滋賀発「信じられる農」を世界で発表 ― 多様なパートナー共創による次世代農業プロジェクト
DAS LAB(代表:神野恭光/JINNO YASUMITSU)は、東京農工大学の研究チームと共同で滋賀県を拠点に進めてきた「信じられる農」の取り組みを『DAS FARMING』 と名付けました。
その最初のアウトプットとなる、データを活用したハイパー・トレーサビリティをめざす『DAS RICE MARK』 を、世界的なアートとテクノロジーの祭典「アルスエレクトロニカ・フェスティバル2025」(オーストリア・リンツ市/9月3日〜7日開催)にて発表・展示を行いました。
背景 ― ウォーター・セントリックな農業への思い
滋賀の農業は、古くから琵琶湖流域の水の恵みと共に育まれてきました。
DAS LABでは大切な「水」を守りながら未来の農業をどう実現するかを問い続けています。
水を中心とした環境にやさしい農法を模索し、琵琶湖とその流域を守ること。
その挑戦は、環境保護の観点だけでなく滋賀の米のブランド力を高め、持続可能な地域づくりや新しい就農者の増加へとつながると信じています。
『DAS RICE MARK』とは
『DAS RICE MARK』は、DAS FARMINGから生まれた実験的なプロトタイプであり、米作りにまつわる様々なデータを公開することで「信じられる農」をめざすいわば「未来の成分表記」マークです。
2025年春に滋賀県高島市マキノ町在原地区で借りた水田で育てた米を、今秋に収穫・販売を予定しています。
この米のパッケージに『DAS RICE MARK』を付与し、社会実験として市場に届けていきます。
本取り組みは単なる商品販売ではなく、「未来の農業のあり方」を提案するプロトタイプです。
今後の展望
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棚田再生:来年度から複数の田んぼを再生し、企業に貸し出すプログラムを開始予定。社員研修・福利厚生・環境CSRの新しい形として活用いただけます。
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酒米チャレンジ:次のステップとして、日本酒用の酒米づくりを通じた文化的価値の再発見を計画しています。
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国際的評価:「アルスエレクトロニカ・フェスティバル2025」での展示を通じて国際的な視点での様々なフィードバックを得ることができました。今後はこのフィードバックを活かし、滋賀発のこの取り組みを世界に開かれた形で展開していきます。






DAS LABについて
DAS LABは、「Data・Art・Science」を軸に、地域の未来を共創する実験的なコレクティブです。
大学・企業・自治体・市民をつなぎ、社会課題に対して“ありたい未来ビジョン”と“触れられるプロトタイプ”を提示することで、理想の未来の社会実装を加速させていきます。
お問い合わせ先
DAS LAB 広報担当
代表:神野恭光(JINNO YASUMITSU)
E-mail: yasumitsu_jinno@toyotaconiq.co.jp