
「靴下屋」「Tabio」「TabioMEN」などの靴下専門店を運営・展開するタビオ株式会社(大阪市浪速区、代表取締役社長:越智勝寛)は、綿繰り(わたくり) 事業を新たに開始したことをお知らせいたします。これは、近年注目を集める国内での綿花栽培を支援し、綿花の自給率向上に貢献するものです。
■綿繰りとは
綿花から繊維と種子を分ける工程で、紡績などの前段階として欠かせない作業です。昔は「綿繰り機(わたくりき)」という道具を使用して手作業で行われていました。
■なぜ今綿繰りなのか
日本では明治時代前半まで綿花の栽培・加工が盛んで、綿繰りも各地で行われていましたが、輸入綿花の普及とともに国内の綿花栽培・加工は急速に衰退しました。現在、国内で流通する綿製品のほぼ100%は輸入原料に依存しており、農林水産省の統計でも綿花の自給率は0%と推定されています。近年、国産綿の復興を目指す企業や自治体、NPO、個人がわずかながら存在し、都市部のミニ農園や家庭菜園、学校教育の一環、地域の伝統行事などで綿花の栽培・綿繰りが行われています。産業としての綿花栽培や綿繰りは国内では事実上消滅しており、日本では大規模な商業用の綿繰り・紡績工場が存在しないのが現状です。


■タビオは「靴下を種から育てる」
「靴下を種から育てる」をコンセプトに、靴下の街として知られる奈良県広陵町の休耕田を利用し、農薬や化学肥料を一切使用せず綿花栽培に取り組んでいます。現在は綿花自給率0%ですが、「タビオの綿花畑からまず1%へ」という思いで、高品質な綿花を丁寧に育てています。この度、これまで自社で行ってきた綿繰りのノウハウを活かし、国内で綿花栽培に取り組む方々をサポートするため、綿繰り受託サービス を開始いたしました。国産綿の可能性を信じ、共に未来を育んでいきませんか。
この新規事業に関する詳細やご質問は、お気軽にお問い合わせください。

■TABIO’S COTTONとは

最高の履き心地の綿をつくるため奈良県広陵町の休耕地を利用して種から靴下を育てるTabioのプロジェクトです。農薬や化学肥料を一切使わずに全てを人の手で栽培しています。のびのびした環境でしっかりと太陽を浴び笑顔のもとで収穫されたコットンは私たちを元気にします。大地が育んだ素直でやさしい風合いをそのまま糸にしました。「しなやかで強く、柔らかい肌触り」シルクのような光沢を持ち、カシミヤのように優しい。創業者の越智直正が追い求めた美しくて優しい履き心地。それを叶えたのが繊維長35mmを超えるシーアイランドコットン種のコットンです。
特設サイト:https://tabio.com/jp/tabios_cotton/
■お問合せ先
下記サイトからお問合せください。
https://tabio.com/jp/corporate/contact/
■タビオ株式会社(東証スタンダード市場・証券コード:2668)
タビオ株式会社は1968年の創業以来、50年以上にわたって「靴下をはいていることを忘れてしまうような“第2の皮膚”」をめざし、追求してまいりました。繊細なはき心地の靴下をつくるために、商品は、長年の経験と技術を積んだ日本の職人たちが一つひとつ丁寧に編み立てています。現在では日本全国で、「靴下屋」「Tabio」「Tabio MEN」などの靴下専門店を233店舗(2025年4月末時点)展開しています。
また、「Tabio」名の店舗をパリ、ロンドン、中国などにも展開中で、Made in Japanのはき心地とデザイン性は、海外でも高い評価を得ています。