2023年3月31日に、深谷市(市長:小島 進)と株式会社AGRI SMILE(東京都千代田区、代表取締役:中道 貴也)は、
「アグリテックに関する連携協定書」を締結しました。
このたびの協定は、AGRI SMILEが自治体と締結する初の連携協定になります。
1. 協定の名称 『アグリテックに関する連携協定』
2. 協定締結日 2023 年 3 月 1 日(水)
3. 協定の目的
資源や技術を活かし、相互の協力により、深谷市の将来都市像の実現に向けて農業を基軸とした持続可能な社会の実現を図ること
4. 連携事項
(1)人と自然にやさしいまちづくりに関すること
(2)農業の生産力・競争力・環境の向上に関すること
(3)地産地消と農産物の販路拡大に関すること
(4)農産物ブランドに対する消費者のイメージ向上に関すること
(5)農業経営安定化の促進に関すること
(6)その他、地方創生の推進に関すること
具体的連携事項
以下の項目については実施が決定しております。
1. バイオスティミュラントを活用した深谷ねぎの減肥栽培
深谷市内の管轄地域の深谷ねぎ圃場において、AGRI SMILEが厳選したバイオスティミュラント資材の検証を実施します。
化学肥料の使用量低減と、農業における温室効果ガスの削減に資する環境にやさしい栽培技術を検証することで、グリーンな栽培体系への転換を図ります。
具体的には、技術の効果や産地への適合性の検証、コストを含む導入効果の分析を行い、バイオスティミュラント資材活用の条件を整理し、栽培マニュアルの作成を行います。
2. 深谷ねぎの残渣を活用したバイオスティミュラントの開発と検証
深谷ねぎの収穫時には、ねぎの皮と根が残渣として廃棄されています。
AGRI SMILEでは、ねぎ残渣がバイオスティミュラントとして有効であることを推認しており、深谷市内で実際に排出された深谷ねぎ残渣を活用して、バイオスティミュラントの開発と検証を行います。
3.深谷ねぎのブランディング活動
深谷市でのセミナー開催やAGRI SMILEが保有する情報メディア等を利用して、バイオスティミュラントを使用した栽培や環境保全農業に関する情報、深谷ねぎに関する情報の発信を行い、生産者および消費者への理解を深め、深谷ねぎのブランディングを図ります。
協定書に署名をする2氏
協定締結後の挨拶する 深谷市 小島 進 市長
協定締結後の挨拶する AGRI SMILE 中道 貴也 代表取締役
深谷市 小島 進 市長 コメント
深谷市は、2019年から過去4年間アグリテック集積戦略に取り組んでおり、本市と関係を持つアグリテック関連企業は、160社を超えてまいりました。
AGRI SMILEとは昨年から本市と継続的な関係を持ち、廃棄ねぎを活用することで、さらに有効性の高いバイオスティミュラントの開発に着手をしております。日本有数のねぎの産地であり、アグリテック・スマート農業に積極的に取り組む本市とバイオスティミュラントの開発を含めた生産現場の課題改善をトータルサポートするAGRI SMILEが連携を行うことで、脱炭素の地域づくりに取り組み、本市農産物のブランド化をこれまで以上に進めることを共に目指したいと考えております。
株式会社AGRI SMILE 代表取締役 中道 貴也 コメント
全国屈指のアグリテック集積都市であり、約20件の実証試験に取り組まれている深谷市と連携協定を締結できることになり、大変嬉しく思っております。地域で廃棄される未利用資源の活用は、脱炭素社会の実現に向けて重要であるフードサプライチェーンの改善に寄与します。したがって、深谷市で廃棄された深谷ねぎの皮を活用したBS資材の開発は、地域農業はもちろん地球環境にとっても意義深いものであると認識しています。一連の事業を通じて、脱炭素地域づくり及び農産物のブランド化に取り組んで参ります。
株式会社AGRI SMILEについて
AGRI SMILEは「耕作することが産業であり続ける世界。」というビジョンの実現に向け、農業DX企業として「生産技術の研究開発から、栽培管理・販売支援まで」生産現場の課題改善をトータルにサポートしております。
研究開発部では、農学系の研究者集団による先進的な研究体制のもと、元素解析・遺伝子解析から資材開発まで、科学的妥当性を基軸にした最新技術の研究を行っております。
国内最大級規模の農業協同組合や産地との連携を活かし、持続可能な農業の実現を推進します。
【会社概要】
代表者:代表取締役 中道 貴也
事業内容:農業協同組合向けDXサービス、バイオスティミュラントの開発・販売支援
設立:2018年8月31日
所在地:〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3丁目28-5 Axle御茶ノ水102
研究開発部:https://agri-smile.com/biotech/