株式会社日本農業新聞(本社:東京都台東区、代表取締役社長:田宮和史郎)は、「持続可能な食と農」の優れた実践事例を表彰する「みどりGXアワード」を創設し、第1回の受賞者を決定しました。グランプリには農業部門でJA常陸(茨城県)、連携・支援部門で株式会社サンプラザ(大阪府)、特別賞に稲作本店(栃木県)を選びました。表彰式は、3月17日(月)に東京都世田谷区の東京農業大学で開く交流イベント「みどりGXサミット」で行います。

同アワードは、日本農業新聞が2024年7月に立ち上げたコンソーシアム「みどりGXラボ」(代表:枝元真徹・元農水事務次官)の活動の一環です。農業の環境負荷低減や脱炭素化、気候変動への適応などの優良事例を広く周知し、各地の取り組みの加速につなげることを目的としています。
【受賞者紹介】
<グランプリ 農業部門>
【受賞者】JA常陸(代表理事組合長 秋山豊氏)
【所在地】本店・茨城県常陸太田市
【受賞理由】もともと有機農業が盛んではなかった地域で、管内にある常陸大宮市と連携し、子会社で生産して学校給食に納入するなど、JAが率先して有機農業の産地化を進めた。有機専門 の卸売業者との契約、有機米のブランド化など、有機農産物の課題である販路の確保にも努める。有機農業に力を入れるJAとして情報発信にも積極的。県内の他JAでも有機農業の取り組みが広がりつつあるなど、地域内外に影響を与えている。
(JA常陸による取り組み紹介)https://www.ja-hitachi.jp/contents/business/organic.html
<グランプリ 連携・支援部門>
【受賞者】株式会社サンプラザ(代表取締役社長 山口力氏)
【所在地】本部・大阪府堺市
【受賞理由】大阪府南部を中心に食品スーパーを展開し、近隣生産者の有機・特別栽培の農産物
を継続的に販売。温室効果ガス削減・生物多様性保全の取り組みを見える化する「みえるらべ
る」の表示を制度開始当初から積極的に展開し、環境負荷を低減した農産物の選択・消費に貢献
している。「みえるらべる」への参画を農業者に呼びかけたり、自作の動画でPRしたりといっ
た活動もしており、これらの取り組みの輪を広げている。
(サンプラザ ホームページ) https://www.super-sunplaza.com/
<特別賞>
【受賞者】稲作本店(共同代表 井上真梨子氏・敬二朗氏)
【所在地】栃木県那須町
【受賞理由】那須高原で150年続く米農家。環境に配慮した米作りをベースに、米のEC直販を
はじめ、ポン菓子や米粉を使ったカヌレ・バームクーヘンといった加工品の開発を行うなど、高
付加価値化を実現する。SNSを使った米と田んぼの魅力の発信、クラウドファンディング、水
田でのキャンプやカフェイベントなど、都心の消費者と田んぼの距離を近付け、米作りや地域を
次代につなぐ活動も展開している。
(稲作本店 ホームページ)https://farm1739.com/
【選考について】
みどりGXラボが2024年7月から25年2月に開催した7回のオンラインセミナー、2回の交
流イベントで登壇した実践者をノミネート。①環境の持続可能性②農業経営の持続可能性③
地域の持続可能性④多様な主体の連携――の観点から審査し、みどりGXラボの枝元真徹代表と
5人の運営委員による協議を経て、選出しました。第2回からは公募を予定しています。
【表彰式】
みどりGXラボの交流イベント「みどりGXサミット」で行います。表彰式は午後3時20分ご
ろからを予定しています。受賞者にはスピーチをしていただきます。
みどりGXサミットの概要は以下の通りです。
・日時:2025年3月17日(月) 午後2時~5時(午後1時受付開始)
・会場:東京農業大学世田谷キャンパス・榎本ホール(オンライン併催)
・主催:日本農業新聞(後援・協力:東京農業大学)
・参加者:みどりGXラボ会員および一般から募集(会場定員126名)
・参加費:無料
・ゲスト:永島敏行氏(俳優、みどりGXラボ応援団)
・申し込みサイト:https://www.agrinews.co.jp/page/midori_gx_seminar_2408
【取材のご案内】
取材を希望される方は、以下の事項をご記載の上、3月14日(金)正午までに下記のアドレス
にメールでお申し込みください。
①社名②部署名③氏名④メールアドレス⑤電話番号⑥カメラ(スチール/ムービー)の有無
<お申し込み先>
事務局:日本農業新聞デジタルイノベーション室
メール:midorigx@agrinews.co.jp
【みどりGXラボについて】
気候変動の影響が顕在化する中、農業の環境負荷の低減・脱炭素化を進め、「持続可能な食と
農」の実現を目指すコンソーシアムとして、日本農業新聞が2024年7月に設立しました。農家
や農業団体だけでなく、自治体、企業、研究者、学生、消費者といった多様な主体の連携で課
題解決を試みるプラットフォームです。
主な活動は毎月1回のオンラインセミナーと、年2回の会員交流会。学びと仲間づくりか
ら、実践につなげます。農家やJA(役職員)、自治体、研究機関、学校、学生、消費者などは
無料で入会できます。活動や情報は、日本農業新聞やLINEを使ったデジタルメディア「みどり
GX新聞」で発信しています。
みどりGXラボによる啓発活動が評価され、日本農業新聞は、気候変動の課題解決に貢献す
るメディアに贈られる「Media is Hope AWARD 2024」(一般社団法人Media is Hope主催)の下
半期媒体賞を受賞しました。



<概要>
・名称:みどりGXラボ
・主催:株式会社日本農業新聞
・代表:枝元真徹(元農林水産事務次官、大日本水産会会長)
・設立日:2024年7月3日
・対象:農家、農業団体、自治体、企業、研究者、学生、 消費者など、食や農に関心のある全ての個人・団体
・会員数:848(2025年3月10日現在)
・公式サイト:https://www.agrinews.co.jp/page/midori_gx
【みどりGX新聞について】
日本農業新聞が2023年11月に創刊した、LINEで届くデジタルメディアです。日本農業新聞に掲載された「持続可能な食と農」に関する最新ニュースを、毎週水曜日に配信します。
LINEの友だち登録をすれば、誰でも無料で読めます。読者登録は現在、約2900人です。
みどりGXラボの活動や情報も発信しています。

みどりGX新聞
《プレスリリースについてのお問い合わせ》
株式会社日本農業新聞 デジタルイノベーション室
メール:midorigx@agrinews.co.jp