2025年8月1日(金) ・8月2日(土) <酒田港/飛島>
一般社団法人海と日本プロジェクトin山形は、2025年8月1日(金) ・8月2日(土) に「やまがた海洋塾2025~飛島探検隊~」を開催いたしました。このイベントは、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。

イベント概要
日時 |
2025年8月1日(金)・8月2日(土)9時~17時 (受付開始 8:30~) |
会場 |
〒998-0036 山形県酒田市船場町2丁目5-15(酒田海洋センター) 〒998-0281 山形県 酒田市 飛島勝浦甲73(沢口旅館) |
アクセス |
<庄内空港→(車で約30分)酒田港(「定期船とびしま」で約1時間15分)→飛島> |
参加人数 |
山形県内小学5、6年生 22名 |
プログラム |
8月1日(金)1日目 ・入塾式、オリエンテーション(酒田港) ・定期船とびしま乗船(飛島へ移動) ・「島の暮らしと海」座学(沢口旅館) ・海のアクティビティ(そなえ、シュノーケリング)(飛島海水浴場) ・海の恵みを味わう(夕食)(沢口旅館) ・海の民話上映 ・夜光虫、星空観察(飛島海水浴場) 8月2日(土)2日目 ・飛島探索(ソデの浜へ移動経路) ・ビーチコーミング、うみごみビンゴ(ソデの浜) ・学びのまとめ(沢口旅館) ・漁業実習調査船「鳥海丸」乗船(酒田港へ移動) ・卒業制作、卒業式(酒田海洋センター) |
後援 |
山形県教育委員会・酒田市教育委員会・鶴岡市教育委員会・山形県海洋教育研究会 |
飛島での学びと体験
「やまがた海洋塾」は、山形県内の5,6年生を対象に22名の塾生に参加いただきました。舞台は山形県唯一の有人離島である”飛島”。「海」と「島」について、体験を通して学びを深めます。参加者の子供たちが、海で起こっている問題やこれまでの歴史や文化、そして未来に向けた取り組みを学び、どのように未来へ引き継いでいくかを集まった仲間たちと考えました。
ライフジャケットの付け方、海で安全に楽しく遊ぶための「そなえ」学び、どのように命を守るかを実践しました。山形県で特に透明度が高いと言われる”飛島海水浴”で、初めてのシュノーケリングを体験することができ、楽しい時間も過ごし、守るべき豊かな自然を考えたり、再び訪れたい場所のひとつになったとも話してくれました。

海の恵みを味わい、海の知恵を学ぶ
”飛島”でとれた海の恵みを夕食でいただき、どんな食材がどんな漁で、漁獲されているのか等を学び、さらに飛島の”海藻(ぎばさ等)”をテーマにその味やその特徴についても学びました。
食事を取りながら、御積島(おしゃくじま)や烏帽子群島(えぼしぐんとう)にまつわる海ノ民話のアニメーションを見て学びを深めることができました。

夕食の後、街灯がない飛島海水浴場で星空観察や、夜光虫観察をしました。夜光虫は写真にうつりませんでしたが、真っ暗な海の中で蛍のように輝く夜光虫を見たり、浜辺で寝転んで普段では見えない沢山の星を眺め、飛島の豊かな自然環境を五感で体感しました。

飛島の自然探検と海洋ごみを考えるビーチクリーン体験
8月2日(土)2日目の朝は、朝食後に飛島の探索。飛島では海と森の距離が非常に近いという特徴があり、島内独自の森林を探検して、クイズ等で学びを深めながらビーチコーミングを実施するソデの浜に向かいました。実際に清掃活動を通じて、海洋ごみ問題を考えるとともに、その重要さとごみを拾う、運搬する大変さを体験し、自分ごととして、未来に綺麗な海を残していくためには何ができるのか考えることができました。

飛島から酒田へ帰る船は漁業実習調査船「鳥海丸」。一般の人はあまり乗る機会がない船に乗り、どんなことをしているのか、加茂水産高校の生徒から説明を受けたり、実体験を聞いたり、操縦席等の船内を見学しました。過去に海洋塾に参加して、興味が深まり加茂水産高校に入学した生徒もいました。

「体験を通して」振り返る飛島での2日間
酒田港に戻ってから、2日間学んだ事を振り返りキャッチコピーとイラストを作成。この作業の中で自分が学んだこと、他の塾生が学んだことを共有しながら自分事としてとらえイラストを通して表現。塾生自身の思いが県内外に波及していくようにパッケージングしました。

最後に山形の海のこれからを担っていく塾生たちに、海洋塾で学んだことを今後どのようにいかしていってほしいか等塾長をはじめ、参加した海洋塾講師陣らより子どもたちへの思いを話し、子どもたちには海洋塾卒業の証となる卒業カードを手渡し、学びを修了したことをたたえ合いました。

参加した子ども・保護者からの声
・飛島にまた来たい。すごく楽しかった。(参加者)
・新しい友達ができてよかった。(参加者)
・鳥海丸の船の人たちの仕事がかっこよかった。(参加者)
・帰りの車の中で、子供の楽しかった話が止まらず充実していたと感じ、参加させてよかったと思いました。(保護者)
・すごくたくましくなって帰ってきたと感じました。海や自然に興味がわき、また飛島に行きたいとせがまれました。親としても貴重な時間だったと思います。(保護者)
・参加者からの質問も多く意欲的に感じた。興味がある事はひとそれぞれで、参加者の視点が色々あり、講師としても勉強になりました。(講師)
<団体概要>
団体名称:一般社団法人海と日本プロジェクトin山形
URL :https://yamagata.uminohi.jp/
活動内容:山形県の海は、庄内地方の遊佐町、酒田市、鶴岡市の三市町の海岸線から成り、鳥海山の伏流水や珊瑚群生地の北限である離島飛島など、豊かな魅力ある環境を作り出しています。また、北前船の寄港地として栄えたことから、本間家旧本邸などの歴史的建造物は山形県の文化の源としての役割も担ってきました。
「海と日本プロジェクトin山形」は、その活動を通じて、未来を担う子どもたちに海を守り慈しむ心を育む活動を展開していきます。

日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。