域連携センター長の吉野智之准教授より挨拶がありました。
つづいて,フィールド科学教育研究センター長の甲村浩之教授によるミニ講義では,庄原キャンパスにあるフィールド科学センターや今回見学した人工光植物工場についての説明がありました。植物工場は,気候変動に左右されず,最小限のエネルギーで最大限の収穫を得ることができるため食糧危機へ対応するなど,SDGsのゴール「9. 産業と技術革新の基盤をつくろう」「13. 気候変動に具体的な対策を」に関連すると説明がありました。
人工光植物工場とアクアポニックスの見学会は,それらを研究テーマとしている生物資源科学部地域資源開発学科の谷垣悠介講師が案内を担当しました。
植物工場では,栽培方法の工夫だけでなく,電気代や肥料代などのコストについても検討し,確実に利益が出るような栽培が必要であると説明がありました。
本学の植物工場で育てたリーフレタスやエディブルフラワーなどは,広島三越と広島そごうのデパ地下やJAとれたて元気市などで販売されています。
アクアポニックスは,魚の排泄物を利用して作物を生産する手法となり,本学ではナマズを使って新しく始めた研究となります。こちらは,谷垣講師が中心となって取り組んでいる研究であり,作物生産に加えて,備北地域での新たな名物の創造に取り組んでいます。
<参加した生徒の声>
●アクアポニックスについて興味がわきました。説明が分かりやすく,メリットやデメリットを知ることができ,通常の農業よりも科学的で興味深いと思いました。
●アクアポニックスなどを利用することで,本来の野菜栽培のコストよりも低く作ることができると知りました。もっと色々なことを知りたいと思いました。
●今日の見学を通して,植物工場についてもっと興味を持ちました。植物工場を行うにあたって,コストも考えなければならないと勉強になりました。
- 生物資源科学部地域資源開発学科について
県立広島大学 生物資源科学部 地域資源開発学科のウェブサイト
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