木曜日, 7月 17, 2025
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BASF、NEWGREEN、ヤマタネの3社、脱炭素・低環境負荷米の生産・流通と付加価値の創出に向け、戦略的提携の協議を開始

  • 持続可能な節水型乾田直播栽培のエコシステムの構築を推進

  • デジタルソリューション、カーボン認証プログラム、流通インフラを統合することで、生産者の持続可能なコメ生産を支援

BASFジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:ハシビ・ゼイダム、以下「BASF」)、株式会社NEWGREEN(本社:東京都小金井市、代表取締役CEO:山中 大介、代表取締役COO:中條 大希、以下「NEWGREEN」)、および株式会社ヤマタネ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:河原田 岩夫、以下「ヤマタネ」)は、日本の水稲栽培において、脱炭素・低環境負荷につながる新しい栽培法の支援と、その生産物の流通ならびに付加価値創出に向け、戦略的提携の協議を開始しました。今後3社は、デジタルソリューション、カーボン認証プログラム、流通インフラの連携を検討し、持続可能なコメ生産を支援するエコシステムの実現に向けた事業連携について協議を進めます。

BASF、NEWGREEN、ヤマタネの3社、脱炭素・低環境負荷米の生産・流通と付加価値の創出に向け、戦略的提携の協議を開始

日本のコメ生産は現在、構造的課題に直面しています。生産者の高齢化や後継者不足、気候変動による収量・品質の不安定化、インフラの老朽化などの課題があり、量と質ともに安定した供給にリスクが生じています。持続可能な生産と安定した流通を実現するためには、生産性の改善や現在の栽培環境に適した栽培法の確立と収益性の改善が急務です。

BASF、NEWGREEN、ヤマタネの3社は、近年新しい栽培法として注目される「節水型乾田直播栽培*」(以下「本栽培方法」)をもとに、生産者の収益性を向上させる仕組みを強化します。具体的には、xarvio® デジタルファーミングソリューションのAI技術を活用した農学的意思決定エンジン(ADE)により本栽培方法の栽培体系の確立を推進し、生産者へ収益が還元される仕組みの構築を目指します。

この取り組みにより、生産現場を基点とした脱炭素化と、付加価値米のサプライチェーンの構築が一層強化され、農業の環境面と経済面との両面における持続可能性に貢献します。

BASFジャパンアグロソリューション事業部事業部長の富士宗一郎は次のように述べています。

「日本の農業は、環境・経済・食料安全保障といった持続可能性にかかる多体問題に直面しています。今回の取り組みは、デジタル技術と実際の流通インフラを融合させることで、農業に新たな価値を創出しながら、安定したコメの供給を実現することを目指しています。BASFは引き続き生産者向けに包括的なポートフォリオを提供し、生産者がより多くの収量を達成するだけでなく、持続可能性への取り組みに対して報酬を得られる仕組みなどを通じて、収益性を高め、持続可能な農業の実現を後押しします。」

NEWGREEN代表取締役COOの中條大希氏は次のように述べています。

「NEWGREENはこれまで、水田の自動抑草を行う「アイガモロボ」の開発・製造、節水型乾田直播水稲栽培の実践と推進、そしてBASFと連携したカーボンファーミングプログラムの構築などを通じて、“生産性の向上と環境負荷の低減の両立“に挑んできました。今回のエコシステムを構築する取り組みでは、生産者が農業経営の適応力を強化できる環境を一層整え、環境負荷の低減を実現する新たな流通の形を築いてまいります。」

ヤマタネ上席執行役員、食品カンパニー長の星野裕之氏は次のように述べています。

「ヤマタネは2024年に創業100周年を迎えました。次の100年を見据え、持続可能な農業生産と食料供給に資するべく推進する本協業では、生産者が脱炭素農法により新しい収益源を確保し、安定した販路と拡大可能な経営を構築することを支援します。ヤマタネがこれまでに培った物流・食品事業の強みを、新しい取り組みを通じて生産者に還元し、産地の『続く』を支えてまいります。」

*節水型乾田直播栽培では、水を張っていない田んぼに直接播種を行います。出芽後も湛水せず、必要に応じて灌水を行います。レベリング、育苗、代掻き、移植(田植え)、水管理など、水稲栽培において労力とコストがかかる工程を省くことができます。

