月曜日, 11月 25, 2024
ホーム商品サービス開放型豚舎に加え、密閉型のウィンドウレス豚舎でも、咳音検知および豚舎環境をモニタリングする「SoundTalksTM」を活用したスマート農業(畜産)の可能性を検証開始

開放型豚舎に加え、密閉型のウィンドウレス豚舎でも、咳音検知および豚舎環境をモニタリングする「SoundTalksTM」を活用したスマート農業(畜産)の可能性を検証開始

~養豚における畜産動物健康維持・生産性向上・出荷品質向上に向けて~

東日本電信電話株式会社神奈川事業部(執行役員 神奈川事業部長:中西 裕信、以下「NTT東日本」)、株式会社ビオストック(代表取締役社長:熊谷 智孝、以下「ビオストック」)、ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン株式会社(代表取締役社長:長谷部 裕之、以下「ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン」)は、有限会社臼井農産(代表取締役:臼井 欽一、以下「臼井農産」)において、2022年8月より、咳音検知および豚舎環境の温湿度をモニタリングするシステム「SoundTalks TM 」(※1)のウィンドウレス豚舎での運用を開始いたしました。
これにより、養豚における生産性向上・出荷品質向上に向けたスマート農業(畜産)の取り組みをさらに加速いたします。

開放型豚舎に加え、密閉型のウィンドウレス豚舎でも、咳音検知および豚舎環境をモニタリングする「SoundTalksTM」を活用したスマート農業(畜産)の可能性を検証開始のサブ画像1

1.取り組みの背景

豚舎には、カーテン豚舎と言われる開放型豚舎と、ウィンドウレス豚舎と言われる密閉型豚舎があります。近年は、豚舎の空調(換気・温度)を自動管理でき、かつ、野生生物等からの病原体伝播を防ぎうるウィンドウレス豚舎の普及が広がっています。臼井農産でも肥育後期用のカーテン豚舎に加え、2017年3月よりウィンドウレス型豚舎を3棟導入して、離乳豚の飼育を行っています。
NTT東日本、臼井農産、およびベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパンは、昨年11月より1年間の予定で、開放型豚舎を対象フィールドとして、咳音検知技術(音声モニタリングテクノロジー)ならびに温湿度を検知するシステム「SoundTalksTM」を活用し、リアルタイムで豚舎の環境や飼育豚の咳音を遠隔でモニタリグする実証実験を実施しています(※2)。
ウィンドウレス豚舎は密閉性が高いことから、農場環境によっては屋外からのもしくは部屋間での無線電波の疎通が難しいと考えられるため、昨年11月からの実証実験ではカーテン豚舎を対象としており、ウィンドウレス豚舎は対象フィールドにしておりませんでした。しかし、この度、ビオストックの畜産・酪農分野におけるICTソリューション導入ノウハウを活用することで、ウィンドウレス豚舎内の通信品質を確保できたことから、ウィンドウレス豚舎でも「SoundTalksTM」を導入しての実証実験に至りました。
なお、通信環境および監視カメラ導入は商用サービスとしてNTT東日本神奈川事業部およびビオストックより提供しております。

2.本取り組みの概要

臼井農産では、フレッツ回線が引き込まれている事務所から、最も距離が離れているウィンドウレス豚舎まで、直線で約75メートルの距離がありますが、ビオストックによる「農場・牧場・畜舎向け無線LAN」構築ノウハウを活用して、現地事情に適したWi-Fi機器・通信方法を採用することで、通信品質を確保しています。
その通信を利用して、監視カメラ18台によりウィンドウレス豚舎(3棟)内を遠隔監視し、そのうち1棟は「SoundTalksTM」モニター5台による咳音検知と温湿度モニタリングも併せて行い、離乳豚の健康維持を図るとともに、農場の生産性向上・出荷品質向上に取り組んでいます。
5台の「SoundTalksTM」モニターは5部屋からなるウィンドウレス豚舎の各部屋に一台ずつ設置され、各部屋を仕切る厚さ10㎝以上の壁に隔てられた環境下でも、SoundTalksTM自体に搭載されているメッシュWi-Fi機能により、モニターとゲートウェイの通信の構築に成功しています。
 

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3.咳音検知および豚舎の温湿度モニタリングシステム「SoundTalksTM」について

●「SoundTalks TM」により計測されたデータ(咳音を含む豚舎内の音、温度、湿度)は、クラウド上のサーバ                   ーに送られ、SoundTalksTMのAIアルゴリズムにより、農場独自の咳の発生状況を、スマートフォンアプリまたはコンピューターのWebサイトを介して、ユーザーにリアルタイムで可視化してお知らせします。また、モニターに搭載されているLEDライトも咳の状況を緑、黄、赤の3色で表します。
●遠隔地でもリアルタイムで飼養豚群の咳の状況や飼養環境(温度・湿度)の変化に気づくことができ、変化が生じた場合には獣医師へ相談するなどの早期対応が可能となります。
●モニターするスタッフと農場の現場スタッフ、そして管理獣医師の早期連携により、豚の健康にダメージを与えうる豚舎環境への早期対応、疾患など健康状態への影響の早期発見・早期治療が可能になり、飼育豚の健康維持につながります。
●結果として、少ない損失で継続的に健康で美味しい豚肉の生産・提供が可能となります。
※「SoundTalksTM」は遠隔で診断を行う医療機器ではありません。

