ISSでのコケ栽培実験の実施に向け、連携を開始
宇宙産業の活性化や宇宙業界の新事業創出をサポートする株式会社DigitalBlast(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:堀口真吾、以下DigitalBlast)は、世界初の民間宇宙ステーションを開発するAxion Space, Inc.(本社:米国テキサス州、以下Axiom Space社)と小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ(アマツ)」の2024年の国際宇宙ステーション(以下ISS)への設置・運用のため、打上げや軌道上での運用、実験容器の回収等にかかる業務委託契約を締結したことをお知らせいたします。本契約の打上げにおいて、ISSでのコケ栽培の実験を行います。
近年、アルテミス計画をはじめとした有人宇宙探査が盛り上がりを見せており、宇宙環境での食の確保や植物栽培に対する課題意識が高まっています。ISS等の微小重力環境が植物の育成に大きな影響を及ぼすことが明らかになっている一方で、月や火星といった低重力環境の植物育成への影響は現在十分に把握できていません。DigitalBlastはこの状況を踏まえ、月面での生態循環維持システム構築に向けたプロジェクト「NOAH」を立ち上げました。その第一歩の位置づけとなる小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ」は、2024年のISSへの設置・運用を目指し、地上実験を進めております。
この度、DigitalBlastは、「ISS National Lab」認定パートナーである米国のAxiom Space社と、2024年中にISSでのAMAZにおけるコケ栽培実験を行うため、打上げや軌道上での運用、実験容器の回収等にかかる業務委託契約を締結いたしました。本契約では、微小重力や地球低軌道上(LEO)を利用する研究開発の支援を行うAxiom Space社により、AMAZ打上げに向けた事前準備や安全審査等のサポートも提供されます。
今後、2020年代半ばにISSへの打上げを目指すAxiom Space社の商用宇宙ステーションでのAMAZの設置・運用を視野に、両社で連携の検討を進めてまいります。
なお、本契約は、Axiom Space社と戦略的パートナーシップを組む三井物産エアロスペース株式会社の仲介により締結しております。
(左から)Axiom Space社トレイシー・ネイラー氏(Strategic Partnerships Manager)、クリスチャン・マエンダー氏(Director, In-Space Manufacturing & Research)、DigitalBlast代表取締役CEO 堀口、取締役COO 稲垣
- 小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ(アマツ)」について
AMAZは、人類の月面進出を見据え、月面での生態循環維持システム構築に向けたプロジェクト「NOAH」の第一歩の位置づけとなる装置です。開発する装置は、企業や研究機関向けに、実験環境として提供します。
本装置は、宇宙環境と月面重力における植物生理の研究を主目的としています。装置の一部を回転させることにより生じる遠心力を用いて、月面と同じ地球の6分の1の重力を再現します。発生させる重力は、月面と同じ地球の6分の1の重力の他、回転速度を変更することによりさまざまな重力環境を再現し、同時比較することが可能です。多様な重力下での栽培を通して、植物の重力応答に関する基礎データを取得します。
既にプロトタイプが完成し、地上実験を進めています。2024年にISSでの本装置の設置・運用を目指しています。
また、今回のAMAZの打上げ費用の一部の調達のため、クラウドファンディングで支援を募っています。詳細は下記のクラウドファンディングプロジェクトページをご覧ください。
クラウドファンディングプロジェクトページ:https://readyfor.jp/projects/digitalblast_amaz
- Axiom Space, Inc.について
Axiom Space社は、NASA出身のマイケル・T・サフレディーニ氏と、カム・ガファリアン氏が2016年に創立した米国テキサス州の民間宇宙ステーション開発などを手がける企業です。Axiom Space社が開発・構築する世界初の商用宇宙ステーションは、2020年代半ばに最初のモジュールが打ち上げられる予定です。2022年4月には、完全民間飛行士ミッション「Axiom Mission 1(Ax-1)」を成功させました。
Axion Space, Inc.公式サイト:https://www.axiomspace.com/
- 株式会社DigitalBlast(デジタルブラスト)について
DigitalBlastは、“宇宙に価値を”提供するため、常に挑戦し、宇宙産業の変革を実現していきます。日本の宇宙産業をより価値あるものにしていくためには、BtoGビジネス(企業対行政間取引)に偏らない、多様な収益源の確保が必要です。事業戦略・デジタル・プロモーションなど多様なプロフェッショナルが在籍し、総合提案を強みとしています。クライアントの収益源を多様化し、新たな宇宙産業の価値確立に努めてまいります。
会社名:株式会社DigitalBlast(英文表記:DigitalBlast, Inc.)
所在地:〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-7-9 神田司町PREX7階
代表者:代表取締役CEO 堀口真吾
設立:2018年12月
ホームページ:https://digitalblast.co.jp/
事業内容:企業変革に関する企画・設計及び支援、デジタル技術の開発及び支援、統合マーケティングサービス、デジタルマーケティングサービス、インターネット広告サービス、動画制作及び配信