■xarvio®デジタルファーミングについて(BASFデジタルファーミング社のブランド)

xarvio®(ザルビオ®)は作物生産の最適化を図る、最先端のデジタルソリューションです。「xarvio® FIELD MANAGER」「xarvio® FIELD MANAGER for Fruits & Veggies」「xarvio® FIELD MANAGER for AgBusiness」「xarvio® HEALTHY FIELDS」は高度な作物モデルプラットフォームに基づき、各ほ場の状況に応じたリアルタイムの推奨を提供します。xarvio®はユーザーが享受するメリットが実証されているテクノロジーです。農業者がより効率的かつ持続可能な方法で作物を生産し、収益性を向上させることを支援します。xarvio® FIELD MANAGERは世界で13万人以上の農業者とコンサルタント(総面積2,000万ヘクタール以上)が使用しています。

xarvio®についての詳細は https://www.xarvio.com/jp/ja.html をご参照ください。

■BASFのアグロソリューション事業本部について

私たちのすべての行動の理由は、「農業が、好きだから」。農業は、急速に増加する人口に対応するため、健康的で手頃な価格の食料を安定的に供給するとともに、環境負荷を低減することが求められています。そのため私たちは提携パートナーや農業の専門家と協力し、あらゆるビジネス上の判断を持続可能性(サステナビリティ)を基準に行っています。2024年には9億1900万ユーロを強力な研究開発パイプラインに投資し、革新的なアイデアから実用的なソリューションを生み出しています。当社のソリューションは、さまざまな作物システム向けに設計されています。種子、作物の形質、化学農薬、デジタルツールとサステナビリティのアプローチを組み合わせ、農業者・生産者とバリューチェーンにおけるステークホルダーが最高の結果を出せるよう支援しています。研究所、生産現場、オフィス、製造拠点のチームと共に、農業の持続可能な未来を築くために全力を尽くしています。2024年の売上高は98億ユーロでした。アグロソリューション事業部についての詳細は https://www.agriculture.basf.com/jp または各種ソーシャルメディアをご覧ください。

■BASFについて

BASF(ビーエーエスエフ)は、ドイツ ルートヴィッヒスハーフェンに本社を置く総合化学会社です。私たちは、持続可能な将来のために化学でいい関係をつくることを企業目的とし、経済的な成功とともに環境保護と社会的責任を追及しています。また、お客様のグリーントランスフォーメーションを可能にする、選ばれる化学会社になるという意欲的な目標を掲げています。全世界で約 112,000 人の社員を有し、世界中のほぼすべての産業に関わるお客様に貢献しています。ポートフォリオは、コア事業の事業セグメント(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、ニュートリション&ケア)、スタンドアローン事業の事業セグメント(サーフェステクノロジー、アグロソリューション)から成ります。2024 年の BASF の売上高は 653 億ユーロでした。BASF 株式はフランクフルト証券取引所(BAS)に上場しているほか、米国預託証券(BASFY)として取引されています。BASF の詳しい情報は https://www.basf.com/global/en.html をご覧ください。

■株式会社NEWGREENについて
NEWGREENは今後の成長が確約される世界のグリーン市場と日本の農業をつなぐため、必要となる凡ゆるサービスを創造し農業者に提供、自らも農業者として実践します。「低コスト栽培」と「高付加価値化」を戦略の軸と位置づけ、未利用資源を活用した農業用資材の開発/販売、水田の自動抑草を行うアイガモロボの開発/製造、有機米や環境負荷の低い農産物の生産・販売等を通じグリーンな市場で農業者の所得向上に貢献します。

■株式会社ヤマタネについて

ヤマタネは1924 年7 月3 日(大正13 年)に山﨑種二が廻米問屋として創業し、2024 年7 月にグループ創業100 周年を迎えました。コメ卸売販売の食品事業を祖業に、大きく変動する社会情勢、市場のニーズに応え、事業領域を拡大しており、現在は「物流(国内物流・国際業務)」「食品(コメ卸売販売・加工食品卸売販売)」「情報(メインフレームの技術支援やソフトウェアの開発・販売・サポート)」「不動産(オフィスビル賃貸)」と4つの事業を展開する総合サービス企業です。

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