※1 SoundTalksTMはベルギーのSoundTalks社により開発され、ベーリンガーインゲルハイムが販売権を有しております。
※2 報道発表_
https://www.ntt-east.co.jp/kanagawa/information/detail/20211101_01.html
https://www.boehringer-ingelheim.jp/press-release/20211101_02

東日本電信電話株式会社について

NTT東日本グループはすべての事業活動を通じ、社会の持続的な発展に貢献していくことを経営の基本姿勢として、社員一人ひとりが事業活動を通じたCSR活動に取り組んでいます。
2020年7月には、CSRや環境対策、ダイバーシティ、人権啓発等の取り組みを一元的に推進する「サスティナビリティ推進室」を設置し、社会からの要請に迅速に対応していくとともに、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向けた取り組みを強化しています。
事業活動においては、ICT(情報通信技術)を活用した付加価値の高いサービスをさまざまな分野に提供することで地域社会の課題解決に向けた取り組みを進めています。
今回の新型コロナウイルス感染症の拡大は世の中の常識や価値観を大きく変え、私たちは皆、人との接触を前提としないニューノーマルなライフスタイルへの変革を余儀なくされました。
この流れに対してNTT東日本では、自社の事業運営や働き方の変革に向けチャレンジするとともに、「デジタル」、「リモート」、「オンライン」といったサービスラインアップをさらに充実させ、新しいニーズにもお応えしていきます。
今後も、技術革新や市場の変化、さまざまな課題が顕在している世の中において、これまで通信事業で培った災害対応力の強化や、設備の強靭化に取り組むことはもちろん、地域とのつながりを大切に社会課題の解決に尽力してまいります。

NTT東日本のサスティナビリティ
https://www.ntt-east.co.jp/sustainability/

株式会社ビオストックについて

NTT東日本グループのビオストックは、脱炭素・資源循環事業や、DXソリューション事業を通じて、『事業のスマート化・強靭化』『新たな地域産業、雇用の創出』『再生可能エネルギーの地産地消』を支援いたします。
そして、皆様が今住む街に、安心して、そして永続的に暮らしていくことのできるよう、「地域力」を付けていくことにご協力いたします。
すべては、「地域産業の課題解決、活性化のために」「脱炭素・循環型社会実現のために」
地域の皆様と多彩なパートナーとともに、そして、NTTグループの力を結集し、ビオストックは地域産業の課題解決を通じた持続可能な循環型社会の実現をめざします。
株式会社ビオストック https://biostock.co.jp/

有限会社臼井農産について

私たちは“幸せと、笑顔になれる豚肉を”テーマに生産から販売まで一貫したプロセスに取り組み、豚肉の品質管理・向上を目指しています。
自然豊かな農場で豚がストレスなく健康に過ごせるように、衛生的で快適な環境づくりを行っています。
独自の種豚・母豚繁殖により肉質や生産性とのバランスの取れた独自の血統を持つ健康な豚を育てています。
母豚、父豚、離乳子豚から、肉豚まですべて独自設計・配合したオリジナルの飼料を与えて育てています。
最高の品質を追い求め、地域の方が自慢に思える豚肉“地豚”を創りたい、そんな想いをもって、今後も取り組んでいきます。
養豚場 臼井農産  https://www.usuinosan.jp/

ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスについて

ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスは、動物の疾患の予測、予防、そして治療において、ファースト・イン・クラスのイノベーションをもたらす医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。世界150ヵ国以上において、獣医師、ペットオーナー、畜産家、そして政府当局に対し、幅広い革新的な製品ポートフォリオとサービスを提供し、コンパニオンアニマルと産業動物の健康と幸福の向上に寄与しています。
私たちはアニマルヘルス業界のグローバルリーダーとして、株式を公開しないベーリンガーインゲルハイムの独立した企業形態により、長期的視野を維持しています。
動物と人の命は、深く複雑に結びついており、動物が健康であれば、人間も健康でいられると信じています。アニマルヘルス事業とヒト用医療用医薬品事業におけるシナジーにより、イノベーションを通じて価値を提供し、動物と人の健康と幸福に寄与すべく邁進しています。

ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルスの詳細:
https://www.boehringer-ingelheim.com/animal-health/about-animal-health-business-unit
(ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/biahj
(ベーリンガーインゲルハイム アニマルヘルス ジャパン)

ベーリンガーインゲルハイムについて

ベーリンガーインゲルハイムは、今日そして次世代にわたり、暮らしを変革する画期的な医薬品や治療法の開発に取り組んでいます。研究開発主導型のバイオ製薬企業のリーディンクカンパニーとして、アンメットメディカルニーズの高い分野において、イノベーションによる価値の創出に日々取り組んでいます。1885年の創立以来、ベーリンガーインゲルハイムは、株式を公開しない独立した企業形態により長期的視野を維持しています。医療用医薬品、アニマルヘルスおよびバイオ医薬品受託製造の3つの事業分野において、52,000人以上の社員が世界130ヵ国以上の市場で事業を展開しています。

詳細は、下記をご参照ください。
https://www.boehringer-ingelheim.com/
(ベーリンガーインゲルハイム)
https://www.boehringer-ingelheim.jp/
(ベーリンガーインゲルハイム ジャパン)
https://annualreport.boehringer-ingelheim.com
(アニュアルレポート 英語)

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