AIを駆使して年間約80トンの出荷を目指します
関西電力子会社の「海幸ゆきのや」は18日、磐田市小中瀬に7月新設した国内最大級のバナメイエビの陸上養殖施設で、初出荷に向けた水揚げ作業を始めました。AIを駆使して養殖施設の水質や水温管理を行い、年間約80トンの出荷を目指します。
令和4年10月18日(火曜)関西電力子会社の「海幸ゆきのや」は、磐田市小中瀬に7月新設した国内最大級のバナメイエビの陸上養殖施設で、初出荷に向けた水揚げ作業をしました。電力事業で培った技術やAIを駆使して養殖施設の水質や水温管理を行い、年間約80トンの出荷を目指します。
長さ40メートル、幅12メートル、深さ最大2.5メートルの水槽で養殖したバナメイエビ約50キロを従業員らが丁寧に収穫しました。水揚げしたエビは瞬間冷凍し、11月以降に「幸(ゆき)えび」のブランド名で関東、東海、関西圏の飲食店やホテルへ出荷します。
陸上養殖施設は環境に配慮し、天竜川や遠州灘の地下水を循環・ろ過して再利用するほか、AI技術でエビの全体数を正確に把握しています。また、水槽に人工的に波を立てる装置を設け、自然に近い環境を整えることでエビの身を引き締める工夫もしています。