AI搭載型自動収穫ロボット開発の「AGRIST」と「共立電照」が最新技術で糖度を極めた高付加価値イチゴ開発を進行中。国内農業の持続可能性を高め、将来的には被災地支援・海外展開も視野に
持続可能な農業の実現を目指し、AI搭載型自動収穫ロボットによるスマート農業を推進するAGRIST株式会社(本社:宮崎県新富町、以下「AGRIST」)は、株式会社共立電照(本社:宮崎県宮崎市、以下「共立電照」)と協業し、LED植物工場を活用した高糖度イチゴの開発を進めてきました。この度、データ分析による栽培最適化を通じて、これまで難しいとされてきた高付加価値イチゴが発芽し、販売開始に向けた具体的な準備段階に入りましたことをお知らせいたします。
本プロジェクトを通じて、国内農業の高齢化と衰退に歯止めをかけ、将来的には被災地での特産品開発や中東市場などグローバル展開を目指し、持続可能な農業の未来を創造してまいります。年末のふるさと納税での出品を目標に、現在最終調整を進めています。

取り組みの概要
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1粒1,000円超の高級イチゴ「奇跡のイチゴ(仮称)」開発が進行中
共立電照が有する最新のLED植物工場技術と、AGRISTのAIデータ解析技術を活用し、高糖度かつ安定した品質の実現を目指す -
衰退する国内農業に新たな希望を提示
高齢化や耕作放棄地増加などの社会課題に対し、テクノロジーで高付加価値作物を生産するモデル確立へ -
社会貢献とグローバル展開を視野に構想
被災地での特産品開発支援や、中東富裕層市場への輸出も視野に。農業の可能性を国内外へ広げる -
年内にふるさと納税などの展開を目指す
2025年12月を目標に開発発表会を開催予定
団体概要
AGRIST株式会社

AGRISTは、テクノロジーで農業課題を解決し、100年先も続く持続可能な農業を実現するスタートアップ企業です。AIを搭載した自動収穫ロボットを活用したスマート農業を、国の地方創生優良事例にも選出された農業が盛んな宮崎県新富町や全国で展開。2023年までに農林水産大臣賞を含む国内外で20以上の賞を受賞しました。
株式会社共立電照

2009(平成21)年8月、LED照明の製造・販売に特化する形で株式会社共立電機製作所から独立、株式会社共立電商を設立しました。2013(平成25)年6月に株式会社共立電照に社名を変更し、2017(平成29年)の三高テクノ工場(宮崎市高岡町)グランドオープンに伴い、2018(平成30)年、本社を宮崎市に移設。世界的に進む地球環境保全・カーボンニュートラルの取り組みに貢献できるLED照明の開発・製造・販売を中心に、LED照明を活用した野菜・食用花栽培、防災・減災対策としてニーズが高まっている蓄電池製品の製造なども行っています。「今まで以上を創る」を理念に、高品質・高性能の〝ほんもののものづくり〟を全国に発信し、地域に根差す100年企業を目指していきます。
株式会社共立電照HP:https://fk-led.com/
取り組みの背景
現在の日本の農業は、深刻な高齢化と担い手不足により、その生産基盤が急速に縮小しています。国内の耕作放棄地は増加の一途を辿り、食料自給率の維持も大きな課題です。このような状況の中、AGRISTは「テクノロジーの力で農業課題を解決する」という使命のもと、AI搭載型自動収穫ロボットをはじめとするスマート農業技術の開発・普及に取り組んできました。
今回、共立電照様との協業に至ったのは、当社のAIと自動収穫ロボットの技術に加え、共立電照様の持つ植物工場における豊富な知見を融合させることで、これまでの屋外栽培では難しかった高付加価値作物の安定生産が可能になると確信したためです。
特に、需要が高い一方で栽培がデリケートなイチゴに着目し、データに基づいた精密な環境制御とAIによる生育解析によって、1粒1,000円を超えるような高糖度イチゴの生産を目指しています。この取り組みは、商品開発に留まらず、日本の農業全体の生産性向上と新たな収益モデルの確立、地域経済活性につながると考えております。
AGRIST 代表取締役の秦のメッセージ
『農業は儲かる、農業は面白い、農業はかっこいい』を私たちが必ず実現します。

「日本の農業が直面する課題は深刻です。しかし、私たちはこの状況をただ見過ごすわけにはいきません。AGRISTは創業以来、テクノロジーの力で農業に新たな価値と希望を生み出すことに情熱を注いできました。今回の共立電照様とのイチゴ開発は、その中でも特に大きな一歩です。
LED植物工場という閉鎖環境下で、AIが最適な生育環境を瞬時に判断し、日々のデータに基づいて徹底的に管理することで、まるで職人が丹精込めて育てたかのような、もしくはそれ以上の品質のイチゴが生まれています。実際、開発中のイチゴは順調に育っており、データ解析と改善を繰り返す日々ですが、この調子でいけば、年末のふるさと納税への出品もできると考えています。
この『奇跡のイチゴ』が、日本の農業に携わるすべての人々に、そして未来を担う若い世代に、『農業は儲かる、農業は面白い、農業はかっこいい』というメッセージを届け、新たな希望の光となることを心から願っています。国内の需要に応えるだけでなく、将来的には能登半島地震のような被災地での特産品開発支援、さらにはサウジアラビアやドバイなど、中東のホテルでの展開も視野に入れ、日本の農業が世界に誇れる産業へと進化できるよう、私たちは挑戦し続けます。」
今後の展望
今後、AGRISTと共立電照は、開発中のイチゴについて、さらにデータ解析とAIによる再現性向上に取り組み、安定した高糖度イチゴの量産体制を確立してまいります。
2025年9月:イチゴのデザインパッケージ発表、プロジェクト専用ウェブサイト開設。
2025年10月~12月: 最終品質調整。12月には「奇跡のイチゴ」のお披露目会および発表会を開催予定です。同時に、年末のふるさと納税での先行販売予約開始を目指します。
将来的には、この植物工場での高付加価値作物栽培モデルを全国に展開し、各地の気候や風土に合わせた新たな特産品開発を支援してまいります。
特に、災害に見舞われた地域での農業復興支援にも積極的に関与し、東日本大震災での経験も踏まえ、迅速な対応と持続的な支援体制を構築します。また、乾燥地域である中東諸国への技術輸出や高付加価値農産物の輸出も視野に入れ、グローバルな食糧問題解決にも貢献していきます。これにより、日本の農業が国内だけでなく、世界に貢献できる「持続可能な産業」となることを目指します。

お問い合わせ先
本プロジェクトへのお問い合わせや取材をご希望の方は下記までお問い合わせください。
AGRIST株式会社 経営企画室
MAIL:pr@agrist.com