木曜日, 5月 29, 2025
ホームイベント初の「オーストラリアうにサミット」を環境保全の最先端タスマニアで開催

初の「オーストラリアうにサミット」を環境保全の最先端タスマニアで開催

日豪連携による海洋再生と産業革新へ

2025年5月21日〜22日、タスマニア州ホバート市のサラマンカ・インおよびミュアーズ・タスマニアにて、日豪の連携による海洋再生と産業イノベーションをテーマとした第1回「オーストラリアうに(UNI)サミット」が開催されました。

(左から)在メルンボルン日本国総領事 古谷 徳郎氏、タスマニア州経済産業大臣 エリック・アベッツ氏、株式会社北三陸ファクトリー 代表取締役 下苧坪 之典、一般社団法人moova 理事 近藤 沙織氏、タスマニア大学 ジョン・キーン博士

このサミットは、株式会社北三陸ファクトリー、一般社団法人moova、および世界でも最先端の海洋研究所であるタスマニア大学の海洋南極研究所(IMAS)の共催により実現し、両国の研究者、環境団体、漁業関係者、シェフ、政府関係者など約60名が参加しました。

タスマニア沿岸に広がるケルプフォレスト(海藻の森)の再生と、国内外に向けたオーストラリア産うにの産業活用を主なテーマとし、海洋環境保全と経済的価値創出の両立を図る国際的な議論が交わされました。

本イベントは、オーストラリア外務貿易省・豪日交流基金およびタスマニア州天然資源・環境省の支援を受けて開催され、両政府が環境持続性と経済的レジリエンスに向けた強い意志を共有していることを示しました。

サミットの主なトピック

海洋生態系の再生

タスマニアの象徴的存在であるケルプフォレスト(海藻の森)を回復させるため、ロングスパインウニの過密化に対応する協働プロジェクトの提案。

経済的可能性の探求

タスマニア産ウニを原料とする持続可能な産業を育成するための戦略。

文化・知見の越境連携

研究者や事業者、地域社会が国を越えて協力し、新たな価値創造へ。

本サミットを契機に、タスマニア沿岸でのジャイアントケルプ再生や、オーストラリアのうに産業の発展につなげるプロジェクトも開始予定であり、世界最大のうに消費地である日本の知見を活かした今後のさらなる日豪協働の深化が期待されます。

北三陸ファクトリー代表 下苧坪之典 コメント

「このサミットは、日豪のパートナーシップが環境課題の解決と新たな産業創出の両面でいかに力を発揮できるかを示すものです。両国が連携することで、海の再生と持続可能な産業の発展を同時に実現できると確信しています。」

タスマニア大学海洋南極研究所(IMAS)ワイルドフィッシャリーズ・プログラムリーダー ジョン・キーン博士 コメント

 「このサミットは、環境課題への協働的アプローチに加え、経済成長や異文化理解の促進にもつながる好例です。日豪の連携によって、大きな成果が生まれることを改めて実感しました。」

一般社団法人moova 代表理事 眞下美紀子氏 コメント

 「日本とオーストラリアのリーダーたちをつなぎ、海の持続可能性だけでなく、信頼に基づく長期的な関係構築を実現できたことは非常に意義深いことです。共通のゴールに向けて、これからもパートナーシップを深化させていきます。」

主催者紹介

株式会社北三陸ファクトリー(日本)

北三陸ファクトリーは、世界唯一の「うに牧場®︎」のある岩手県洋野町で、高品質なウニのブランドを展開するリーディングカンパニーです。「北三陸から、世界の海を豊かにする」をミッションに、高品質なウニを育てるノウハウを活かし、新たな「うに再生養殖システム」の技術で世界と繋がり、持続可能な水産業の未来をつくるための取り組みを推進しています。
本サミットでは、日本の先進的な藻場再生技術や水産資源管理の知見を共有し、オーストラリアとの実証プロジェクト構築に重要な役割を果たしました。

一般社団法人moova(日本)

moovaは、海藻が減少する「海の砂漠化」現象に危機感を募らせ、限りある海の資源を守り、未来に繋げるための行動を興そうと2022年12月に設立。現在は海中の藻場再生活動に注力していますが、今後は海洋教育、農山漁村の地域振興など、幅広く水産業を維持・発展させるための活動に邁進してまいります。
本サミットでは、日本でのうにサミット開催の知見を活かし、両国間の関係深化に貢献しています。

タスマニア大学 海洋南極研究所(IMAS)

IMAS(Institute for Marine and Antarctic Studies)は、タスマニア大学が擁する世界有数の海洋・南極研究機関です。ホバート湾岸に位置する本部には最先端の研究・教育施設を備え、オーストラリア南極プログラムパートナーシップ(AAPP)など国内外の研究機関と連携しながら、気候変動・生態系・水産資源に関する包括的な研究を展開しています。
 本サミットでは、科学的知見と現地データを提供する中心機関として、議論の土台を築き、今後の共同研究・実証実験の推進においても中核的な役割を担います。

報道関係お問い合わせ先

株式会社北三陸ファクトリー 
info@kitasanrikufactory.co.jp

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